【インタビュー】ナッシングスの村松拓を擁するABSTRACT MASH、13年ぶりアルバムの精度を高めた魔法の言葉「いかに楽しくやるか」

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■「楽しくやる」っていうのは
■単純じゃなくて意外と難しい

──勝手な解釈なんですけど、ABSTRACT MASHの歌詞はメンバーに向けて歌っているような気がしたんですよね。

小林:ははは。「メンバーに」というよりは、メンバーも含めた近い仲間たちに向けているようなところがあるんでしょうね。

村松:たぶんそうなんだよね。普通に生活している中での感情を肯定するというのは、特別なことだと駄目じゃないですか。俺が想像する“身近にいる人たち”というのは、やっぱりABSTRACT MASHのメンバーだし。だからそうなんだと思う。

榊巻:拓が書く歌詞について、昔から注文を付けたことはなくて、いつも歌詞を送ってくれたら、“いいね!”ってなるんです。でも何に関して歌っているかを解説してもらわないとわからないんですよね。これネタバレになるから言っちゃ駄目な話なんですけど、例えば5曲目の「Never Be Alone」とかは、俺はストーカーのことを歌っているのかな?と思ったんですけど(笑)、実は◯◯◯◯のことを歌った歌詞なんですよね。


──え!? そうだったんですか(笑)。

村松:雄剛は「今作の作品全体のイメージを歌っている」という解釈で、なっしーだけが何のことを歌っているか当てたんです。

──ははは。

村松:これくらいちゃんと目的があって書いたら、逆に伝わんないっていう(笑)。でもそれはいいことなんだよね。

梨本:作品として素晴らしいよね。

村松:聴いてくれた人が、自分に置き換えて聴いてくれるだろうから。

──それと4月から6月にかけて全国4ヵ所でのワンマンツアーが決まっていますけど、ABSTRACT MASHのライブは4人が本当に楽しそうで、観ていてグッと惹き込まれるんですよね。幼馴染みから始まったメンバーの関係性が音楽やステージに出ているというか。だからツアーは楽しみなんです。

榊巻:俺たちはよく「仲がいいね」って言われるんですけど、自分たち的には普通だと思ってるんですよ(笑)。

──普通ではないと思いますよ(笑)。

村松:活動再開後、俺たち4人の中で「楽しくやる」という魔法の言葉があって。

──魔法の言葉?

村松:それって本当は40歳を超えた大人が使うのはちょっと無理がある言葉だと思うんですけど、いかになぁなぁにしないか、いかに本気なのか、幼馴染とは言え、実はそっちのほうが俺たちは重要視しているんですよ。その上で「いかに楽しくやるか」というバランスを保つことが、俺たちにとって重要なんです。

小林:「楽しくやる」っていうのは単純じゃなくて、意外と難しいんだよね。

取材・文◎Takeshi.Yamanaka
撮影◎Hiroshi Oshikata

■2ndアルバム『SIGNALS』

2023年3月22日リリース
DDCZ-2295 2,500円(税別)
Label:Silver Sun Records / SPACE SHOWER MUSIC
https://ssm.lnk.to/SIGNALS
▼収録曲
01. Shelf Song
02. 紫陽花を描こう
03. Silent Wheel
04. Crash a Moment
05. Never Be Alone
06. アスピリ -Alternate Version-
07. Finder
08. Tomorrow


■<SIGNALS RELEASE TOUR>

4月22日(土) 千葉LOOK ※SOLD OUT
5月20日(土) 神戸live music club PADOMA
5月27日(土) 仙台MACANA
6月24日(土) 渋谷WWW X
▼チケット
一般発売中 4,500円(+1D)


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