ミッキー・ディー、スコーピオンズ加入の裏話を明かす

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photo by marc theis art photography

ミッキー・ディーが、2016年にスコーピオンズへ加入した経緯を語った。彼は同年春、体調不良のジェイムス・コタックに代わり、スコーピオンズの全米ツアーに参加。そして9月、正式にバンドに加入したことが発表された。

◆ミッキー・ディー動画

ディーは「Metal-Rules.com」のインタビューで、その経緯を問われると、こう答えた。「彼らは(当初)ジェイムスの一時代理ってことで、俺に電話してきた。“ヨーロッパ・ツアーの一部で代理を務められないか?”って。俺は“いいよ、ノー・プロブレムだ”って言ったんだ。俺はドイツで、密かに彼らについて回っていた。そのとき、何度かリハーサルしてたんだ。隠れてね。彼らは当然、そこで俺を試したかったんだと思う。メンバーとの関係においても、音楽においても、実際どうなるか、わからないからね。彼らは速攻で気に入ってたよ。そして、俺は自分に何ができるか、彼らに見せたかった」

「ジェイムスは素晴らしいドラマーだ。スコーピオンズで素晴らしいことをやってた。でも、健康面の問題に対処しなくてはならなくなった。俺は決して、この先も、彼についてネガティブなことを言うつもりはない。でも、俺は自分ができることを見せたかったんだ。彼らに、俺は彼らをモータライズするって言ったんだよ。“俺はよりハードでタイトでヘヴィにしたい。俺がどんなタイプのドラマーなのか、見せる。もっとバンドにエネルギーを注ぎ、別のレベルに移行させられればと思ってる。君らにインスピレーションを与えられると思うし、当然、君らが俺にインスピレーションを与えることにもなるだろう”って言ったんだ」

「密かに彼らについて回っていた」というのは、まだコタックがスコーピオンズで通常通りパフォーマンスしていたとき、「彼らのセットを学ぶために、全ての公演を観ていた」という意味だと説明した。「ふつうはオーディエンスを入れない会場の端っこの席に、俺は座り、インイヤーで聴いてた。ジェイムスは(代理を務めることになる可能性がある)ドラマーがいるのは知ってた。でも、それが誰かは知らなかった。彼は素晴らしいプレイをしていた。俺はその後、スウェーデンに戻り、ヨーロッパ・ツアーが終わってすぐ、彼らから連絡があり、“年内、できるかな?”って訊かれたんだ」

「俺は彼(コタック)の席を奪うつもりはなかった。でも、彼らは何かせざるを得なかった。それが彼らの選択だった」

スコーピオンズは、2016年9月、ディーの正式加入を発表した際に「俺たち、これだけ長い間バンドに在籍し、友情を保ち続けてきたジェイムスに感謝したい。治療の最終段階に入り、彼に時間が必要なことを理解し尊重している」「アメリカ、ヨーロッパ、アジアでの公演が大成功し、俺たちはミッキー・ディーという素晴らしいドラマーを見つけたと確信している。彼はバンドに新しいエネルギーを持ち込んだ。この先、エキサイティングな時間を共にできるのを楽しみにしている」との声明を出していた。


Ako Suzuki
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