【ライブレポート】クレノア、3周年ライブ「僕たちはもっと大きな会場に行きたい。しっかり付いてきてください!」

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5月13日、歌い手4人組グループ・クレノアがワンマンツアー<クレノア 3rd Anniversary Live Tour -Four stars chronicle->のファイナル公演を東京・Spotify O-EASTにて行なった。3周年を迎えた彼らの魅力が詰まっていた同公演、2部の様子をレポートしたい。

◆ライブ写真

オープニングVTRが流れてバンドメンバーが登場すると、会場からは映像にあわせてカウントダウンする声が上がる。しるばーな、まるぐり、しゃけみー、スタンガンの4人が姿を表すと割れんばかりの歓声が巻き起こった。「<Four stars chronicle>へようこそー!」というシャウトを合図に、「アドベントクローバー」でライブがスタート。1曲目から大盛り上がりで、その勢いに圧倒されてしまう。そのまま「RE:Unison」、「クラウンナイト」と人気曲が続き、最高のスタートダッシュを切った。メンバーたちは「東京!」「来てくれてありがとう」「みんなで一緒に!」など声を上げたり、「クラウンナイト」では、しるばーなが「愛してるよ」と叫んでみたり。それに応えるかのように大きな歓声やクラップが会場に鳴り響いていた。


改めて一人ずつ自己紹介をすると、スタンガンの「(次は)誰が歌うんでしょうか!」というフリに、しるばーなとまるぐりが「はい!」と手を挙げる。それを合図にユニット&ソロコーナーへ。しゃけみーとスタンガンがステージを後にすると、しるばーなが「おしゃべりと言ったら僕らみたいなところがあると思うんですけど」とポツリ。まるぐりから「ねぇよ!」とツッコミが入ると、会場に笑いが巻き起こる。「俺たち、珍しく熱い曲やるんですよ。お前らイケんの!?」と声を上げて始まったのは、みきとPの「ロキ」。宣言通り熱いパフォーマンスを終えると、続いてはしるばーなのソロへ。まふまふの「ハローディストピア」でさらに会場のテンションを上げていく。



続いてステージに現れたのはスタンガン。披露したまふまふの「ジグソーパズル」は、まさに魂からの熱唱といった具合だった。「ありがとう!」と弾ける笑顔を見せていると、そこに「元気ねぇ、君は」としゃけみーが登場。「一緒に元気な曲やろうぜ」と語りかけると、息を切らしながら「まだまだ元気に……イケる!」とスタンガン。観客からの「がんばれー!」という声援を受けて始まったのは、DECO*27の「ヴァンパイア」。ステージを動き回りながら、まさに見ているだけで元気がもらえるパフォーマンスを披露。続けてしゃけみーのソロ、すりぃの「エゴロック」が飛び出す。しゃけみーの力強い歌声が会場中に響き渡っていく。続けてバトンを受け取ったのはまるぐり。「東京のみんなと一緒にこの曲歌いたいな。イケるかー?」とジミーサムPの「Calc.」を熱唱していくが、途中、東京と大阪を間違えるというハプニングが。しかし、「色々ミスったけど楽しいぞ!もうどうにでもなれ!」と笑顔を見せていた。


MCではしるばーなが客席に向かって「前!後ろ!真ん中!」とレスポンスを求める。もちろん会場からは「イエーイ!」と大きな声が返ってきており、さらなる一体感が生まれていた。ここでしゃけみーが手でハートを作って、すりぃの「ラヴィ」がスタート。その後もOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」、米津玄師の「KICK BACK」、Aimerの「残響散歌」、Orangestarの「アスノヨゾラ哨戒班」と誰もが知っている楽曲のカバーをノンストップで披露していく。ラインナップからもわかる通り、難曲ばかりだ。これをクレノアは原曲キーで歌い切った。男性4人グループであることも考えると、まさに感嘆のひとこと。観客たちも圧倒されていた。


トークで一度クールダウンすると、クレノアのオリジナル曲を披露することに。スタンガンからの「今日は何の日ですか?」という質問にまるぐりが「ハロウィン」と答えると、「ぱんぷきんくろーばー」がスタートする。会場はサビの歌詞に合わせて一斉にジャンプ。今まで以上に白熱した様子だった。続けて「Laila」、「インポスター」、「ヒレフセ」と一気に駆け抜けていく。ここで「次で最後の曲になります」と名残惜しいMCが。しるばーなの呼びかけに合わせてペンライトが緑に変わると、「約束のウィンクルム」が飛び出す。歌詞一つひとつを噛みしめるように歌い上げると、最後は「ありがとう」と笑顔でステージを後にした。


しかし、会場からはアンコールが鳴り止まない。それに応えるように、ツアーTシャツに着替えたメンバーが再び姿を現す。「最後まで盛り上がっていきましょう!」と「泡沫のアエスタス」で会場を揺らしていく。バンドメンバーの紹介、全員での写真撮影を終え、メンバー全員で声を合わせて「パレードになって」をタイトルコール。サビで手を振ったり、歌ったり、観客とメンバーが一体になって盛り上がっていった。


ここで最後の挨拶。

「自分のことを語れるメンバー、友だちと一緒にステージに立てていることが本当にありがたい。さらに会場に来てくれているみんながいなかったら僕らはこのステージに立てていないので、改めてありがとうございます。特別な空間だなと思っているので、またやりたいです」(しるばーな)

「正直クレノア結成してもふわっとしてた気持ちがあったと思います。でも盛り上がっていくにつれて、クレノアの一員としての責任感ができてきて。これからも頑張るので、安心してついてきてください!」(まるぐり)

「この4人ってアホなんですよ。『アスノヨゾラ哨戒班』とか『ミックスナッツ』をやろうって言ってリハスタに入るんだけど、(音が高くて)『きちぃ』って言っていて。でもそれに付き合ってくれる人ってこの3人しかいないんです。やっぱり運命だなって。本当に幸せです」(しゃけみー)

「しるちゃんの音源を作る技術、MIXでどこにも負けない音源になってるって自負しています。まるぐりちゃんは経理みたいなことをやってくれてるんですね。しゃけみーもたくさんの企画を出してくれます。僕はMCを任せてもらったりして、嬉しいなって思っています。僕たちはもっと大きな会場に行きたいと思っています。しっかりついてきてください!」(スタンガン)


最後は「僕の友人が書いてくれた楽曲です」と、まふまふ提供曲の「四つ色星のクロニクル」を披露。涙を見せるメンバーもいる中、会場には銀テープが舞い、今日一番の盛り上がりを見せていた。

ここでライブが終了……と思っていると、おもむろにVTRが流れ始める。そこには2023年月に1stソロEPがリリースされるお知らせが。思わず会場からは大きな歓声が上がっていた。そこに再びメンバーが登場し、3周年記念オリジナル楽曲の2曲目をサプライズで初披露。最後は全員で肩を組みながらファン一人ひとりに歌声を届け、3周年の記念すべきライブに幕を下ろした。

取材・文◎高橋梓
写真◎西角郁哉

◆クレノア オフィシャルTwitter
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