【ライヴレポート】KIRITO、全国ツアー＜REBUILDED NEOSPIRAL＞開幕

KIRITOの全国ツアー＜KIRITO Tour 2023「REBUILDED NEOSPIRAL」＞が5月1日、Spotify O-EASTにて幕を開けた。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆KIRITO 画像

最新アルバム『NEOSPIRAL』を2022年11月にリリースし、作品の世界を再現すべく全ての公演において収録順通りに楽曲を披露した前ツアー＜KIRITO Tour 2022-2023「THE CREATING REAL WORLD」＞(2022年11月〜2023年1月)、また『NEOSPIRAL』収録全12曲と既存曲を織り交ぜた構成でみせた2023年2月のバースデー公演＜KIRITO「THE AGE OF TRANSCEND」＞を経て、＜REBUILDED NEOSPIRAL＞ツアーが一体どんなものになるのか、そのタイトルが意味するものとは何なのかが注目すべきポイントであった。


2022年春のツアー＜KIRITO Tour 2022「THE EMERGENCE OF ANTIMATTER」＞を共にした海(G／vistlip)、JOHN(G)、Chiyu(B)、Allen(Dr)がサポートを務め、アルバム同様に「テロメア」で幕を開けたこの日のステージ。端的に言えばアンコールを含め『NEOSPIRAL』ブロックと既存曲ブロックが交互に組まれた構成となっていたわけだが、“キリト“名義での既存曲の多くが15年以上前に作られたものであることから、今回、それらを現在の“KIRITO”サウンドに大幅にリアレンジ。すなわち再構築した新たな形での初パフォーマンスとなったことが大きなトピックスだ。

中でも「Awaking bud」「PLOT」に至っては全くの別物と言っても過言ではないヘヴィナンバーへと変貌を遂げ、度肝を抜かれたオーディエンスも多かったはず。とは言え、KIRITO自身も認めるファンの順応力の高さで、フロアはステージに負けないさすがの白熱ぶりを見せた。



無論、『NEOSPIRAL』自体が攻撃力の高い作品であり、それこそが現在のKIRITOサウンドを象徴するもの。そこに並ぶ他の楽曲たちがこのような形になったことは、『NEOSPIRAL』との相乗効果を発揮しながら、自ずと1ステージを通しての攻撃力をさらに高める結果となった。

よりハードさを増した「カンナビス」を終え、満足げな表情を浮かべながら強く拳を握り締めたKIRITO。最後にはサポートメンバー4人と向かい合いフィニッシュを決め、この夜は幕となった。


が、ある意味『NEOSPIRAL』第3章とも言える今ツアーは、ここからステージを重ねるごとにさらなる変化と進化を遂げていく可能性は極めて高い。ツアーは6月4日のEX THEATER ROPPONGIのファイナルまで続く。