カーマイン・アピス、「俺はドラムにおける先駆者」と自負する理由

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カーマイン・アピスが、自身のことを「ドラムにおける先駆者」と表し、あの独自のスタイルを築いた経緯を語った。

◆カーマイン・アピス画像、動画

最近、米ラジオ局95.5 KLOSのインタビューで、レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムやラッシュのニール・パート、クイーンのロジャー・テイラー、ジェネシスのフィル・コリンズらロック界有数のドラマーたちに影響を与えてきた自身のスタイルについてどう思うかと問われたアピスは、こう答えた。

「そうだな、要するに、俺は彼らより長くこの世界にいるだろ。1967年頃にはモニター・システム、PAなんてものはほぼなかった。だから、俺は音を出すためにドラムを強打していた。で、“俺はデカいバス・ドラムを使う”って言ったんだ。それがデカければ、音もデカくなるからな」「質屋で買った26インチ(約66センチ)のバス・ドラムを使おうと考えた。どデカい音だったよ。それでゴー・サインが出たとき、俺はデカいドラム・セットを手に入れたんだ。特大サイズのやつだ。ベストな音を出すために、俺はそれをより強く叩かねばならなかった。当時の大半のドラマーよりハードな演奏をしてた。そうすることにより、俺独自のサウンドが誕生したわけだ。ビッグで分厚いドラム・サウンド、超ハードな演奏だ。必要に応じてできたもので、“新しいドラム・サウンドを生み出してやる”って考えてたわけじゃない。そして、他の連中が俺に続いたわけだ。ジョン・ボーナムなんかが」

「エディ(・ヴァン・ヘイレン)が、(カクタスの曲)“Parchman Farm”が大好きで、あれが“Hot For Teacher”のテンプレートになったと言ってるのをYouTubeで見た」「ナイスだったな。そういうことだよ。俺らは先駆者だったからな。俺はドラムにおける先駆者だった。あの曲は当時、それまでレコーディングされたものの中で最も速いダブル・バス・ドラム・シャッフルだった」

アピス自身は、ラスカルズのディノ・ダネリに影響を受けたという。

現在76歳のカーマイン・アピスは、1966年にヴァニラ・ファッジに加入。その後、カクタス、ベック・ボガート&アピス、キング・コブラ、ロッド・スチュワートのバンドなどでプレイしてきた。ヴァニラ・ファッジは昨年秋、レッド・ツェッペリンのカヴァー・アルバムのリマスター版『Vanilla Zeppelin』をリリースした。

Ako Suzuki


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