【ライブレポート】竹内朱莉とアンジュルムが贈る、横アリからの「ありがとう」

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アンジュルムの2代目リーダー・竹内朱莉の卒業コンサート<ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」>が、6月21日に神奈川・横浜アリーナにて開催された。

◆アンジュルム ライブ写真

竹内朱莉はハロプロエッグ時代を経て2011年にスマイレージへ2期生として加入。アンジュルムへのグループ改名後、2015年には中西香菜と共にサブリーダーへ就任。2019年に2代目リーダーに就任している。本公演は約12,000人を動員し、チケットはSOLD OUT。ライブの模様はCSテレ朝チャンネル1にて生中継されたほか、全国47都道府県の映画館、台湾、香港の計83スクリーンにてライブビューイングも実施され、メドレー含む全29曲が披露された。

グループにとってはこれが初の横浜アリーナ単独公演でもあり、開催にむけてはメンバーからもファンからも並々ならぬ意気込みが滲み出ていた。アリーナ全体が竹内のメンバーカラーである青の光に埋め尽くされる中、ライブは「ぶっ壊したい」からスタート。アンジュルムらしいエネルギッシュなパフォーマンスで熱気を作り上げていく。




最初のMCでは竹内が自身の卒業公演であることを口にすると会場全体から「エ〜ッ!」と大きな声が。「いや、そうは言われても卒業するもんだぜ?!」と竹内が合いの手を入れて会場に笑いが起こるなど、ここ一番の大舞台を満喫しようという活気がアリーナ全体に溢れていた。次期リーダーに指名されている上國料萌衣も「そういえば円陣もみんな(思ったより)泣いてない…」とつぶやき、竹内から「誤解やめて!(笑)」と突っ込まれるシーンも。




中盤ブロックでは竹内ソロによる「タチアガール」に会場の感嘆の声が上がったのを皮切りに、竹内+メンバー5名ずつのシャッフル形式でスマイレージ時代の楽曲をメドレーでパフォーマンス。全員での「スキちゃん」でアリーナ内センターステージに集まってメドレーを締めくくり、そこから今やアンジュルムの卒業公演に欠かせない曲となった「交差点」へ。この日は円になって一人ひとり卒業する竹内を見つめながらの歌唱に、リハーサルでは泣かなかった竹内も思わず涙。送り出すメンバー達の中にも涙をこらえきれないメンバーが出てきたかと思えば、大サビ前の上國料のクリアで心強い歌声がふと観客の涙をも誘うステージとなった。


そこから竹内の卒業シングル曲となったつんく♂作詞・作曲の「同窓生」へ。この曲ではメンバー全員がバルーンを持ちアリーナをぐるりと一周練り歩く。ピースフルな中に輝きが満ちたサウンドと観客に向けられたメンバーの笑顔は、竹内を送り出すのにふさわしい“アンジュルムというグループの楽しさ”を最大限に引き出していた。

MCでの「いやぁ、泣いたね〜」という竹内の振り返りから、後半戦は同じく卒業シングル曲「アイノケダモノ」でスタート。肉食系女子を思わせる楽曲を持ち前のパワーで魅せ、「大器晩成」まで5曲を突っ走り本編を終えた。



アンコールでは竹内が(スマイレージ/アンジュルム両時代のメンバーカラーである)赤と青のドレスでひとりステージへ登場。最新シングルに収録されているソロ曲「行かなくちゃ」を歌い上げ、直後に自身の言葉でファンとメンバーへの感謝の気持ちを伝えた。ここでサプライズとして「私これからも、歌います!踊ります!またステージに戻ってきます!みんなに会える日を楽しみにしていますので気長に待っていてください!」とタレント活動の継続が本人から直接告げられ、会場も一転喜びムードに。

ここで「旅立ちの春が来た」でメンバーと合流しセンターステージへ全員が立つと、メンバーそれぞれからもこの日の感想とともに竹内への挨拶が贈られた。

メンバー加入直後の“加入時からリーダーだった”竹内とのやり取りを思い出す平山遊季、松本わかな、為永幸音、川名凜、橋迫鈴ら8期以降のメンバー達、そして竹内への感謝の気持ちを伝えながらもそれぞれに成長しグループを盛り立てていく決意を口にした伊勢鈴蘭、川村文乃、上國料萌衣、佐々木莉佳子ら3期〜7期のメンバー達、竹内がそれぞれの言葉に合いの手を入れていき、時には優しく時には会場から笑いが飛び出す時間が流れる。最後は竹内も公演を振り返って会場への挨拶を送った。

「最高でした! 本当にアンジュルムが横浜アリーナに単独で立てる日が来るなんて、正直思ってなかったです、私は。だってライブハウスが埋まらなかったりだとか、人が集まらないからライブ一年間できませんて私は言われたこともあって、こんな人たちが横浜アリーナなんて口が裂けても言えないと思っていたんですけど、本当に…どうしたんでしょうね?(会場笑)みなさん本当にどこで見つけたん?ありがとうございます!信じられないすよこの光景。感謝の気持ちでいっぱいです。

私が今ここに立てているのは、本当に今まで歴代の、その時代のグループを守ってきた先輩方だったり同期だったり後輩だったり、そしてそれをさらに強くしてくれたこのみんながいたからだなっていう風に思います。これから新メンバー2人も入ってきますし、もっともっとアンジュルムはすごいところに行くんだろうなって、私はずっと思ってるので、皆さんも私のかわいい妹たちをこれからも応援してくれますか!?(会場歓声) 私も次はそちらの景色の一部になるということなので。だからみんなで、もっともっと大きいところ目指していきましょう!

本当に12年間、幸せな時間をありがとうございました!竹内朱莉でした!」

セレモニー終わりで涙ぐむメンバーに松本わかなからすかさずタオルが配られる。こちらは竹内直筆のメンバー名がデザインされたライブタオル…ということでアンコールラストは会場を巻き込んでタオルを振りまくる「夏将軍」。さらにダブルアンコールもかかり、ここでは「友よ」で全員が乗ったセンターステージがアリーナ中央に高々とせり上がった。歌詞にのせて《ありがとう》と歌い拳を突き上げ、特効の銀テープを浴びながら横アリが一つになった光景は、いつかグループがアリーナに戻ってくるための竹内の置き土産のようにも見えた。




竹内朱莉は今後、ステージ活動も視野にいれながらタレント・書道家として活動を続けていくとのこと。アンジュルムは新メンバー下井谷幸穂と後藤花の2名を加え、3代目リーダーに上國料萌衣を据えた新体制で活動をスタートさせる。

セットリスト<ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」>

1. ぶっ壊したい
2. 出すぎた杭は打たれない
3. マナーモード
4. 人生、すなわちパンタ・レイ
5. 赤いイヤホン
6. 愛されルート A or B?
7. 次々続々
8. 悔しいわ
9. ドンデンガエシ
10. 私、ちょいとカワイイ裏番長
11. ミステリーナイト!
12. メドレー
・タチアガール/竹内
・ええか!?/竹内、川村、上國料、伊勢、為永、松本
・ねぇ 先輩/竹内、佐々木、川名、為永、松本、平山
・エイティーン エモーション/竹内、佐々木、伊勢、橋迫、川名、松本
・「良い奴」/竹内、川村、上國料、橋迫、川名、為永
・プリーズ ミニスカ ポストウーマン!/竹内、川村、佐々木、上國料、橋迫、平山
・スキちゃん
13. 交差点
14. 同窓生
15. アイノケダモノ
16. Survive~生きてく為に夢を見んだ
17. 46億年LOVE
18. 愛すべきべき Human Life
19. 大器晩成
EN1. 行かなくちゃ/竹内ソロ
EN2. 旅立ちの朝が来た
EN3. 夏将軍
WEN. 友よ

リリース情報

■シングル「アイノケダモノ/同窓生」(両A面)
2023年6月14日発売
http://www.helloproject.com/angerme/release/detail/HKCN-50758/

■シングルV「行かなくちゃ」
2023年7月12日発売
http://www.helloproject.com/angerme/release/detail/UFXW-1033/

■アンジュルム竹内朱莉写真集『roundabout』
2023年5月25日発売
http://www.helloproject.com/angerme/release/book/UPBK-0597/

ライブ出演情報

<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023>
2023年8月13日 千葉市蘇我スポーツ公園

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