【ライブレポート】<EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023>代々木第一にグループ集結。史上最大スケールの饗宴

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“Love & Cool”がテーマの2日目昼公演は、Lienelの「Neo ROMANTIC」から開幕。ハイスピードなエレクトロダンスチューンで攻めまくり、高岡ミロのラップが弾けて、ゾクゾクするような未体験の境地へとオーディエンスを誘う。ICExは初日と同じく「CANDY」をパフォーマンス。長くEBiDANで活動してきたメンバーも多いだけに、平均年齢17歳の愛らしさの中にも洗練された空気感が漂って、ポテンシャルの高さを感じさせた。



BUDDiiSも「最高にCoolな曲持ってきました」とFUMIYAを皮切りに鋭いラップを次々畳みかけ、SHOWのボーカルをアクセントにヒートアップ。「BEAST2」という曲名通りの獰猛な空気を振りまき、FUMINORIはかけていたグラスを投げ捨てて、パブリックイメージを塗り替えるアクションで驚かせる。原因は自分にある。は「無限シニシズム」で文字通りシニカルな表情を表し、げんじぶ流のCoolを体現。武藤潤、長野凌大がげんじぶの独自の世界観を映し出すようなボーカルを繋ぎ、小泉光咲が狂気的な笑みを浮かべるシーンも。最後は大倉空人&吉澤要人の喰らいつくようなラップで、げんじぶなりの“Cool”を描き出していった。



デンジャラスな空気は続くONE N’ ONLYの「Departure」でMAXに。HAYATOの凄まじい巻き舌ラップからKENSHIN、TETTAとラップをリレーして、ステージから噴き上がるファイヤーボールと共に、ドープな重低音と緻密なシンクロダンスでオーディエンスの心を燃やしていく。さくらしめじも「別れた後に僕が思うこと」で、曲名が象徴する悲痛な想いを綴り、作詞に参加した田中雅功のこみ上がる激情に揺れる歌声も臨場感抜群だ。



続いて、古川毅&池田彪馬のハイトーンボーカルが轟く「Revolution」で革命の狼煙を上げたのはSUPER★DRAGON。スタイリッシュな黒スーツをまとい、スモークの中で力強いステップを踏みラップを刻んで拳を突き上げる姿は、あまりにもドラマティックで神々しい。そして、佐野勇斗のエモーショナルな歌声から、こちらも神話のようなドラマを見せたはM!LKの「HIKARI」。強い覚悟と決心を秘めたスケール感ある響きに心震えるが、そこにM!LKの“Cool”とは“凛々しさ”であるという、他グループとは異なる解釈を垣間見た気がした。


トリの超特急は「MORA MORA」で漆黒を纏い、新体制から1年で磨き上げてきたセクシーを爆発。ダンサー陣はミリ単位で音に乗り、挑発的な動きの中でタクヤはスキャンダルに素肌をさらして、場内を色めき立たせる。タカシとシューヤのツインボーカルも、ダンサーたちの間を巧みに行き交いながら、その艶めかしい歌声で“ヤバい”世界を創り上げた。

2日目夜公演は“Love & Sweet”がテーマということで、各グループがファンに想いを伝えられる曲をセレクト。「はじめましてLienelです!」という高岡ミロの挨拶で飛び出したLienelは、「Summer Boy! Sumer Girl!」でタオルを振ってステージ上を飛び跳ね、最後には6人でハートを作る。ICExは3公演すべてで「CANDY」を届けたが、タイトル通りの甘いトイポップは、この公演にこそピッタリ。8人で円になって、全方位のオーディエンスに笑顔を振りまいた。

BUDDiiSも「僕たちが愛をいっぱい」と、電話をテーマにしたシャイなラブソング「The One」でキュートにパフォーマンス。SEIYAのラップから全員でマイクリレーし、日替わりの台詞タイムではFUMINORIが「これからこの先もずっと一緒にいて?」と小首を傾げて、黄色い悲鳴を招いた。センターステージにスポットが当たると、小泉光咲のカウントから原因は自分にある。の「魔法をかけて」がスタート。ミュージカル調のナンバーで舞い、360度にドリーミングな世界を広げていく。エンディングに響き渡る小泉のロングトーンも、甘く、心を溶かすようなものであった。

ここでダメ押しとばかり「みんなのこと愛してるよ!」(KENSHIN)と、ONE N’ ONLY珠玉のラブソング「MY Love」へ。まっすぐに愛を伝えるTETTA、REI、EIKUのボーカルはとろけるように甘く、曲中、歌うTETTAの頬にKENSHINはキス。笑顔で集まる6人にオーディエンスも顔を緩ませて大きく手を振り、感涙レベルの多幸感を創り上げていった。負けじと、ピュアラブソング「simple」をかき鳴らしたのは、さくらしめじ。キャッチーなメロで笑顔を浮かべ、自らが奏でる音を重ね合わせ、ハーモニーに喜びをあふれさせる姿に、こちらまで幸せのお裾分けをもらった心地になる。

SUPER★DRAGONも「EBiDANイチsweetなSUPER★DRAGONです!」(飯島颯)と宣言し、「Pretty Girl」でスマイル。普段のコワモテはどこへやら、愛らしい振りで客席のクラップを誘って“ずっとそばにいて”と本音をさらす。曲終わりにはメンバーの腕を使って、大きなハートまで作ってみせるのだから、飯島の言葉も本当かもしれない。M!LKは「テレパシー」で愛らしく跳ねながら、山中柔太朗のパネルの口元をパカリと開けた塩﨑太智が、そこに自分の口を当てて代わりに歌唱するというナイス演出が! 落ちサビでは“今日の俺0点”と書かれた山中のクッションに佐野がキスして、ファンとメンバー双方への愛情をたっぷり捧げてみせた。

ラストは「耳を澄ませて」というタカシのウィスパーで始まった「ラキラキ」。超特急ポーズも飛び出す愛らしい振りつけと笑顔のパフォーマンスに、場内には黄色い歓声が湧く。視覚を楽しませ、ダンサーを挟んでアイコンタクトを交わすタカシ&シューヤのハーモニーで耳を幸せにする、これぞまさしく正真正銘の“ラッキーミュージック”だ。

曲を終えて「続いては、こちらのコーナー!」と超特急メンバーが誘うと、“エビライ”名物のシャッフルユニットへ。自身のグループとは異なるナンバー、曲調に挑むことで、普段は見られないパフォーマンスや表情が見られるのが、ファンにとっては嬉しい時間だ。

◆(レポ続き)“エビライ”名物のシャッフルユニット
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