ジョン・スコフィールド、敬愛するグレイトフル・デッドの曲にちなんで命名した新ダブルAL『アンクル・ジョンズ・バンド』リリース

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ジョン・スコフィールドが、新トリオによる2枚組のニュー・アルバムを2023年10月13日にリリースすることを発表し、アルバム・タイトルとなっているグレイトフル・デッドのカヴァー「アンクル・ジョンズ・バンド」の先行配信がスタートした。

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同曲はアメリカを代表するロック・バンド、グレイトフル・デッドの1970年リリースの4枚目のオリジナル・アルバム『ワーキングマンズ・デッド』に収録されていたヒット曲で、スコフィールドは今回のカヴァーに関して「ジェリー・ガルシアとロバート・ハンターのペンによるグレイトフル・デッドの曲の中でも私のお気に入り。これを私はフィル・レッシュから教わった。ここでも即興は自由だ。このようなやり方でヴィセンテと演奏するのが私は大好きだ。彼は何をすべきかわかっている。ビルもだ。この3人でなら、どこにだって行ける気がする」とコメントしている。

2枚組というボリュームの本作では、グレイトフル・デッドのほかにもボブ・ディラン作バーズの1965年全米No.1ヒット曲「ミスター・タンブリン・マン」や、ニール・ヤングによる1972年の名盤『ハーヴェスト・ムーン』収録の人気曲「オールド・マン」からミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』の劇中歌、レナード・バーンスタインの「サムホエア」やマイルス・デイヴィスの名曲「バドゥ」まで、幅広いレパートリーに挑戦している。また、「星へのきざはし」や「レイズ・アイディア」などのジャズ・スタンダードや、スウィング、ファンク、フォークなど様々なテイストを取り入れた7曲のスコフィールドのオリジナルが肩を並べている。

昨年、長いキャリアにおける初のソロ・アルバム『ジョン・スコフィールド』をリリースしたスコフィールドだが、本作はECM初のリーダー作品『スワロウ・テイルズ』以来3年ぶりとなるトリオ作品で、学生時代からの旧友スティーヴ・スワロウに変わり、ヴィセンテ・アーチャーがベースを、ドラムは変わらずビル・スチュワートが担当する新バンドによる第1作目だ。新バンドではあるものの、ビル・スチュワートと共にヴィセンテ・アーチャーもスコフィールドが2018年にVerveからリリースした『コンボ 66』のメンバーであった。上記コメントにあるようにスコフィールドは前代の信頼を置き、安心して思い切り楽しく演奏しているのがアルバム全体を通して垣間見ることができる。


『アンクル・ジョンズ・バンド』

2023年10月13日(金)世界同時リリース
UCCE-1201/2 2SHMCD 税込:¥3,960
https://John-Scofield.lnk.to/UncleJohnsBandPR

■収録曲
Disc 1
1. ミスター・タンブリン・マン Mr. Tambourine Man (Bob Dylan)
2. ハウ・ディープ How Deep (John Scofield)
3. TVバンド TV Band (John Scofield)
4. バック・イン・タイム Back In Time (John Scofield)
5. バドゥ Budo (Miles Davis / Bud Powell)
6. ナッシング・イズ・フォーエヴァー Nothing Is Forever (John Scofield)
7. オールド・マン Old Man (Neil Young)

Disc 2
1. ザ・ガールフレンド・コード The Girlfriend Code (John Scofield)
2. 星へのきざはし Stairways To The Stars (Matt Malneck / Frank Signorelli / Mitchell Parish)
3. モ・グリーン Mo Green (John Scofield)
4. マスク Mask (John Scofield)
5. サムホエア Somewhere (Leonard Bernstein / Stephan Sondheim)
6. レイズ・アイディア Ray’s Idea (Raymond Brown / Gil Fuller)
7. アンクル・ジョンズ・バンド Uncle John’s Band (Jerry Garcia / Robert Hunter)

〈パーソネル〉
ジョン・スコフィールド(g) ヴィセンテ・アーチャー(b) ビル・スチュワート(ds)
★2022年8月、ニューヨーク州ラインベック、クラブハウス・スタジオにて録音

◆ジョン・スコフィールド オフィシャルサイト
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