さだまさし、ツアー2023が“グレープナイト”と“工務店ナイト”で幕開け

デビュー50周年を迎えたさだまさしが、6月14日に新アルバム『なつかしい未来』を発売。全国ツアー＜デビュー50th Anniversaryコンサート2023～なつかしい未来～＞を大阪フェスティバルホールにてスタートさせた。同ツアーは8月頭まではそれぞれ趣向を変えた4夜公演を大阪・名古屋・東京にて開催。一夜が“グレープナイト”、二夜が“工務店ナイト”、三夜が“管もナイト”、四夜が“弦もナイト”と称して、それぞれ編成はもちろんセットリストも日替わりで届けられるもので、14日に“グレープナイト”、15日に“工務店ナイト”で幕を開けた。

満員御礼のファンで会場が埋め尽くされた、初日“グレープナイト”はデビュー曲「雪の朝」でスタート。


最初のMCでは2022年11月3日に開催されたグレープ一夜限りの復活コンサートに触れ、“思い出したんだけど、あの日の1曲目「精霊流し」の吉田のイントロを聞いた瞬間に笑えて来ちゃって。うわ～吉田だ～って、グレープだなぁ～って思って。その時に「なつかしい未来」って言葉を思いついたんだよね！あー俺たちはここに来たかったのかなって。”とさだが話すと、すかさず吉田が“こっちも思い出したんだけど、通算44枚目のアルバムが今日発売なんだってね。初回限定盤のDVDにはその日(11月3日)のコンサートのダイジェストが収められてて、その映像をレコード会社の人からチェックしてくださいって言われて見たんだけど、何一つ覚えてない！！今日も緊張してるけど、あの日は緊張で死ぬかと思ったね。”さだが“なんにも覚えてない？あの日お前、ツアーやろうって言ったよ？”、吉田が受けて“言ってない！言ってない！一夜限りって大ウソつきだよね～！！”、さだが“でも50周年ツアーで4夜(趣向を変えて)やるじゃない？グレープナイトから即完売だったからね！”、と止まらない掛け合いに客席は大盛り上がりの連続となった。

そんな出だしから30分押しとなったステージは、途中さだ工務店から4人のメンバーも加えて、なつかしの楽曲の数々から47年ぶりとなったグレープ新作『グレープセンセーション』収録の新曲「夢の名前」「天人菊(ガイラルディア)」「花会式」など新旧の名曲が散りばめられ、さだの“僕の大好きなフェスティバルホールで50年を経たグレープにとっての(単体での)初ライブ！とても感慨深いです。”、そんなコメントで貴重な一夜は幕を閉じた。


同じくソールドアウトで迎えた第二夜“工務店ナイト”では、オープニングナンバー「長崎小夜曲」のイントロが流れると、前日とは打って変わって会場は総立ちで幕開け。続けてのアップナンバー「破」を歌い終えたさだは“昨日は、いや～いいお客さんだったね～って吉田が部屋に来て話し込んで帰らないのよ。こっちは今日があるっていうのに。でも本当にいい思い出作らせていただきました。さて、今日は第二夜ということで昨日と違うオープニングで始めました。でも今日はもうここまででいい？？こんな(アップ目の曲を)何曲か続けるなんて、う～ん。。やるよ、やるよ、やってやれないことはないけどさ。さて、今日はさだ工務店のメンバーとコーラスの皆さんでお届けします。そして、昨日は吉田が余計なことばっかりしゃべるんで大ネタ(トーク)がなくて小ネタばっかりだったけど、今日から大ネタ始めていきます！”と挨拶。大ネタという言葉に反応した客席からは割れんばかりの拍手喝采が沸き起こり、“そして今日はね、言っときますけどヒットパレードです！”と続けると更に大きな拍手に包まれる中、「案山子」を披露。その後も50年史を代表する名曲の数々と小ネタ・大ネタで沸いた会場は、アンコールで披露された話題の新曲「マイアミの歓喜もしくは開運～侍ジャパンと栗山英樹監督に捧ぐ～」でも総立ちを誘い、2時間半のステージは大盛況のうちに終演を迎えた。


同ツアーは9月からは2日(土)の埼玉・川口リリアメインホールをスタートし全国を回っていく。ツアー開催スケジュールはさだまさしオフィシャルホームページにて順次発表されていくのでぜひチェックして欲しい。

そんなさだは、6月17日にはフジテレビ系「MUSIC FAIR～さだまさしスペシャル～」に出演し、50年のキャリアにふさわしいロング・メドレーや新曲「なつかしい未来」を初披露する。22日放送NHK総合「SONGS～さだまさし～」では長尺名曲として有名な「親父の一番長い日」と元WBC日本代表監督・栗山英樹氏がコーラス＆台詞に参加し話題をさらったニュー・アルバム収録新曲「マイアミの歓喜もしくは開運～侍ジャパンと栗山英樹監督に捧ぐ～」を初披露。23日にはNHK総合「今夜も生でさだまさし」が秋田より生放送で予定されている。