【インタビュー】私立恵比寿中学、10人体制初&ヤマモトショウ提供曲「kyo-do?」発売「自分たちで言うのもなんですけど、勢いを感じています」

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私立恵比寿中学のニュー・シングル「kyo-do?」は、2019年の「トレンディガール」以来、実に約4年ぶりとなるCDシングル。しかも、「kyo-do?」の作詞作曲編曲は、2022年にヒットしたFRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」を手がけ、“バズヒット請負人”との呼び声も高いヤマモトショウだ。2022年12月に10人体制となった私立恵比寿中学は、このソウルフルな新曲「kyo-do?」をどう歌ったのだろうか? 今回は、真山りか、安本彩花、桜木心菜、風見和香、仲村悠菜に話を聞いた。

  ◆  ◆  ◆

■私立恵比寿中学でありながら、私立恵比寿中学じゃないみたい

── 2022年10月に桜井(えま)さんと仲村さんが加入して、12月には柏木ひなたさんが卒業して10人体制になりましたが、今のエビ中はどんな雰囲気でしょうか?

真山りか:今のエビ中は、20歳以上のメンバーが5人、10代のメンバーが5人いて、アイドルを10年近くやってる子たちが5人、対して1、2年の子たちが5人というのは、エビ中でも初めての体制です。お姉さんメンバーのことは“高学年”っていう言い方をしてるんですが、個人的にはちょっと若返ったような気もします。10代の子たちに混ぜてもらって、もう一回10代をやり直してるような気持ちにもなりますし、逆に「大人になったんだな」って感じる部分もあります。ファンの方は、グループとしての見た目も面白いと思ってくださっていると思いますし、私自身も「楽しい」って感じるグループにもう一度戻りましたね。もちろん以前が面白くなかったわけではなくて、別の面白さになったなって思います。なんか、私立恵比寿中学でありながら、私立恵比寿中学じゃないみたいな。でも、どこか懐かしいという、不思議なグループだと思います。

▲真山りか

── そう言っている真山さんもまだ26歳ですから、若いですよ!

真山:ありがとうございます(笑)。アイドルを10年やってきて、こんな体験をするとは思ってなかったから、毎日楽しいですし、本当に新鮮な反応をもらっています。

安本彩花:久しぶりにたくさんのメンバーでやらせてもらっていて、本当に中学生に戻ったみたいな気持ちです。エビ中は、人数が減れば減るほど、追求するものがすごく明確になって、(両腕で大きな三角形を作って先端を見ながら)こうやってキューッとなっていたんですが、人数が増えたことによって、それがフワーッと広がってきています(笑)。可能性がまた新しく広がってきた気がして、今までとはまた違うことにさらにさらに挑戦できるグループに変化しているなって思いますね。

▲安本彩花

── 桜木さんは2021年に加入して、もう後輩ができましたね。

桜木心菜:早かったです。でもココユノノカ(2021年に加入した桜木心菜、小久保柚乃、風見和香)としては、もう1年半もいるんですね(笑)。エマユナ(2022年加入の桜井えま、仲村悠菜)が入ってきてくれたことによって、この5人のフリーライヴでも「ここをまとめなきゃ」っていう責任感も芽生えました。10人のグループとしては、先輩後輩という関係性はありますけど、プライベートでは先輩メンバーは本当に楽しく優しく話しかけてくれたり、お姉ちゃんみたいな存在ですね。知識や経験をいただいて、それこそ真山さんのMCを私はよく奪って活用しています(笑)。すごく楽しいグループです。

▲桜木心菜

── きれいに先輩を立てましたね。風見さんはいかがでしょうか?

風見和香:今のアイドルの中でも、グループの中でこんなに歳が離れているところって、そんなにないと思うので、その分、いろんな世代の方をファンにできるのかなって思います。今の私達にしかできないフレッシュさだったり、お姉さんメンバーだからこそできるかっこよさと大人っぽさを、それぞれの魅力としてどんどん出していって、もっとファンの方を増やしたいです。お姉さんメンバーからは、パフォーマンス面や礼儀をいろいろ教えてもらっていて、低学年メンバーはTikTokなどをお姉さんメンバーに聞かれるので、支え合えているのかなって思います。

▲風見和香

── 仲村さんはいかがでしょう?

仲村悠菜:お姉さんメンバーは活動歴もかなり離れていて、いろんなことを教えてくださるし、ココユノノカちゃんは先輩だけど、歳が近くて話しやすいです。いつもいろいろ気にかけてくださって本当にお姉ちゃんみたいです。歳の差のせいで割れちゃうとかじゃなくて、いい感じにグループとしての個性になっているので、とてもいいんじゃないかなって思います。

▲仲村悠菜

── ちなみにメンバー同士で敬語を使っているんですか?

桜木:私たち5人は、今はまだお姉さんメンバーには敬語ですね。

真山:先輩からしたら、そこは自然でいいかなと思っていて。経験上、敬語が使えるに越したことはなくて、一回敬語を学んで関係値ができてから、敬語を崩したり、タメ口になればいいかなと考えています。以前のエビ中は横一列でいたんですけど、今はこうして形が変わってるからこそ、お互いにちゃんと尊敬しあって関係値ができてからにしようね、ということでマネージャーさんは敬語を使うように言っているんだと思います。社会に出ても、敬語って難しくないですか?

── エビ中だけに教育機関みたいな話になってきましたね。そして、4年ぶりのCDシングル「kyo-do?」がリリースされることになって、どんな感覚でしょうか?

真山:自分たちで言っちゃうのもなんですけど、勢いを感じています。レーベルさんからの「この曲に賭けてるぜ」みたいな期待値も感じますし、やっぱり10人体制で初めての曲っていうのもありますし。今回は、FRUITS ZIPPERさんの「わたしの一番かわいいところ」も作ったヤマモトショウさんが書いてくださって、今TikTokでバズを作る名人みたいな方。エビ中にはさまざまな楽曲があるので、「今回どんな曲が来るんだろう?」と思ったら、非常にかわいらしいポップでキュートな曲なんです。しかも、「kyo-do?」っていうタイトルに合わせて、歌詞は「強度」だったり「郷土」だったり「共同」だったり、言葉遊びがたっぷり詰まっていて、エビ中の個性豊かなグループ性に合わせてたくさん遊びがある楽曲だなって思いました。この曲でバズれたらいいなって思いますね。

▲CDシングル「kyo-do?」初回生産限定盤

── 真山さんの解説がばっちりすぎますね。ヤマモトショウさんのお名前や楽曲を知っていたメンバーは手を挙げていただけますか? ……全員ですね。安本さんは久しぶりのシングルと聞いていかがでしたか?

安本:久しぶりのシングルを出せる喜びもありますし、メジャーでやらせてもらって11年目で、新しい作品をこうやって世の中に届けられるっていうことにすごく感謝をしています。

── 低学年メンバーのみなさんは、今日のような「シングル稼働」は初めてですよね。

桜木:いやぁ、もう「来たな」って思ってます! シングルで曲が出るのがすごく嬉しいし、いろんな方に聴いてもらいたいし、いろんな方の目に留まったら嬉しいです。

風見:カップリング曲は、今レコーディングの最中なんです。「kyo-do?」はかわいい曲ですけど、シングル1枚の中にまた違った曲が入るので、すごく楽しめると思います。「kyo-do?」は、ふだん悩んじゃう部分や大変な部分はあると思うけど、それも楽しく「これもいいじゃん」っていうふうに思える曲だな、って聴いて感じたので、そういうところがみなさんに伝わって、楽しんでもらえたらいいなと思います。

仲村:私はシングルは初めてですし、そもそも曲に参加するのも初めてで、もうたくさん練習して、いっぱい録り直してできたシングルなので、いろんな人に聴いていただきたいです。「kyo-do?」でいいスタートを切れたらいいなって思います。

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