【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Fire EX.、感謝と愛情に満ちて「NO Hi-Standard、NO Fire EX.です」

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Hi-STANDARDに影響を受けたバンドは数多い。台湾・高雄出身のFire EX.(滅火器)もそのひとつだ。結成から23年というキャリアを積み重ね、台湾を代表するロックバンドとして母国では認識され、今では国外でもその名は知られているFire EX.。日本でも、細美武士や10-FEET、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATIONらと交流も深いバンドとして、よく知っている方もいるはず。だがFire EX.が自分たちのルーツとして挙げるバンドの筆頭こそ、ハイスタである。そんなFire EX.が、ハイスタと同日に<SATANIC CARNIVAL>のステージに立つ。

◆ライブ写真



「こんにちは、サタニック!」

一斉にバンドサウンドを響かせながら、まずSam(Vo, G)がサタニックを愛するオーディエンスに挨拶した。直後に始まったのは「残像モーション」。KG(Dr)とJC(B)による軽快なリズムをバックに、ORio(G)とSamがギターリフをかき鳴らし、バンドサウンドが気持ちいいぐらいハジけていく。Samは台湾語や英語で歌いながら、時折、日本語で煽りも。さらに勢いを加速させながらパンキッシュな「Don’t You Fight」が続くと、Fire EX.のライブに食いついていくオーディエンスが増えていった。




しかしFire EX.はキャリアあるロックバンドでもある。ここからそれにふさわしい深みも見せていくことに。シーケンスも駆使しながらサウンド的なスケール感を作り、SamとORioとJCは、三声ハーモニーでドラマティックなカーブも描き出す。一音ずつを大切にした音の説得力もキャリアならでは。パワーバラード「一百夜」では、Samがエモーショナルに歌い上げて感動も呼び起こした。


ライブ中盤では、6月に6枚目のフルアルバム『Human Condition / 家和萬事興』をリリースしたばかりということで、そこからの曲を次々に披露。日本のライブでは初披露となったわけだが、フロアからハンドクラップも起これば、クラウドサーファーが生まれる場面も。これは新作からではないが、抒情的な表現で歌うバラード「12月の君へ」では、オーディエンスが左右に手を振りながら曲のストーリーに溶け込んでいった。<SATANIC CARNIVAL>でそういった反応が起こっていることにメンバーも感動し、Samはバンドを代表して何度も感謝。

「日本の友達、いつもありがとうございます。今日は本当に嬉しいです。そしてNO Hi-Standard、NO Fire EX.です。今日、みんなで一緒にHi-Standard観ましょう。オッケー?」

ラストは「人生尾路」。曲名どおり人生の様々な局面で感じたことや歩みを歌った曲だ。ハイスタに憧れ、また影響もされたFire EX.が、このサタニックで歌う「人生尾路」は、感謝と愛情に満ちたものとなった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎瀧本“JON”...行秀

■セットリスト

1. 残像モーション
2. Don’t You Fight
3. 火山戀曲
4. 一百夜
5. 人間條件
6.新歌六號
7.最後一個
8.12月の君へ
9.人生尾路

■<SATANIC CARNIVAL 2023>

6月17日(土) 幕張メッセ国際展示場 9-11
6月18日(日) 幕張メッセ国際展示場 9-11

▼6月17日(土)出演者
AFJB
バックドロップシンデレラ
The BONEZ
Crossfaith
Dizzy Sunfist
Dragon Ash
ENTH
Fear, and Loathing in Las Vegas
FOMARE
ハルカミライ
HAWAIIAN6
Ken Yokoyama
locofrank
MONGOL800
ROTTENGRAFFTY
SHANK
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
Track's
WANIMA
Prompts (O.A.)

▼6月18日(日)出演者
04 Limited Sazabys
10-FEET
coldrain
Crystal Lake
dustbox
Fire EX.
GUMX
G-FREAK FACTORY
花冷え。
HEY-SMITH
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
OVER ARM THROW
RAZORS EDGE
SAND
SHADOWS
SiM
Suspended 4th
Hi-STANDARD

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