ジェイムス・コタック、ミッキー・ディーのスコーピオンズ加入裏話「知らなかった」

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photo by marc theis art photography

ミッキー・ディーは最近、2016年にジェイムス・コタックに代わりスコーピオンズに加入した経緯を語る中で、まだコタックがスコーピオンズで通常通りパフォーマンスしていたとき彼らのドイツ・ツアーについて回り、客席でこっそり公演を観ていたとの逸話を明かしたが、コタックはそれどころか、バンドが彼の代わりを模索していることにさえ気づいていなかったそうだ。

◆ジェイムス・コタック動画

コタックは『The Metal Voice』のインタビューで、彼が脱退する数ヶ月前からミッキー・ディーが代わりに控えていたのを知っていたかと問われると、「正直なところ、ノーだ」と答えた。「でも、もし俺を交代させたいなら、誰かすごくいい人を見つけねばならない。ミッキーは素晴らしいドラマーだ」

「俺は、(アルコール依存症の治療センターがある)アンティグア(島)にいたんだ。(スコーピオンズの)メンバーたちとは1週間に1回かそこら話してた。でも、何かが変わるという兆しは全くなかった。それに、その年は10公演くらいしかなかったしな。彼らは(数公演で)代理にギリシャ出身の若者を見つけてた。彼らは“そこに滞在したほうがいい、好きなだけいたらいい”って言い続けてた。俺は“オーケー”って答え、そうしたんだ。全て順調に見えたよ。そして、俺は7月にLAへ戻った。袂を分かつって話は11月くらいまでなかったよ。俺は本当に驚いた」

だが、恨んではいないという。「でも、彼らは賢明な人々だ。彼らには続けていかねばならないビジネスがある。彼らは、いわゆる晩年にリスキーなことはしたくないって、よく言ってた。俺は、彼らを責めるつもりはない」「もちろん、俺は傷ついたよ。本当に驚き、うろたえた。その日、行ったり来たりしつつ、2時間半くらい電話で話した。でも、彼らは俺に対しすごく良くしてくれたんだ。 だから、“ムカついたか?”とか“なんで怒らない?”って言われることもあるが、仕方ないってわけだ」

コタックは2018年からキングダム・カムとしてツアーを行ってきた。長年、アルコールの問題を抱えていたが、昨年秋から完全にお酒を断っているという。


Ako Suzuki
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