【速レポ】<京都大作戦2023>Dragon Ash、「10-FEETと今日集まったみんなは、むちゃくちゃご褒美もらって帰ってほしい」

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16時25分、<京都大作戦>に欠かせないバンドが源氏ノ舞台に。2007年の幻の1回目となったときから毎回出演するあのバンドだ。10-FEETの兄弟枠じゃないかってぐらいに、いや、実際に仲の良さや絆の深さはそれ以上のあのバンドとは、Dragon Ashだ。

◆<京都大作戦2023> 画像

SEと共にBOTSが表われ、サンプリングやリズムマシンを鳴らし始めた。すると、そこにリリックを絡めながらKjがステージに表われた。曲はここ最近のライブやツアーなどでもオープニングに据えられることの多かった「Entertain」。だが、リリックを<京都大作戦>に絡めたものに即興アレンジ、太陽が丘の2万人に向けて贈る。






<京都大作戦>がその歴史をスタートさせたときから、常に共に歩んできたDragon Ash。<京都大作戦>の楽しさも大切さも偉大さも知っている。経験者だからこそ感じている正直で純粋な言葉たち。HIROKIがギターを重ね、櫻井誠とサポートベースT$UYO$HIがリズムを刻んでバンドサウンドが生まれると、Kjの歌うリリックの数々に、<京都大作戦>を愛する多くのバンドマンたちの熱い思いも重なっていくように感じた。

その全てを受け止め、それぞれの<京都大作戦>の思い出なども噛みしめながら曲を楽しむオーディエンス。太陽が丘はでっかい愛で包まれている。曲のエンディングでは、笑顔でゆっくりと親指を立てるKjがステージのセンターにいた。


そのまま「百合の咲く場所で」に続く中、「去年までとは、えらい違いだな、おい!」とKj。その直後、激しく展開すると、客席エリアに生まれていた巨大なサークルが、ウォール・オブ・デスのように全方位から中心に向けて炸裂。サークルの中にいたオーディエンスは互いにハイタッチも繰り返し、今度はクラウドサーフの円と化す。まったくもって激しいオーディエンスだが、<京都大作戦>を愛する者なら分かる。これがとんでもなく幸せな光景であることを。

さらにタフで、なおかつ雄大さもあるバンドグルーブも「New Era」で共に楽しみ、ステージで舞い踊るKj。櫻井誠やHIROKIやBOTSは演奏しながらしながら太陽が丘を何度も見渡すが、その視線はいつだって愛情で満ち溢れていた。


そして2023年2月に発表した新曲「VOX」が始まったときだった。櫻井誠の刻むリズムの中で、Kjはオーディエンスに呼びかけるように語る。

「俺たちは何年もルールを破ってきました。どのライブもフェスも、煽って、むちゃくちゃやってきました。なので俺たちにご褒美は一切いりません。やらせてもらえるだけでありがたい。だが、ロックバンドの中でも、強く葛藤したバンドのひとつに10-FEETがあると思う。だからアイツらと今日集まったみんなは、むちゃくちゃご褒美もらって帰ってほしい。そして自分たちはご褒美はいらないけど、何年間も何年間も研いできた音楽、それを正面からぶつけて帰ります。よろしくお願いします」

オーディエンスにとって、そうやって音楽を正面からぶつけてくれるのが最高のご褒美だ。Dragon Ashの放つ音を、言葉を、気持ちを、全身を喜びで震わせながら浴び続ける。また「La Bamba」や「For divers area」ではサンバのリズムに合わせて、笑顔で踊りまくった。



そして印象的な音が響き始めたのはライブのエンディングが近づいたときだった。Kjは上半身ハダカになり、水を自らかぶって、改めてオーディエンスに笑顔も見せる。こうして始まった「Fantasista」。歌の合間に「そんなもんか!」とか「全部、置いてけ!!」など煽り文句も喰らわすKjだったが、ついに辛抱しきれなくなったか。客席エリアに飛び込み、オーディエンスの上でクラウドサーフを休むことなく決めていく。歌う者がいなくなったステージに、飛び入りしたのは10-FEETのTAKUMA。マイクを握って「Fantasista」の続きを歌い、NAOKIはHIROKIのコーラスマイクを客席エリアに向けて、もっとでかい声で歌うようにオーディエンスを煽る。ステージ上には櫻井誠とBOTSとHIROKIとT$UYO$HIに、10-FEETのTAKUMAとNAOKI。「Fantasista」が終わる瞬間までクラウドサーフし続けたKj。

ご褒美はいらないと言っていたKjは、全身で<京都大作戦>を楽しんでいた。こうやって人を無邪気にさせてしまうのも<京都大作戦>である。


取材・文◎長谷川幸信
撮影◎青木カズロー

セットリスト

1. Entertain
2. 百合の咲く場所で
3. New Era
4. VOX
5. La Bamba
6. For divers area
7. Fantasista

■10-FEET主催<京都大作戦 2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>

7月1日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。


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