ジーン・シモンズ「親は子供らにエディ・ヴァン・ヘイレンを聴くよう言え!」

キッスのジーン・シモンズが、『Classic Rock』のインタビューで長年の友人、エドワード・ヴァン・ヘイレンを追悼し、エドワードを「ジミ・ヘンドリックス以来の最も重要なミュージシャン」と表した。
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エドワードが亡くなったと知り「顔を殴られたような衝撃を受けた」というシモンズは、「彼はものすごく優しく、美しい心の持ち主だった。正真正銘、いい人だった。偏った判断をしなかった」と、その人柄を惜しみ悲しくなると同時に、「ちょっと怒りも感じている」そうだ。
「若い世代の多くが、彼の才能に気づかないままだ。ったく、親は子供らの手から携帯電話をはたき落とし、あの男をチェックするよう言うべきだ。ミレニアル世代は、ジミ・ヘンドリックス以来の最も重要なミュージシャンについて知る必要がある。彼のような人はもう現れない」
シモンズはまた、エドワードと最後に会ったときのことについても語っている。「俺らが最後に会ったのはロサンゼルスでだ。サンセット通りで出くわした。彼はすでに癌による深刻な影響を受けていた」「俺の名を呼ぶお馴染みの声が聞こえたとき、俺は何と言ったらいいかわからなかった。彼は、“元気? 俺は癌なんだ”って自分から話を始めた。俺は恥ずかしくなったよ。彼を抱きしめたくなった」
さらに、エドワードからこんな影響を受けていたという。「エディは決して他人のことを悪く言わなかった。ライバルのバンドの悪口を言わなかった。彼はただ肩をすくめてやり過ごす。チャーリー・チャップリンを思い起こさせた。映画の終わり、チャップリンはボロボロになり傷ついても、平然と歩き去っていく。あれは、自尊心の高い俺にとって目を覚ましてくれる存在だった。エドワードと一緒にいると、“多分、これは止めるべきだな”って思わされた。もったいぶった態度やバカなことは止めろって意味だ。ただ、ひとりの人間でいることに専念しろと」
シモンズはエドワードの訃報を知ったとき、「俺の心はズタズタだ。彼はギター・ゴッドだっただけじゃない……心優しい人だった。何を言ったらいいのか……。安らかに、エディ、安らかに」と言葉を詰まらせながら話すビデオ・メッセージを投稿していた。
エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなってから、今年10月で3年が経つ。
Ako Suzuki
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