【インタビュー】総フォロワー数950万人突破のBLACK DIAMOND、始動「私たちだから伝えられる勇気や驚きがある」

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■いろんな顔を持っているわよ、私たち
■というコンセプトがある2曲同時配信

──では、2曲同時配信リリースされるデビュー曲についてお訊きつつ、個々の音楽志向も掘り下げていきたいと思います。まず、「Super Duper」というタイトルはどんな意味を持つ言葉ですか?

ANRI:「もうめっちゃすごい!」みたいなときに使う言葉なので、“私たち超イケてる!”っていう意味です。あえて謙虚じゃない感じが、私はとても気に入ってます。

──この曲は、ANRIさんが好きな音楽性に近いですか?

ANRI:そうかもしれないですね。先ほどお話した、コロナ前のデビュー計画のときの楽曲はオールドスタイルな昭和歌謡だったんです。もちろんその曲も素晴らしかったんですけど、元来私が好きなのって「Super Duper」みたいなノリノリでキラキラで前衛的な曲なんです。落ち込んだ気持ちをグッとアゲてくれるような最高の楽曲だと思いますし、私自身すごくテンションがアガります。


──L.Vさんはいかがですか?

L.V:“アツカイヅライって誉め言葉よ”っていう冒頭の歌詞が、自信にみなぎっててイケてる女の子の感じで、めちゃくちゃカッコいいなと思ってます。ネガティヴに捉えてるわけではないですけど、セクシー女優のグループっていうことで、正直ナメられたり、否定的なコメントをいただいたりすることもあるんですよ。でも、“そうだ!そうだ!”ってイケイケな気持ちなれる歌詞だなって思いました。

──L.Vさんの好きな音楽ともマッチしていますか?

L.V:私はここ数年、やっぱりK-POPが好きなんですね。その中でもTWICEみたいなかわいくてピカピカしている感じより、BLACK PINKやMAMAMOOのようなキュートさと強さの両方を持ち合わせていて、少し攻撃的なカッコいい女性グループがすごく好きなので、「Super Duper」を聴いたときは“あ、これきた!”って思いましたね。

──期待通りの楽曲だったわけですね。

L.V:なんとなくのコンセプトは聞いてたけど、デビュー曲を先に聴いてからオーディションを受けたわけではないので、どういう系統の音楽をやるのか?っていうことは知らないままだったんです。「Super Duper」がカッコいいダンスチューンで嬉しく思ってます。


──以前から音楽活動を継続しているMARYさんは、「Super Duper」にどんな印象を持ちました?

MARY:K-POP的なカッコいい曲に仕上がっていますよね。踊れる曲だし、実際に一体感のあるダンスにもチャレンジしているので楽しみにしていてほしいです。

──EDM的でもありますが、DJ目線ではサウンドをどう捉えてます?

MARY:クラブに行く人たちも絶対に好きなメロディーだと思うから、私がいずれDJをするときにオープニングで流したいぐらいです。

ANRI:いいね!

L.V:流してくれるなら、そのクラブ、私も行く。


──音楽専門学校に通っていたMIIROさんは、どんな音楽やアーティストに影響を受けてきたんでしょうか?

MIIRO:アリアナ・グランデがすごく好きで、スマホの待ち受けもアリアナなんです。ただ、自分が歌うってなると、やっぱりJ-POPで。私のファン層は40代とか50代くらいの方が多いので、その世代に寄せていくと松田聖子さんだったり、歌謡曲だったり。ライブでは他にも宇多田ヒカルさんやAimerさんとか、日本の王道シンガーの曲をよく歌ってます。

──「Super Duper」については?

MIIRO:アリアナで一番好きなのが「Into You」っていう恋愛の曲なんです。かわいらしい見た目だけど、曲調がカッコ良かったり、ちょっとセクシーな歌詞だったり、スラングが入ってるところが好きで。「Super Duper」もカッコ良さと強さ、直接的なワードはないけど女性のセクシーさを感じるような曲ですよね。最初に聴いた時、めちゃくちゃカッコいいなって思いました。


──ARISさんは「Super Duper」を歌ってみていかがでしたか?

ARIS:カッコよくて強くて妖しくていいですよね。大人な感じがする楽曲だと思います。

──ARISさん自身が好きな音楽も、大人っぽい感じが多いですか?

ARIS:いや、私自身はどっちかというと優しい歌が好きなので、坂道グループばかり聴いてるんですよ。推しは日向坂46だったり、その前は乃木坂46だったり。でも歌うんだったら、やっぱりデビューソングって、強くてインパクトがあるほうがいいと思うんです。「Super Duper」、カッコいいですよね。


──では、もう一方の「hungry spider」についてはどうですか? それぞれ気に入っているところを教えてください。

ARIS:「hungry spider」のほうが歌を覚えるのは早かったです。テンポが取りやすくて好きですね。同じメロディを繰り返すところが多くて、すごく頭に残りやすい曲だと思います。

L.V:「Super Duper」がめっちゃゴリゴリにダンサブルなのに対して、「hungry spider」もダンスありきですけど、獲物を狙って潜んでいるような妖しい影のある雰囲気で。陰と陽の2曲みたいな印象を受けています。タイプの異なる二面性を出せるという意味でも、2曲同時配信リリースがしっくりくる感じ。どちらの曲にも共通しているのはクールで前衛的な女性像だけど、“いろんな顔を持っているわよ、私たち”っていうコンセプトが2曲同時配信にあるのかなと思います。

MIIRO:「Super Duper」と同じような“女性のカッコ良さ”的な信念があるんですけど、「hungry spider」のほうがキャッチーに毒を混ぜて散りばめている感じがします。応援ソングのように前向きな歌詞への共感って普通にあるじゃないですか。でも誰しも毒に魅了される一面もあると思うので、コアな共感を呼ぶんじゃないかなって。あと、私個人の話をすると、どちらかというと私は清楚系で落ち着いた黒髪キャラクターだと思うので、普段の私を見てくれてるファンの人からすると、2曲とも新しい一面を見出した気持ちになってくれるんじゃないかなって思ってます。

MARY:「hungry spider」はカッコ良さも残しつつ、女の子の小悪魔的なイメージだったりとかがかわいらしく仕上がっていると思いますね。

ANRI:単純に私自身が歌いたかったタイプの楽曲です。私はアイドルじゃなくてアーティストになりたいので、媚びる感じではなくて、笑ってるけれども毒を潜ませていたり、罠を張って引っかかりにくるのを待っていたりっていう感じが魅力的な曲だなって。 ミュージックビデオがすごく素敵な仕上がりなんですよ。これだったらファンの方々も“あ、トラップにかかりに行きたい”って思っちゃうんじゃないかな(笑)。もう気持ちよくて最高です。

L.V:ジャケット写真は毒を盛られるトラップにかかっちゃった人が、奥のほうで倒れてますからね(笑)。何人こういう男性が出てくるのかな?って感じで楽しみです。


▲「hungry spider」


▲「Super Duper」

──2曲ともミュージックビデオを制作しているそうですが、撮影現場でのエピソードがあれば教えてください。まず「hungry spider」から。

ANRI:「hungry spider」はキュートでキラキラの世界が展開されているので、女の子が見たら絶対に“カワイイ!”って思うだろうな。

L.V:背景はLEDパネルで、この曲のために一生懸命作ってくださった映像をずっと流しているんです。

ANRI:2mぐらいの大きなパネルが3〜4枚ぐらいバーンと並んでて、それだけで圧巻でした。衣装も全部手作りですし、みんなの髪の毛にもいろいろデコレーションしたよね? 全員の髪の色が違うんです。この記事を読んでくれている皆さんは既に感じていらっしゃるかもしれませんけど、みんな本当に個性的なメンバーなので(笑)。それがよくヴィジュアルに表れてると思います。

L.V:そうそう。最初に公開されたアーティスト写真とは全然テイストが違っていて、それがまたいいんです。

MIIRO:衣装や装飾、映像が綺麗だった印象が強くて。さっきANRIさんもおっしゃっていたように、女性が好きな世界観だと思います。

ARIS:「hungry spider」のミュージックビデオは、絵画『最後の晩餐』みたいなイメージで、自分たちが美術品になったような感じなので好きです。


L.V:そうだよね。『最後の晩餐』みたいに長いテーブルに全員が横一列になっているシーンがあるんです。それぞれがキラキラな中で踊ったり飲んだりおしゃべりしてるような空気感なんですけど、端から端へ伝言ゲームのように内緒話をしていくシーンも撮って。一番左端にいた私が隣のMARYに耳打ちする…演出としては女子トークでクスクス笑ってるような映像を撮りたかったと思うんです。だけど、笑わせないといけないから、そのコソコソ話も面白いワードを入れ込んで(笑)。

ANRI:L.Vが毎回違うことを言って、本気で笑かしにかかってくるもんだから、みんなが映ってはいけないくらいの笑い顔になっちゃって(笑)。

MARY:3回ぐらいNG出してた(笑)。

L.V:いつかNG集でもいいからその映像を出してほしいな(笑)。それで、「このときL.Vはみんなにどんな言葉を耳打ちしてたんだろう?」って想像しながら観てほしいですね。

ANRI:ちなみに「●●さん××××らしいよ」って言ってました(笑)。

L.V:はい。放送できないことを口に出してしまいました(笑)。

ANRI:あとは、グラスを持って倒れる役の方が、グラスを上手く落とせなくて、NGを何回も出してました(笑)。

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