ポール・サイモン、新作は「サウンド・オブ・サイレンス」同様“夢のお告げ”

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Photo by Mark Seliger

ポール・サイモンは今週金曜日(5月19日)、約4年ぶりとなる新作『Seven Psalms』を発表した。このアルバムは夢のお告げがきっかけで制作したそうだ。彼は以前にも、同じ体験をしており、サイモン&ガーファンクルの代表曲「The Sound of Silence」や「Bridge Over Troubled Water」はそうやって誕生したという。

◆ポール・サイモン画像、動画

サイモンは『Gramophone』のインタビューで、こう語っている。「妻とドライブしていたとき、曲が流れ、僕は“この楽器は美しい。なんなんだろう?”って言ってたんだ。ヴィオラ・ダ・ガンバだった。それで、それが演奏される曲を探した」「その頃だ。奇妙な夢を見たんだ。2019年1月15日だ。夢は“君はSeven Psalmsという曲を作ることになっている”と告げた。当時、僕は何も曲は作っていなかったし、作る計画もなかった。最後になるだろうと思っていたライヴを終えたところだった。そしたら、そんな夢を見た」

「僕は、“Psalmが何なのかさえ知らない”と思った。それで、聖書に向かい、Psalms(詩篇)に当たった。“何だかわからないし、僕のアイディアではない。でも、夢の中の何か、誰かが君はやるって言ってる。じゃあ、やってみるか”って思ったんだ。その後すぐ、ギターの小曲をいくつか作り始めた。1年かけて、それらが発展しつつあった。そうしたら、週に2、3回、真夜中、3時半から5時に目覚めるようになったんだ。言葉が出てくるんだ。僕は起きて、それらを書き留めた。それから、セカンド・ヴァースも出てくるか待った。でも、僕が何か求めると、全てが止まった。こういう体験は、それまで何度かあった。何が源なのか、全くわからない。ただ、僕を通し、現れるんだ。最初は多分、“The Sound of Silence”だった。22歳のときで、自分が何をしているのかわからなかった。それから、“Bridge Over Troubled Water”と“Graceland”もだ。“Graceland”のころには、何かが起きているっていうのは自覚し始めていた。僕はただ、自分を通過するときに台無しにならないよう気を付けている」

『Seven Psalms』は、「The Lord」「Love Is Like A Braid」「My Professional Opinion」「Your Forgiveness」「Trail Of Volcanoes」「The Sacred Harp」「Wait」の7楽章からなる作品。カイル・クラシャムがサイモンと共にプロデュースを担当した。




Ako Suzuki
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