【俺の楽器・私の愛機】1311「唯一残された、俺の青春」

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【Edwards LPモデル 2002年製?】(宮城県 レスポール大好き 人生折り返し地点の年齢)


13歳からギターを始めて、最初は通販の1万円くらいのギターを使ってました。高校入学時に本格的にギターを弾きたいと思って入手したのがこのギターです。父親と一緒に近所の楽器屋さんに行って購入しました。最初は本物のレスポールであるEpiphoneを購入しようとしたのですが、店員さんから「軽いし、初めからダンカンピックアップが載ってるから、これもおススメですよ。」と言われて、購入。確か、特に試奏もせずに持った感覚で即決して買ったと記憶してます。

このギターを手に入れてから、私のジメジメした黒い青春が始まりました。高校時代も帰宅部でバンドに明け暮れ、憧れのスラッシュやジミーペイジみたいになりたくて、ひたすらギターを練習してました。バンド仲間以外に友達がいなくて親から心配されました。毎日のように近所の楽器屋さんに通い、チョーキングとかミュートの仕方も教えてもらってました。

親に音楽の専門学校に行きたいと相談しましたが、全力で反対されました。だから私も全力で勉強せず、高校時代に0点を何度もとってしまい、留年しそうになってしまいました。そんなある日、親から「ちゃんと大学に行ったら、Gibsonのレスポール買ってあげるよ」と言われたため、全力で勉強して身の丈に合った大学に入学しました。※ 買ったのはNavigatorのレスポールでしたが(笑)。

東京での大学生活もやはりジメジメした青春でした。でも最高でした。同じようなジメジメした音楽好きの人と出会て、ずっとギターを弾いてました。大学時代もEdwardsのレスポールをメインで使ってました。Navigatorは良い音でしたが、ピックアップの出力が小さい?のか、ガンガン歪ませるならEdwardsの方が使い勝手が良かったのです。大学時代はsmashing pumpkinsやNIRVANA、WEEZERのようなオルタナロックに夢中でした。

そして社会人になりました。色々あって大変でギターを触る余裕のない日がしばらく続きました。でも、やはりギターを通じて友達ができて、また音楽活動を再開しました。今も細々と音楽活動を継続してます。

Edwardsのギターも東北の地で二回の大地震を経験し、スタンドから倒れて破損したりしました。今はGibsonやHeritageも所有してますが、やっぱりこのギターは大切なギターでフレットも交換してます。ヘッド裏に若かりし妻と私のプリクラが貼ってあります。いつか、息子と三人で映ってるプリクラを貼ったり、孫のプリクラを貼ったりしたいです。

このギターは唯一、私の青春時代の財産です。これからも大切に扱っていきたいし、妻さえ許してくれれば墓場まで持っていきたいです。


   ◆   ◆   ◆

いい話や。「ジメジメした青春」とあるけど、後悔や負い目のようなネガティブさは全く無くて、もはや清々しさすら感じる話。ピンストライプのトップが美しいけど、ステッカーも「なんでストーンズ?」って感じで酒の肴になりそう。ヘッド裏をマスキングしちゃうあたりに、今の生活への感謝の気持ちが見えた気がしました。気持ちひとつで青春ってのは一生続くものです。レスポール大好きさんは未だ青春の半ばですよ。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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