【速レポ】<京都大作戦2023>マキシマム ザ ホルモン、「俺たちは今、俺たちの知っている大作戦の中にいる!」

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夏、晴天の京都、午後2時台。クソ暑い。立ってるだけで汗が吹き出すっての。そんな14時15分、源氏ノ舞台に表われたのはマキシマム ザ ホルモン。

◆<京都大作戦2023> 画像

腕をクロスしたメタルポーズで待ち受けていた腹ペコ諸君におなじみのSEが爆音で降り注がれると、瞬時に発狂。

「暑いやないかー! 熱いやないかー!!」──ダイスケはん

と腹ペコ諸君に向けて吠えたダイスケはん。そのまま煽りを喰らわせながら始まったのは「シミ」。ダイスケはん、上ちゃん、マキシマムザ亮君の3人は、腰をいわすほどの強烈にしてデカいヘドバンしながら極悪リフを決めたと思えば、展開して高速セクションに突入。同時に辺りは真っ白に。ステージからのスモークか、いや、違う。太陽が丘で暴れまわる腹ペコ諸君の衝動のサークルモッシュで、砂埃が舞い上がっていたのだ。狂喜の舞のような砂埃の中に今、腹ペコ諸君はいる。


「オーッ、これが<京都大作戦>だー!」──大喜びで叫んだのはナヲ。ダイスケはんも言葉を重ねる。「喰らうわ〜。俺、ずっと今日観てきたけど、自分らが喰らったら泣きそうになるわ」──気持ちはみんな同じだ。二人の一言ずつに腹ペコ諸君も大歓声を上げ続ける。

「テンション上がっておりますよ。でも大作戦って、雨降っても地獄。晴れても地獄。…結局、地獄。今回は昨日が雨で、今日は晴れ。欲張りだな、君達! そして今年は声も出せて、好き放題に暴れられて。そう、俺たちは今、俺たちの知っている<京都大作戦>の中にいる! いろんなもんを経て戻ってきた<京都大作戦>。うちらの記憶の中の大作戦を塗り替えていこうやー!」──ナヲ


ナヲの熱い宣言から「「F」」に突入。まさにポ●する勢いの音が炸裂しまくり、マキシマムザ亮君は憎たらしい表情で言葉を吐く。それに負けじと、必死の形相を浮かべながら前へ、そしてモッシュピットへと攻め込み続ける腹ペコ諸君。傍から見たら地獄のような光景かもしれないが、この3年間、ずっと我慢を強いられてきた我々にとって、ここは天国であり桃源郷。太陽が丘は腹ペコ諸君とオーディエンス全員のサンクチュアリと化す。続く「中2 ザ ビーム」は、ポップもキャッチーもスラッシュメタルの疾走も兼ね備えた、どんな欲張りも満足の逸品である。サンクチュアリに鳴り響く聖歌だ。そしてダイスケはんは、迷える者を導く聖者のごとく、こんな提案もした。

「<京都大作戦>のこれからを築き上げるニューグローバル。それが昨日と今日だと思う。みんながよく言うけど、<京都大作戦>に休みなし。今、ダイスケはんがしゃべってるからと言って、休みの時間でもトイレ休憩でも移動する時間でもないからな。MC中でも休ませない。太陽が丘の神様が引くほどのサークルが、俺は見たい。普通にMC始めるから、クソでかいサークル作れる? 記憶と記録に残す!」──ダイスケはん


あろうことか聖者=ダイスケはんは、ステージ袖にいたバンドマンらもお導きに。10-FEETやヤバTのこやまたくや、ACIDMANの大木伸夫らを、半ば強制的に集合させて、こう言い放った。

「それでは<京都大作戦2023 〜今年はMC中に可能な限りサークルモッシュで回りな祭!〜>、始め!」──ダイスケはん

感動させるモードで、「去年や一昨年、いろんな悔しい思いをいっぱいしてきました。今、それを乗り越えて…」などひとりしゃべるダイスケはん。その前では腹ペコ諸君の巨大サークルモッシュ、ナヲのドラムを取り囲むように回る10-FEETらのサークルモッシュ。楽しさも、恐ろしさも全てを超越した理解不能なふたつのサークルモッシュが、ただ渦を巻く。これには言い出しっぺのダイスケはんも「やりづれーじゃないか!」と自爆。


サークルモッシュがダメなら、今度はこの手がある。ヘドバンだ。「太陽が丘をヘドバンの聖地にしてくれるかー!」とダイスケはんの叫び声と共に曲は「ぶっ生き返す!!」へ。ヘドバンはもちろん、クラウドサーフで飛び交う腹ペコ諸君やオーディエンス。その激しい光景こそ、生命力をギラギラに感じさせる、まさにぶっ生き返す!!瞬間の連続だ。

さらに「爪爪爪」では思う存分に叫ぶように歌う太陽が丘の全員。恋のおまじないを決めながら始まった「恋のスペルマ」では、全員で踊り、手を左右に振り、ステップも踏み、そして腹ペコ諸君もキュートな女子たちも叫ぶ、“スペルマー!”と。これこそ地獄、天国、聖地。いや、間違いなくマキシマム ザ ホルモンのいる<京都大作戦>の当たり前の日常。コロナを打ち負かした勝利の歌のごとく、いつまでも“スペルマー!”が太陽が丘に響き続けた。


取材・文◎長谷川幸信
撮影◎浜野カズシ

セットリスト

1. シミ
2. 「F」
3. 中2 ザ ビーム
4. ぶっ生き返す!!
5. 爪爪爪
6. 恋のスペルマ

■10-FEET主催<京都大作戦 2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>

7月1日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。


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