ロジャー・ウォーターズ、パフォーマンス批判に反論

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ロジャー・ウォーターズが、物議を醸している自身のパフォーマンスに関し、声明を出した。

◆ロジャー・ウォーターズ画像

ウォーターズは5月17日にドイツ・ベルリンで開いた公演で、長いレザー風のコートに手袋、赤いアームバンドというナチスを彷彿させる衣装を着用したり、アンネ・フランクを含む犠牲者の名前をスクリーンに映し出し、物議をかもした。ドイツでは集会などでナチスを賛美することを禁じており、ベルリン州警察の保安課が調査に乗り出したと報道された。

ウォーターズはこれに対し、「僕のベルリンでの最近のパフォーマンスが、僕の政治的見解や道徳的原則に賛同しないため僕を中傷したり黙らせようとする人々から不当な攻撃を受けている。問題視されている僕のパフォーマンスの要素は、あらゆる形態において、ファシズム、不正、偏見に反対する声明であることは明確だ」との声明を出した。

彼は、1980年に行ったピンク・フロイドの『The Wall』公演から錯乱したファシスト扇動家たちの描写は行っており、独裁や迫害に対しては生涯にわたり非難してきたと続け、「戦後、子供のとき、アンネ・フランクの名前は家でよく語られており、彼女はファシズムを野放しにしておくとどんなことが起きるか、永久的な警告となった。僕の両親は第二次世界大戦中、ナチスと闘い、父は究極の犠牲を払った。僕に対する攻撃がもたらす結果にはかかわらず、僕は不正とそれを実行する全ての人々を糾弾し続けていく」と述べている。

ドイツ・フランクフルトの市議会は数ヶ月前、ウォーターズの反ユダヤ主義的な言動を理由に、強制収容所へ送られる前のユダヤ人を収容していた場所にある会場フェストハレ・フランクフルトで彼が公演を開催することを禁じたが、フランクフルトの行政裁判所は先月、ウォーターズには公演を開く権利があるとの判決を下し、問題となっていた5月28日のフランクフルト公演は当初の予定通り開かれた。『The Times Of Israel』によると、会場外だけでなく、会場内にも抗議する人々の姿が見られたという。


Ako Suzuki
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