【俺の楽器・私の愛機】1403「師匠……T_T」

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【Gibson Les Paul Custom '86】(神奈川県秦野市 レスポーラーのはず 55歳)


師匠、私は今を遡ること36年前の大学1年の時、軽音部の友達が貸してくれたThunder and Lightningで文字通り雷に打たれ、Surpens AlbusのCrying in The Rainの暴風雨になぎ倒されて以来、下手すれば本体よりも注ぎ込んだのではないかと言うくらいの改造費を掛けて貴方の背中を負い続けてきた者です。

今の様にシグネイチャーモデルなどない頃なので、ピックガード、エスカッション、トグルスイッチプレートを特注でオーダーし、マイナスドライバーのGroverやシルバープレートノブを取り寄せ、リアのDF、クローム仕様のブリッジとテールピースを探し回り……ナットはブラスに、ロックピンや細かいビスも全部クロームに替えました。細かいところを見たら再現出来ていない部分も或りますが、2年以上掛けて精一杯の改造をしてきました。

勿論、ブルーマーダー、サイクス、シン・リジィでの来日は必ず参戦し、耳コピで分からなかった箇所の正解を実地で確認しにも行きました。今度新譜が出て来日する際にはこのギターを持参してミトグリにも参戦し、師匠に直接、心からのお礼を伝えようと思っているのです。必ず、必ずや、また来日して下さると信じています。それまでどうか御身体を大切にされて下さい。



   ◆   ◆   ◆

これは、ジョン・サイクスに宛てた手紙ですね。重篤なレスポーラーになってしまった、その発端というか所以がわかった気がします。タイガース・オブ・パンタンの時点で、ジョン・サイクスは輝いていましたからねー。その後の活躍は皆の知るところですが、ほとんど改造の余地のないと思しきレスポールカスタムを、あれほどまでに自分の色に染め上げたギタリストも他にいないよなぁ。ニール・ショーンがレスポールにフロイド・ローズを付けたのもインパクトあったけど、あとに続く人っていなかったし。ニッケルじゃなくてクローム…という追求の跡が、費やしたエネルギーの根深さを語っているようです。青春は暴走しただけ輝きを増します。これは輝かしき勲章ですね。あとはジョン・サイクスの活動の活発化を待つだけです。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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