グレン・マトロック、セックス・ピストルズのドラマにガッカリ

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元セックス・ピストルズのベーシスト、グレン・マトロックは、昨年公開されたセックス・ピストルズのドラマ・シリーズ『Pistol』を観てガッカリしたそうだ。

◆グレン・マトロック動画

ドラマは、ギタリストのスティーヴ・ジョーンズの自叙伝『Lonely Boy: Tales from a Sex Pistol』(2017年出版)をもとに、映画『スラムドッグ$ミリオネア』(2008年)でアカデミー賞を受賞したダニー・ボイルが監督。2022年5月にアメリカでHulu、英国ほかでDisney+から配信された。

マトロックは、このドラマに関し『The Metal Voice』のインタビューでこう語った。「ダニー・ボイルとミーティングを持ったにもかかわらず、実のところ、僕はとてもガッカリしたよ。制作されたことに失望したんじゃない。スティーヴの話や見解をもとにしていて、それを世に出すのは重要なことだと僕は思った。あのバンドを結成したのは彼だからね。ジョン(・ライドン)ではなくスティーヴだ」

「でも、僕の描き方、とくにバンド脱退については……僕は自分から去ったんだ。解雇されたわけじゃない。(ドラマの)エピソードでは、スティーヴが僕をクビにしたことになっていた。なんてこっただよ」「もっと真実を語るべきだっだと思う。真実はもっとザラついてた。完成したとき、LAでプライベート試写会が開かれ、僕は再びダニー・ボイルに会った。“やあ、グレン、調子はどう?”って訊かれて、僕は“ダニー、君はアホだな”って言ったんだ。だから、彼は僕がどう思っているか知ってる」

「(制作が)始まったとき、僕はダニーやとくにプロダクション・チームと何度かミーティングを持った。僕は、全て(問題は)解決したと思ってた。でも、僕のことは無視された。だから、僕はハッピーではない。だまされたって気がしてる。息子と観に行ったんだ。ちょっと恥ずかしかったよ」

70年代半ば、マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドのブティック『SEX』の店員だったマトロックは、セックス・ピストルズのオリジナル・ベーシストとなり、彼ら唯一のスタジオ・アルバム『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols』(1977年)の曲作りに貢献したが、レコーディング前に脱退。その後、バンドにはシド・ヴィシャスが加入した。


Ako Suzuki
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