フォリナー、ロックの殿堂理事から「殿堂入りするなどあり得ない」と言い放たれる

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元フォリナーのルー・グラム(Vo)は、今年8月、フォリナーがロックの殿堂入りしないのは、選考委員の一人とギタリストのミック・ジョーンズの確執が原因だと話していたが、先月終わりゲスト出演したテレビ番組『Good Day Rochester』で、それにまつわる逸話を明かした。

グラムによると、ジョーンズと選考委員はかつて家族ぐるみの付き合いをしていたそうだ。「二家族は親しく、彼らは一緒に走りに行ってたし、家族で食事をしたり、よく会っていた。いい友達だったんだ」


しかしながら、フォリナー同様、70年代、80年代に活躍していたバンドが次々殿堂入りするのを目にし、25~30年前、「ミックと僕らのマネージャーが(その選考委員に)会いに行った」という。「アポを取り、彼に会いに行き、僕らが何か彼を侮辱するようなことをしたか言ったか、訊いたんだ。なんで、僕らの殿堂入りが検討されないのか理解できなかったからね」

グラムはその場にいなかったが、こう聞いているそうだ。「(対話は)すごく白熱し、僕らのマネージャーとミックがその場を離れるとき、“フォリナーが殿堂入りするなんて、あり得ない”と言われた」。

グラムはその選考委員の名前を覚えていないというが、今回も前回も“Rolling Stone誌のオーナー”と言及しており、ヤン・ウェナー氏だと考えられている。ウェナー氏は最近、黒人や女性アーティストを蔑視する発言が物議をかもし、ロックの殿堂の理事会から外された。

フォリナーはこれまで、ロックの殿堂で一度も候補に挙がっていない。長年、フォリナーの殿堂入りを阻んでいると言われてきたウェナー氏は、数年前に選考委員の座から退いており、昨年、『WTF』ポッドキャストのインタビューで、「僕がコントロールしているわけではない。僕はノミネートの委員ではない。フォリナーには何の反感も抱いていない。実際、ミック・ジョーンズとは本当にいい友達だった」と、噂を否定している。


Ako Suzuki
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