【ライブレポート】<EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023>代々木第一にグループ集結。史上最大スケールの饗宴

ツイート

EBiDANが、8月11・12日に国立代々木競技場 第一体育館にてライブイベント<EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023>を開催した。オフィシャルからのレポートをお届けする。

◆ライブ画像

所属アーティストが集結する夏の一大イベントとして、2013年から毎年恒例になっている<EBiDAN THE LIVE>(通称“エビライ”)だが、今回は2デイズの3公演で約4万人を動員するEBiDAN史上最大のスケールとなり、しかも全公演がソールドアウト。加えて初日は“Love & Communication”、2日目の昼公演は“Love & Cool”、夜公演は“Love & Sweet”と、3公演で毎回異なったテーマを設け、普段、超特急のライブ演出を手掛けているユーキも演出にも携わった。

結果、メンバーそれぞれの持ち味や武器を形にして、従来の構成を一新し、より多彩なセットリストを実現。“エビライ”でしか見られないレアなシーンを次々に展開しながら、“UNIVERSE=世界”のタイトル通り、世界を目指して進撃し続けるEBiDANワールドの魅力を、余すところなく味わわせてくれた。




オープニングアクトのえびポンが元気いっぱいに、STA*Mが爽やかに切なく、オープニングゲストのONE LOVE ONE HEARTが男女混合グループならではの多彩なパフォーマンスで会場を温めると、満員のオーディエンスは開演前SEで「バッタマン」(超特急)が流れている時点でペンライトを振って開演を待ちわびる。

そこに赤いサーチライトが走って警告音が鳴り、出演グループの紹介VTRに続いて照明が上がると、いきなりステージ上には9グループ総勢59人の姿が! 怒涛の大歓声を受け、タイトル通り”UNIVERSE=宇宙”な映像をバックに、超特急のタカシが高らかに声をあげて幕開けたのは、この日の為に用意された最新のEBiDAN全体曲「Stage of the Universe」だ。M!LKの佐野勇斗、ONE N’ ONLYのEIKU、原因は自分にある。の小泉光咲、BUDDiiSのSHOOTと歌い継いで、力強い四つ打ちビートが打ち鳴らされるダンスチューンに、客席は推しカラーのペンライトを振って熱狂。池田彪馬(SUPER★DRAGON)のボーカルも突き抜けて、“果てしないこの宇宙でそれぞれ輝く僕ら”というEBiDANそのものを表すようなリリックもニクい。

音玉の火花もブチ上がり、EBiDANの総力をあげた最新パフォーマンスで圧倒すると、超特急のリーダー・リョウガが「EBiDAN全員から皆さんにたくさんの、そしてさまざまな愛をお届けしたいと思っています。愛を受け取る準備、できてますか?」とニヤリ。“Love & Cool”がテーマの2公演目では、田中洸希(SUPER★DRAGON)が「俺らのハート、受けとる準備……できてる?」と、久々に“クール洸希”を発動してファンを喜ばせた。

また“Love & Sweet”を掲げた夜公演では、小泉光咲(原因は自分にある。)が「俺たちの愛、受け取る準備、できてるかい!」と恥ずかしそうに呼びかけて、場内を「可愛い!」の声でいっぱいに。そして開幕曲でラップを掛け合ったジャン海渡(SUPER★DRAGON)とHAYATO(ONE N’ ONLY)が、4年ぶりに声出し解禁となった“エビライ”でまずはオーディエンスの声を確かめると、各グループが公演のテーマに合わせたナンバーを披露していく。


トップバッターは昨年行われた『EBiDAN AUDITION』の合格者により結成され、4月末にデビューした6人組Lienel。初日はデビュー曲「LOVE Communication」で、“Love & Communication”という公演テーマにピッタリの幕開けを飾る。武田創世のボーカルを筆頭に、キャッチ―かつ色っぽいラブソングで魅せるパフォーマンスは実にハイレベルで、16歳の森田璃空がウインクを飛ばすなど、平均年齢15.6歳という若さが信じられないほど大人びた表情を見せた。


入れ替わるようにセンターステージに登場した8人組のICExは、8月16日にリリースするデビュー曲「CANDY」をお披露目。志賀李玖を皮切りに、透き通った歌声とキュートな仕草も交えながら、爽やかなアイスブルーの衣装で初々しい若さを堂々フィーチャーしていく。


こうしてメインステージとアリーナ席中央のセンターステージに、交互にアーティストが登場する息もつかせぬ構成も今年の“エビライ”の大きな見所で、間髪いれず「一つになって最高の時間にしていきましょう!」(FUMINORI)と、BUDDiiSはメインステージで「YO HO」をドロップ。軽快に盛り上がるアッパーチューンで、リアル兄弟ならではのハーモニーを聞かせるMORRIE & SHOOT、ラップを交えたFUMINORIとFUMIYAのアクロバティックなバトルと、文字通り“楽しい!”の波動でオーディエンスとコミュニケーションしてみせた。


続いて、原因は自分にある。は『仮面ライダーギーツ』へのレギュラー出演&撮影のために、昨夏よりグループ活動を制限していた杢代和人を加えて、アリーナ中央でオンステージ。久々に叶った完全体でのパフォーマンスに、メンバーの個性をこっそり落とし込んだ「GOD釈迦にHIP-HOP」で、全身から喜びをあふれさせる。大倉空人は「行くぞ!」と会場を盛り上げ、最後は杢代が「待っててくれてありがとう、代々木! 今日から7人で活動を再開します。俺たちが、原因は自分にある。でした!」と宣言。


ドッと歓喜の声があがるなか、場面はONE N’ ONLYの晴れやかなアッパーチューン「Step Up」へと続く。「俺たちと一緒に最高のコミュニケーション取っていこうぜ!」とNAOYAは煽り、ボーカル陣の伸びやかな歌声も爽快。全員でボーカルを取り、笑顔でタオルを振りながら「代々木、そんなもんじゃねーだろ!」と求めて、客席のペンライトと共にポジティブな一体感を生み出していった。


センターステージに並んでギターをかき鳴らし、5月配信の最新曲「なるため」で心浮き立つハーモニーを奏でたのは、EBiDAN唯一のフォークデュオ・さくらしめじ。作詞・曲を担当した田中雅功の伸びやかなボーカルに、髙田彪我のロックなギターソロもアグレッシブで、厚いユニゾンがファンとの架け橋を繋いでいく。


メインステージでは「正直お前ら盛り上がりが足んねーよ! 最後まで盛り上がる準備できてんのか!?」(ジャン海渡)と、SUPER★DRAGONも最新曲「Reach the sky」でオーディエンスを煽動。横に大きく広がってタオルを振りたくり、メンバー同士で肩を組み脚を上げて、まさしく“空をぶち抜いて”というメインフレーズ通りの爽快感をブチ上げていった。


またM!LKが選んだのは、世界中の言葉で“幸せ”を告げる「シアワシェイク」。センターステージから全方位に手を振り、コールとペンライトを煽って、笑顔のパーティーを繰り広げる。本日欠席の山中柔太朗のマスコットに佐野勇斗と塩﨑太智でキスをしたり、急遽用意した彼の等身大パネルを4人でニッコリ囲むのも彼ららしい。


そしてトリの超特急が超鉄板曲「超えてアバンチュール」を投下すれば、客席では“待ってました!”とばかりに大音量のコールが爆発。全力で変顔を見せるリョウガを中心に、一瞬も休まず繰り出される疲れ知らずのパフォーマンスは、9人組の新体制となって1年というフレッシュさとEBiDANの筆頭としての貫禄を併せ持ち、場内のテンションを天井知らずでヒートアップさせる。曲中、カイが「M!LKです!」と後輩のポーズを取ると、タクヤが「NAOYAです!」とONE N’ ONLYのメンバーである弟の名前を出す、まさしく“エビライ”ならではの場面も。最後は世界各国語で“愛してる!”と歌うのも、M!LKと偶然の符号を見せ、これぞ共に楽しみハッピーを届ける“Love & Communication”と納得させられた。

◆(レポ続き)“Love & Cool”がテーマの2日目昼公演
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス