【ライブレポート】ODDLORE、成長を積み重ね迎えた初ワンマン「一緒に歩んでいけるアーティストに」

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9月9日、6人組ボーイズグループ・ODDLOREが渋谷・WWW Xにて、初のワンマンライブ<ODDLORE Original Live “ONE BY ONE” at WWW X>を開催した。デビューから約1年半、フリーライブや対バンライブ、イベントなどでスキルを磨いてきた彼らの成長した姿をレポートしたい。

◆ライブ写真(18枚)

白い衣装で登場した6人がまず披露したのは、ダンスアクトの「‐Under Test‐ Dance Performance」。2022年9月から3月まで毎月開催していたフリーライブ<ODDLORE FREE LIVE -Under Test->で披露していたパフォーマンスだが、明らかにダンススキルも表現力も増していることがわかる。途中客席に向かってアピールする様子もあり、余裕すら感じられたほどだ。一気に会場を沸かせると、続けて「Hazed Reality」、「Lucid Dream」とデビュー曲で観客をODDLOREの世界に誘っていく。表情もどこか晴れやかで、時折見せる笑顔からはステージを楽しんでいることが伝わってきた。


「ONE BY ONE、始まりましたー!」と元気よく声を出すと、会場からはメンバーの名前を呼ぶ声や、歓声が飛び交う。改めて一人ずつ自己紹介をし、「皆さんの中に、コンプレックスがある人はいますか?」とKOYA。「僕ら6人もODDLOREを始める前まではコンプレックス、悩みから目を背けて見ないようにして、蓋をして、隠してきました。このグループに入って自分自身と向き合ってコンプレックスを知ることで、より深く自分のことを最高だと言えるように奮闘しています。ここから先は6人の物語を披露していきます」と曲振りをする。



まずはKOYAフォーカス曲「The Revelation」からスタートし、RIONフォーカス曲「SKIN DEEP」、RYUICHIROフォーカス曲「BRIGHT SIDE」と続けて披露。「BRIGHT SIDE」のサビでは、観客も一緒に振りを踊り、一体感を高めていった。

MCでは「BRIGHT SIDE」について、「MVではダンスゼロの曲なんだけど、どうにかみんなでワンマンライブを楽しめないかなって試行錯誤しながら振付をみんなで作って。どんどん楽しい時間過ごせたらいいなって」とRYUICHIROが思いを語る。続けて、RIKITOフォーカス曲「where I belong」、JOSHフォーカス曲「HOLLOW」、YUIフォーカス曲「ORTUS」とパフォーマンス。これまでも何度かメンバーフォーカス曲のパフォーマンスを見てきたが、歌とダンス、表現力、世界観の作り方……など格段にパワーアップしている。



ここで同公演の目玉とも言うべき、セルフプロデュース曲「ODDLORE CYPHER[Rap]」と「ODDLORE CYPHER[Dance Performance]」が飛び出す。まず「ODDLORE CYPHER[Rap]」ではKOYA、JOSH、YUI、RIKITO、RYUICHIRO、RIONの順にそれぞれの思いをそれぞれのフロウに乗せて紡いでいく。ビートは同じであるにも関わらず個性がしっかりと表れており、メンバー一人ひとりの“らしさ”が見えていた。そしてマイクを取っているメンバー以外のメンバーが、楽しそうに盛り上げている姿も印象的で、彼らの絆のようなものも感じた。続く「ODDLORE CYPHER[Dance Performance]」もソロパートでは自身を表すようなダンスを披露し、6人のユニゾンでは息の合ったダンスを披露。客席からは大きな歓声が上がり、その声を聞いて笑顔を見せるメンバー。抱き合いながらお互いを称賛しているメンバーもおり、彼らがこの2曲に相当力を入れてきたのだと伝わってきた。



ここからはラストスパート。1stアルバム『ONE BY ONE』からの楽曲「Embers」、「Coming Dawn」を披露し、会場の熱気をさらに高めていく。それに呼応するかのように会場中の手が上がっていき、歓声もクラップもどんどん大きくなっていった。ラスト1曲を残したところで、一人ずつ今後の目標を宣誓。

「今日来てくれた人たちが1年後、2年後、3年後にライブに来てもらった時に、『あの時まだウブだったのにかっこよくなったな』って思ってもらうために期待を裏切らないんで。引き続きODDLOREと僕の応援をよろしくお願いします」(RIKITO)


「皆さんと一緒に歩んでいけるアーティストになりたいなと思っていたんですけど、一歩俺らが前に出て手を引っ張って、一緒に歩んでいけるアーティストになります!」(RYUICHIRO)


「今日の『ODDLORE CYPHER[Rap]』みたいに、自分たち発信の楽曲を作りたいです。それでもっとみんなと深いところで繋がりたいと思っています」(YUI)


「皆さんが考えているものを自分たちのフィルターを通して、どうやったら『わかる〜』っていう歌詞を作れるか、どうやったら気持ちいいと思える世界を一緒につくれるか。そこを6人で手を繋いでいけたら良いなと思っています。これからいっぱい、いっぱい歌を作っていきます」(RION)


「人間って面倒くさいじゃないですか。大変な生き物です。すごい大変だからこそ、僕たちは自分たちの持っているものを楽曲を通してパフォーマンスすることで前に進もうとしていて。それを皆さんに受け取ってもらって、心が疲れた時少し前を向けたら嬉しいなって。そんなパフォーマンスをしていけたら嬉しいです」(JOSH)


「ODDLOREとして、皆さんに音楽を通して昨日よりも今日、今日よりも明後日、自分のことが少しでも好きになれたらとか、昨日よりも一歩前に進めたとか、そういう音楽を伝えていきたいと思っています。ちょっと前までは一緒に頑張ろうって言ってたんですけど、本当に落ち込んでいる人って頑張ろうっていう言葉すらも重くて。辛かったら立ち止まればいいし、泣きたかったら泣けばいいし。思い描いていた理想や夢を諦めることはしないでほしいです」(KOYA)


そして「この曲を聞いて、また頑張る活力にしてください」というKOYAの曲紹介で、ラストナンバーの「ONE BY ONE」へ。KOYAの言葉通り、晴れやかな表情でパフォーマンスをするメンバーから力をもらった人も多いはずだ。手を振ったり、拍手をしたりしながら、会場全体がステージを食い入るように見守る中、メンバーはステージを後にした。



アンコールでは11月に「ODDLORE CYPHER」が配信リリースされること、その記念ライブが12月に開催されること、2024年3月にEPがリリースすること、本公演の映像化が決定したことなど、たくさんの嬉しい告知が。さらに「Lucid Dream」、「Coming Dawn」を改めて披露する。両曲とも1度目のパフォーマンスよりも観客を沸かせ、メンバーたちは「最高!」とやりきった表情を見せる。最後は全員でお辞儀をして、精一杯の感謝を客席に送りつつ、ライブに幕を下ろした。

取材・文◎高橋梓
写真◎YOSHIHITO KOBA KOKI KARITA

セットリスト

M1:-Under Test- Dance Performance
M2:Hazed Reality
M3:Lucid Dream
M4:The Revelation
M5:SKIN DEEP
M6:BRIGHT SIDE
M7:where I belomg
M8:HOLLOW
M9:ORTUS
M10: ODDLORE CYPHER [Rap]
M11:ODDLORE CYPHER [Dance Performance]
M12:Embers
M13:Coming Dawn
M14:ONE BY ONE

アンコール
Lucid Dream
Coming Dawn

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