【インタビュー】Dope HEADzのShame、ソロアルバムに白田“RUDEE”一秀の最後の音源も「繋がった縁を大切に、それを音楽として世に残す」

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X JAPANのPATA(G)とHEATH(B)、hide with Spread BeaverのI.N.A.が組んだスーパーバンドDope HEADz(2000年〜2003年)の二代目ヴォーカリストShameが、9月23日にソロアルバム『Duality Echoes』をリリースする。

◆Shame 動画 / 画像

同アルバムには、Dope HEADz2枚目のアルバム『PLANET OF THE Dope』のラストナンバー「You know?」のセルフカバーも収録。Dope HEADzらしいスリリングな同曲のギターソロは、先日急逝したギタリスト白田” RUDEE”一秀が担当、得意のフラッシーな速弾きやスイープを炸裂させている。「彼の最後のプレイをファンの方にも聴いてもらいたい」と、この曲の試聴をスタートさせたShameがアルバムについて語ったオフィシャルインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■自分が生きてきた証を残せるって
■素晴らしいことだと思うんです

Dope HEADz、RavecraftのヴォーカリストShameのソロアルバム『Duality Echoes』が、2023年9月23日に発売される。このご時世、11曲入りのCDをインディペンデントでリリースするには、かなりの苦労と勇気を必要としたはずだ。にも関わらず、Shameをアルバム制作に突き動かした初期衝動は何だったのだろうか。

「いろいろなことがあるこの世の中で、音楽をできる喜び、自分が生きてきた証を残せるって素晴らしいことだと思うんです。音楽は自分にとって本当に大切なものですし、それをあらためて実感できたことがこの作品を作り始めた最初の理由ですね。具体的には、2018年にRavecraft名義で音源を3曲配信という形で出しまして、それをCDという形で再発表したいと思ったのがスタートでした。2003年にDope HEADz が活動休止した後に出したソロアルバムをプロデュースしてもらったSHOJIさんが、今回もまたプロデュースをしてくれています」


当初Shameは、この作品をアコースティックアレンジをメインにしたアルバムにしようと思っていた。音楽活動を継続していく上で、バンド活動と並行してソロ(アコースティック)活動を行なっていくことが、自身の表現欲求にマッチしたやり方だと考えていたからだ。そのため、配信で発表したバンドサウンドの3曲以外は、ソロやRavecraftの楽曲を自分で弾き語りしたデモ音源をSHOJIに渡したという。

「アレンジしてもらったら全然違うイメージになって戻ってきて、それがすごくカッコよかったんです。Ravecraftは自分のやりたい音楽を全部自分がイニシアティブをとって制作してるんですが、このアルバムはSHOJIさんにすべて委ねて、僕のいいところを引きだしてもらいたいと思いました。僕の引き出しには全くないテイストがたくさん入っています。SHOJIさんは、歌に特化したアルバムにしたいという意向でプロデュースしてくださったようです」

5曲目には、Dope HEADzの楽曲「You know?」のセルフカバーも収録されている。

「僕はDope HEADzの2代目ヴォーカルですが、韓国のフェスでライブしたり、すごい経験をたくさんさせてもらいました。でも、参加したアルバムは1枚だけで、僕が加入して約1年で活動休止になってしまったので、やり残した感というか、ずっとモヤモヤした気持ちを感じていました。今回、セルフカバーの話が出て、メンバー3人と話をしたら、全員が快く背中を押してくれたので、気合を入れてレコーディングに臨むことができました」

同曲のギターソロは、2023年7月29日に急逝した白田” RUDEE”一秀が弾いている。40年以上も日本ロック界の第一線で活躍してきた彼の最後の音源となってしまった魂の18小節である。

「白田さんのことはPRESENCEやGLAND SLAMの頃から知ってましたが、実際に初めてお話ししたのは今年春のイベントの時でした。その後、ご縁があってこの曲のギターを弾いていただくことになりました。ものすごく気さくな方で、迎えに行った車の中でもスタジオでもずっと楽しそうにおしゃべりされてたのが印象に残ってます。ギターソロは僕のリクエストをくんで、いろいろなアプローチで16パターンも弾いてくださいました。速弾きやスイープなど、いかにも白田さんっぽいかっこいいソロで、とても感動しました。本当に残念です」


インタビューの最後を、Shameはこのアルバムにこめた気持ちで締め括ってくれた。

「このアルバムを制作していく中で、いい意味でも悪い意味でも自分は自分だということを痛感しました。これからも自分の音楽を追求して、聴く人を癒したり元気にする音楽を作り続けていきたい。生きている間に繋がった縁を大切に、それを音楽として世に残すことが自分が音楽をやってる意義のような気がします」

取材・文◎大島暁美

■ソロアルバム『Duality Echoes』


▲アルバム『Duality Echoes』

2023年9月16日より通販予約販売受付
通販予約:Ravecraft online shop https://ravecraft.thebase.in/
通常販売:9月23日よりRavcerftやShameの出演LIVE会場にて
SHSL-002 ¥2,500 (税込)
▼収録曲
01. Heaven in black
02. Angelic 2023
03. After the Silence
04. Back in the forever 2023
05. You know?
06. 舞い踊れ 2023
07. 昨日の歌 2023
08. Waiting for the Messiah
09. Dandelion
10. 終わりが来る前に
11. After the Silence(Acoustic Ver.)

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