【インタビュー】Rest of Childhood、<追加公演 “CA$H BACK”>開催直前に10代当時を振り返る「人生を変えたもの」

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Rest of Childhoodが4月8日の名古屋ハートランド公演を皮切りに東名阪ツアー<The Terminal Tour '23 追加公演 “CA$H BACK” >を開催する。先ごろ公開したインタビュー前編では<10代無料ライヴ>(※前売りチケット5,000円。19歳以下を対象に学生証持参で5,000円キャッシュバック)を企画した理由について話を訊いた。

◆Rest of Childhood 画像

インタビュー後編は、10代をテーマにした番外編のスペシャル企画。元OLDCODEXのYORKE.ことHAL(G&Vo)、元Hysteric BlueのTakuya(Dr)、元RIZEのu:zo(B)の3人の青い季節を振り返り、今につながる道程を語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

■オマエみたいなヤツいねーよって
■学校でもよく言われてた

──10代無料のライブでもあるツアー<The Terminal Tour '23 追加公演 “CA$H BACK” >にちなんで、3人は10代の頃、どんな少年だったんでしょうか?

Takuya:僕はやりたいことがわからなかったから、高校から大学まで繋がっているエスカレーター式の学校に入学して、大学卒業までの7年の間に将来のことを考えようと思ってたんです。そのために受験を頑張って。一言で言ったら、ガリ勉タイプでしたね。

──優等生だったんですね。

Takuya:英語が好きだったので、大学にいって免許取って教師かなぁとか、漠然と考えてましたね。もしくは資格を取ったら就職に有利になるから、大きい会社に入れば親も喜ぶのかなって。音楽は好きで中学生の時からドラムは叩いていたし、ミュージシャンに憧れてはいたものの、職業になるなんて思ってなかったんですよ。でも、そのうちバンドが楽しくなって。

──進路変更ですか?

Takuya:そうですね。中学の時は成績が上位だったのに、高校に入ったら上には上がいることを知るんですよ。サッカーにも熱中してたけど途中で、“あれ? 賢くなかった? サッカーもあかんの?”って、音楽に没頭していったパターン。で、路上ライブもやったし、ライブハウスにも出ていたし、高校3年生の時に、運よくHysteric Blueでデビューしたんです。なりたいと思ってなったというよりも導いてもらった感じでしたね。


▲HAL (G&Vo)

──HALさんの場合はどうでしたか?

HAL:俺は10代の時、何をやっても最後はうまくいかなかったね。バスケやってて「プロになれる」っていろんな人から言われてたんだけど、大怪我しちゃったりとか。もっと遡ると、小学生の頃は「お腹痛い」って保健室に行く人が羨ましかったような子どもで。でも、俺は健康だったから、どうすれば保健室に行けるんだろう?と思っていて。

Takuya:わかる(笑)。

HAL:ある時、図工の授業で小刀で木を彫ることになったから、「これはチャンスだな」って。

u:zo:チャンス(笑)?

HAL:間違えてちょっと親指切っちゃったことにしようと思ったの。そうしたら切りすぎちゃって。隣の席の女子が気がついて「血だらけじゃん。先生!」って。出血隠してたんだけどね(笑)。結果、保健室通り越して救急病院に連れて行かれるみたいな(笑)。

Takuya&u:zo:ははは!

HAL:そこは原点かもしれない。あとは友達と目をつぶって自転車漕いでチキンレースみたいなことするんだけど、誰より目を固くつぶってるからそのまま有刺鉄線に突っ込んで7針縫ったりとか。


▲u:zo(B)

──わんぱくというか、衝動で生きてますね。

HAL:怪我して身体で覚えていくタイプ。どこまでも行ける気がしてたんだよね。学校でも「オマエみたいなヤツいねーよ」ってよく言われてた。

u:zo:それでいいんだよ。

HAL:それが個性なんだなって。小学校、中学校、高校でそういう自分を理解してくれる大人たちに出会えたのは大きかった。ひとりお母さんみたいな存在の先生がいたんだけど、移勤になっちゃって、寂しかったんだよね。その先生が久々に学校に来た時、みんなは新しい先生の環境になじんでるんだけど、俺ひとりだけ号泣してて。

u:zo:もう会えないと思ってたからだね。

HAL:泣いてる俺を抱きしめてくれて、その後も手紙くれてたんだよね。そういう大人に出会えたからギリギリ道を踏みはずさなくて済んだのかなって。


▲Takuya(Dr)

──そういう多感な時期に聴く音楽もガツンとくるんですよね。

HAL:俺は10代の時、そこまでの体験はなかったけどね。みんなが聴いているからパンテラ聴いてみたりしたけど、実はMR. BIGの「To Be With You」が好きだったりとか。スケボー教えてくれたヤツにポール・ギルバート(MR. BIGのギタリスト)のビデオを見せられて、「電動ドリルを使ってギター弾くんだ!?」とかね(笑)。あとはガンズ・アンド・ローゼズが超好きでアクセル・ローズのファッションを真似したりとか。中学一年の時は“ニルヴァーナ、カッコいい”って。もっと遡ると小学生の時に初めて買ったCDはたまの「さよなら人類」(1989年〜1990年放送のテレビ番組『三宅裕司のいかすバンド天国』出演)とか、長渕剛さんの「乾杯」だったな。

──インタビュー前編でHALさんの作る曲のデモはフォークソングっていう話が出たけど、そのあたりにルーツがあるのかもしれないですね。

Takuya:そう言われると、そうなのかもしれないね。

◆インタビュー【2】へ
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