【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>ハルカミライ、「ここは俺たちの天国だ!」

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昨年、結成10周年を迎えたハルカミライ。今年2月には初の日本武道館単独公演をやり遂げたりと、盤石のファンベースを築き上げ、新たなディケイドに向かって邁進し続ける彼らがSATAN STAGEの三番手として登場。

◆ライブ写真

まずは関大地(G, Cho)、須藤俊(B, Cho)、小松謙太(Dr, Cho)のメンバー3人で出演時間5分前に現れて、公開リハーサルを開始。「ファイト!!」を筆頭に数曲プレイし、会場をしっかり温めた後、「サタニック、やろうよー!」と橋本学(Vo)が挨拶。「君にしか」が始まるや、サビでは特大の合唱が広がり、既にハルカミライの空気は出来上がっていた。

次の曲に移る瞬間、「これってほんとに始まってる? ファイト!!」と須藤が叫ぶと、本番の「ファイト!!」へと雪崩れ込む。荒れ狂うビートとグルーヴが最高に気持ちいい……と思ったのも束の間、橋本はステージを降りてフロアの中で豪快に歌い上げる有様だ。一瞬でも見逃したら、どう転ぶのかわからない。


ハルカミライは、瞬間の美学を刻むようにライブを転がしていくバンドである。その緊張感が爆発的な熱狂に繋がっているのだろう。ハラハラドキドキを、すべて楽しい!に変換してくれる稀有な集団なのだ。

「春のテーマ」に入ると、「おい、肩でも組んでみろよ!」と呼びかけ、見知らぬ観客同士が肩を組んで左右に揺れている。「目の前で起きるライブ、目の前のかっこいいが一番気持ちいいわ!」と現場主義を貫く発言にも説得力がこもっている。「世界を終わらせて」では「おねーちゃん、登ってこいや」と観客に声をかけ一緒に歌ったりと、ステージとフロアの境を無効化するゼロ距離ライブに場内はどんどん熱くなる一方だ。



それから会場の空気を塗り替えたのは「PEAK'D YELLOW」。冒頭の重厚なコーラスは緊迫感に溢れ、観る者の意識を覚醒させてくれる。“灯りの先へ辿り着いてさ そこで誰よりも光ってみせたら 消えねえ傷さえ意味を持つんだな”の歌詞はコロナ禍以前に作られたものだが、今を射抜くような言葉だなと改めて痛感した。



終盤に差し掛かると、ミドルテンポの「僕らは街を光らせた」を披露。「イベント名、ステージ名だったり、“悪魔”とか付いているけど、ここは俺たちの天国だ!」と橋本は叫ぶ。その気持ちをさらに膨らませるように「アストロビスタ」では「楽しい場所、俺たちで作ろうぜ!」と再び叫んで、観客を焚きつけていく。ラストは「To Bring BACK MEMORIES」〜「ファイト!!」〜「エース」〜「ファイト!!」(30秒バージョン)とジグザグ運転の演奏を繰り広げ、ロックが持つ底抜けの面白さと楽しさを叩きつけて、ステージを去っていった。



取材・文◎荒金良介
撮影◎鈴木公平

■<SATANIC CARNIVAL 2023>

6月17日(土) 幕張メッセ国際展示場 9-11
6月18日(日) 幕張メッセ国際展示場 9-11

▼6月17日(土)出演者
AFJB
バックドロップシンデレラ
The BONEZ
Crossfaith
Dizzy Sunfist
Dragon Ash
ENTH
Fear, and Loathing in Las Vegas
FOMARE
ハルカミライ
HAWAIIAN6
Ken Yokoyama
locofrank
MONGOL800
ROTTENGRAFFTY
SHANK
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
Track's
WANIMA
Prompts (O.A.)

▼6月18日(日)出演者
04 Limited Sazabys
10-FEET
coldrain
Crystal Lake
dustbox
Fire EX.
GUMX
G-FREAK FACTORY
花冷え。
HEY-SMITH
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
OVER ARM THROW
RAZORS EDGE
SAND
SHADOWS
SiM
Suspended 4th
Hi-STANDARD

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