【インタビュー】#ババババンビ、メジャーデビューを経て武道館へ「全員で向かう目標ができた!」

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■このグループために自分は何ができるかをより考えるようになった

──カップリングの「あのねのね」と「BPM180」はこれまでのバンビを踏襲しながら、アイドル性をさらにアップデートした楽曲ですね。

水湊:可愛さ全開!

小鳥遊:今までの感じで、アイドルらしさをより頑張ってみたっていう(笑)。

近藤:バラバラだよね、3曲ともいい意味で。

──バンビらしさでいうと、5人になってからその魅力がギュッと凝縮された感じがするんですよ。正直、グループのコンセプトでもある“馬鹿騒ぎ”感が減ってしまうのでは?という懸念もあったんですが、そんなことはなかった。その辺りは自分たち的にどうですか?

水湊:2人(池田メルダ、吉沢朱音)が卒業したときに、5人でも愛される#ババババンビにならなきゃっていう話を結構していて。もしかしたら今までのバンビとは違っちゃうかもしれないけど、5人の#ババババンビとして最善のものを出せるようにしなきゃなって。馬鹿騒ぎや全力パフォーマンスとか、残さなきゃいけないところは大事にして、この5人で新しい魅力を出していきたいねという意識はあります。自分たち自身では、割とまだ試行錯誤みたいな気持ちもありますが。

岸:やっぱり武道館(<#ババババンビ 武道館ワンマンライブ
『馬鹿騒ぎ”天下統一』at 日本武道館> 2024年3月14日)が決まってから、みんなが突き進んでギュッといい感じに……。

小鳥遊:全員で向かう目標ができたからね。

岸:そう! それを言いたかったんです(笑)。


──日本武道館公演は結成当初から目標としてずっと言い続けてきたことですし、そこに向けての気持ちはどうですか? あと半年ない、何気にすぐですよね。

水湊:ツアー(<#ババババンビ 全国ツアー2023『富士山to武道館』>)も始まるから、もうあっという間に感じるだろうなぁ。

岸:体感2週間ぐらいかぁ、楽しみ。

水湊:全国7ヶ所を廻る全国ツアーをやらせていただけるので、より一致団結して5人の魅力を高めた最高の状態で武道館に向かえるようにしていきたいなと思います。でもステージセットも含めて内容はこれからなので、どうなるかはまだ未知数なんですけど。でも武道館のために1ヶ月くらいみっちりレッスンが入るそうなので、一生懸命頑張りたいと思います。

近藤:何回もできる会場じゃないですからね。

──でも、武道館公演を何回もできるようなグループになるのが理想なのでは?

水湊:私たち的には、武道館に関しては1回きりの気持ちで臨もうと思っているんです。以前KT Zepp Yokohamaが完売しなかった(2021年8月8日)ときにリベンジ公演(2022年3月27日)をやらせてもらったんですけど、武道館もまたいつかできるって思っちゃうと生半可な気持ちになっちゃうかもしれないなって思っていて。本当に最初で最後っていう気持ちでステージに立つので、その覚悟の1回のステージをたくさんの皆さんに見てほしいなって思っています。

小鳥遊:その覚悟をお伝えしたくて、“最初で最後の日本武道館単独ワンマン決定!”って告知を出したら、応援してくださってる方が「え? 解散?」って。

一同:(笑)

宇咲:発表したその日に特典会があって、すごくウキウキで「武道館決まったよ!」って言ったら、みんなものすごく深刻な顔で「……そうだね……最初で最後だもんね……」って。

水湊:私たち的には結成当初から「武道館に立ちたい」と言ってた夢の舞台だからこそ、1回きりっていう気持ちが強いんです。

近藤:でも武道館で終わりじゃないし、もっと大きいドームを目指したいです。

──武道館発表前にいろいろあったことも、応援する側の心配要素でもあったのではないかと。新メンバー募集が発表されて、メンバーの卒業発表前に卒業公演の情報が漏洩してしまい……。

水湊:私、あのときは激落ちしてました。本当にメンタルがヤバかった……。

近藤:もう終わった……って。

水湊:ツイートとか見て、すごいみんなに心配かけちゃってるなって思って余計に落ち込んじゃってたね。今はすごいハッピーだけどね。

小鳥遊:今となってはね。「いろいろあったなぁ」って言えるようになったよね。

水湊:新メンバー募集したのが4月だから、まだ半年くらいしか経ってないけど本当に毎日濃い充実した日々を送ってるから、今は幸せだなって思える。

小鳥遊:でもあれから今までが半年でさ、次は半年経たんうちに武道館。

水湊:うわ! 寝て起きたら武道館じゃんっ!


──武道館でやってみたいことは?

水湊:花道とかトロッコとかやりたいって言ってたんですけど、トロッコはめちゃくちゃお金かかるっていうのを聞いてしまって……(笑)。どこまでできるかね? 逆にすごいシンプルにして、バンビらしさを伝えるためにいつも通りの演出でやるのもいいなとも思うし。

小鳥遊:予算とか気にせんでいいなら、トロッコをお寿司にしたい。(「ゲイシャフジヤマ」の)MVでお寿司に乗ってレースをしたし、可愛いと思うんです。

宇咲:押す人は忍者で!

岸:めっちゃいい! 黒子さんを全員忍者さんにしたいです!

水湊:え? トロッコって押すの??

宇咲:あれ人力だよ。

水湊:え? え? 電動じゃないの?

近藤:違うよ、人が押すんだよ。ごろごろごろって。

水湊:えー! 初めて知った!!

──(笑)。やりたいことが山積みですね。

水湊:毎回私たちの大きなライブのときには、打ち合わせからみんなで参加して、通るか通らないかは置いといて、特攻やセトリだったり、こういうステージにしたいという私たちの意見を言える場を設けてもらってるんです。バンビって、私たちもそうですけど運営さんにも経験者がいない状態からスタートしてるからこそ、そういう意見を聞いてもらっていて。逆にキングレコードさんはその道のプロだと思うので、それが合わさったらどうなるのか今からすごいわくわくで楽しみです。

──そういう意味でもバンビの武道館は、ライブアイドルの希望だと思うんですよ。アイドル事務所ではないところがゼロからスタートして、メジャーデビュー、そして武道館までたどり着いたというドリーム、サクセスストーリーが出来上がっている。

水湊:本当ですか! ああ、でも最近本当にイベントでご一緒させていただいた他のアイドルさんから「写真撮ってください」と言われる機会も増えてきて。今までだったら本当に考えられないというか、こっちが萎縮してた立場なのに、知ってもらえてるのがありがたいです。

岸:バンビが歩くと「衣装可愛いー」っていう他のアイドルさんの声が聞こえてくるんですよ!

水湊:人見知りすぎて、聞き耳立ててるだけなんですけどね(笑)。

岸:キャハ!

──事務所レーベル(#HASHTAG RECORD)の後輩グループ、#2i2や#よーよーよーのメンバーに別で取材したときにも、バンビは目標になってると言ってましたよ。

水湊:いやぁ、過大評価しすぎですよ。後輩ちゃんたち、運営さんから大袈裟にいいこと言われてんじゃないのかな、「バンビはもうすごいよ」みたいにさ(笑)。


──でも、そこはいいプレッシャーにもなってるんじゃないかと。

岸:確かに! 身が締まりますね!!

近藤:“身”は……。

小鳥遊:美味しく料理されちゃうよ。

水湊:あれ? なんだっけ?

宇咲:“気”を引き締める。

岸・水湊:アハハハハハ!

──デビューとコロナ禍が重なってしまい、デビューライブが中止になった始まりがあって、いろいろあっての現在ですが、振り返ってみてどうですか?

小鳥遊:最初の頃は、他のアイドルさんと対バンで一緒になるだけでも「あ、アイドルがいる!」って思ってたくらい、自分たちがアイドルと遠い存在だったんですけど、こうして武道館まで決定して、でも私たち自身全然変わってないのがすごく嬉しいです。メンバーみんな全然変わってないよね。

水湊:でもだからこそ私は焦っちゃう。自分が変わってないのに周りの評価が上がっていくことに対して、もっと頑張らなきゃいけないのかもって思っちゃう。

岸:わかる! ちょっと前にめっちゃ考えたもん。夜な夜な私は何が向いていて、私は何ができるのかって。

近藤:メジャーデビューもしたから、責任感も増えたし、このグループために自分は何ができるかをより考えるようになったな。

水湊:でも答えは出ないんだよね。

近藤:答えはないからねぇ。

岸:それを考えられるところまで来れたっていうことが幸せなのかな、というところに至りました。

──宇咲さんと近藤さんは途中加入したわけですが、当初の#ババババンビのイメージを含めて、ここまでの活動をどう捉えていますか?

宇咲:入ったときは受け入れてもらえるのかなって思いました。5人で出来上がっている、完成しているグループだと思っていたから、不安で(近藤と)2人で入ってきたんです。でもメンバーもスタッフさんもすごいウエルカムに受け入れてくれて。入ってすぐに合宿だったし、みんなで話し合ったりしてだんだん絆ができてきたなって。本当に順風満帆ではなくていろんなことがあって、それを乗り越えたからこそより絆が深まったと思うし、いろんなことがあったからこそ、みんなと仲良くなれた。入る前も素敵なグループだなと思ったけど、やっぱり入ってみたら努力してるところもよく見えるじゃないすか。常に目標があってみんなで向かっていた……からこその現在です。

──近藤さんは以前別のところで取材した際に「自分のいないバンビの時代があることに寂しさを感じた」とおっしゃっていましたが。

近藤:はい、初期の5人しか知らない時代があって、宇咲と私には埋められない期間がやっぱりあるわけですよ。デビュー日の3月27日にデビューライブができなくて悲しかったのも知ってるし、見てたし。悲しかったのはわかるけど、その悲しさを同じレベルでは理解できないのがつらかったんです。それに途中から加入したからデビュー日も違うわけですよ。それをずっと思っていたんですけど、メジャーアイドルとしてのデビュー日、9月27日がこの5人としての新しい記念日として増えたことが嬉しかった。運営さんが3月27日の真逆の9月27日を新しいデビュー日にしてくれたんです。

──あ、ちょうど半年なんですね!

近藤:そう、ちょうど真反対、日本とブラジルなんです(笑)。3月27日がバンビのデビュー日だけど、宇咲と私はそのときはいなかったという悲しい思い出がある。でも反対の9月27日にはこの5人としてのメジャーデビューの記念日があるっていう、運営さんの計らいがあります。それを初めて教えていただいたときに、うるっときてしまいました……

──いい話だ……それはうるっとしますね。

小鳥遊:全然知りませんでしたね。後から聞くまで。

水湊:言われてそうだったんだって。9月27日、覚えにくいかなって思ってたんですけど、それを聞いてすぐに覚えました。

──これからの#ババババンビ、まずは武道館という大舞台がありますがモチベーションはどうでしょうか。

岸:頑張らなきゃね! バズりたいっ!

──何でバズりましょうか。

水湊:最近いろんな人に知ってもらえるように、SNSの使い方をあらためようみたいな話もしていて。TikTokを5人でいろんな場所に行って撮影したりしてます。最近は、それ見て来てくださる方も多いです。

──「せんぱい5人」(@senpai_jpn5)ですね

水湊:そうです。私たちは今までありがたいことにいろんなライブにも出させてもらえてたし、お知らせが多すぎて、個人のSNSがお知らせばっかりになちゃってる時期があって。今日は何食べたよとか、こんなことしたよとか、私たちのパーソナリティを伝えるためにSNSをやってるのに、個人的なことよりもお知らせが増えちゃってたので、そういうお知らせは公式SNSやオフィシャルサイトで全部お伝えして、その分個人のSNSをもうちょっと個々の良さが伝わりやすいものになるようにしようってみんなで話し合ったんです。まだちょっと模索しつつなんですけど、今やってる最中です。

──水湊さんが食べて呑んでるだけのXアカウント(@ninngennmi)とか(笑)。



水湊:あれも私の人間らしさを出したほうがいいかなって(笑)。当たり前に、大食いなこともみんな知ってるだろうと思ってたんですけど、あれを始めてから「みおち、そんなに食べるんだ!」って言われたりとかして、やっぱ伝えるのってすごい大事なんだなと思いました。ビラ配りも自分たちでやりたいって言ってやり始めたし、富士山に登った(#バンビフジヤマ24)のも、私たちが5人になったタイミングで「また生放送やりたいです」と言ったからだし。……あれはスタッフさんに伝えたらニヤニヤしていて、その1週間後ぐらいに富士山に登ることが決まって(笑)。

宇咲:まさか富士登山とはね。

水湊:うん、死ぬかと思った。

岸:結構、富士山で知りましたって人がチラッといます。

水湊:結構チラッとって(笑)。武道館のためにできることは全部やりたいと思ってるからこそ、あれやりたいこれやりたいねって、最近はすごく活発にみんなから話が出るからすごい楽しいです。充実してるよね、毎日。

岸:私たちが楽しいと、応援してくれる人も楽しそうなんです。それをすごく感じていて。いっぱい悩むこともあるんですけど、やっぱり自分が楽しんでアイドルをするのがいちばんだなって思います。

小鳥遊:月の初めに今月のスケジュールを確認して、乗り切れるかと不安になるんですけど、やったら全然楽しいよね。

宇咲:友達にスケジュールを伝えると「大変そうだね」ってよく言われるんですけど、「大丈夫、すごく楽しいんだよ」って。


(C)斉藤明
──楽しくお仕事できるのが何よりです。

水湊:確かに。いい環境で目標が一緒だと、やっぱり頑張りやすいんだろうね。

小鳥遊:もう今はとにかくバンビをいっぱい知ってほしいし、好きになってほしい。

水湊:もっとボロボロの部分を出していった方がいいんだろうなって最近思うんです。なんか私たちのことをキュルキュル系女子だと思ってる人がすごい多いんですよ。めちゃくちゃガハガハ系なのに!

岸:キャハハハ!

小鳥遊:初期からずっとそうだよね、綺麗めだと思われてる気がするんですけど、そんなことない。YouTubeでパンスト相撲して、すごく楽しんでやってたのに可愛くなさすぎてマネージャーさんにモザイクかけられたりしてるんだけどな(笑)。

宇咲:ライブに来てくださる方も“可愛い”から入ってくるのかなと思ったら、「YouTubeでつらいことばっかりしてるのを見て」という人が結構多いんですよ。

──確かに、バンビはアイドルグループに多い女子校ノリではなくて、なんというか男子校みたいなノリですよね。

一同:アハハハハ!(大笑)

岸:このあいだも移動中の車で配信してたんです。大声で騒いでたんですけど、ツイートで「男子高校生みたい!」っていうのがいっぱい(笑)。

水湊:思い立って急にレベルの低いなぞなぞを始めるとかね(笑)。

──この記事が出る頃には<#ババババンビ 全国ツアー2023『富士山to武道館』>がスタートしております。

宇咲:今回のツアーから初めての試みで“おっとっとチケット”というものが追加されています。これは、1000円なんです。

──お試しチケット的な価格ですね。

小鳥遊:最近は対バンライブもちょっと数が減ってきちゃって、なかなか観に行けないという声を聞いてたので、気軽に見に来てほしいなっていう気持ちでメンバーから提案しました。「おっとっと」っていう曲があるので、その曲名を取って“おっとっとチケット”っていう、1000円チケットをツアー7ヶ所全部で導入していただきました。お試し席なので、若干後方にはなってしまうんですけど、バンビのワンマンはどの席でも楽しめるので。ワンマンなので曲もいっぱいやります。

近藤:おっとっと、っていう感じで気軽に来てほしいですね。

取材・文◎冬将軍

メジャーデビューシングル「ゲイシャフジヤマ」

2023年9月27日(水)発売
■#初回限定盤
KICM-92142 ¥2,200(税抜¥2,000)
※MAXI+BD
【収録内容】
CD
1. ゲイシャフジヤマ
2. あのねのね
3. ゲイシャフジヤマ off vocal ver.
4. あのねのね off vocal ver.

BD
1. ゲイシャフジヤマMusic Video

■#通常盤
KICM-2142 ¥1,650(税抜¥1,500)
※MAXI
【収録内容】
CD
1. ゲイシャフジヤマ
2. あのねのね
3. ゲイシャフジヤマ off vocal ver.
4. あのねのね off vocal ver.

■#バババ盤(Web販売のみ)
NMAX-1420 ¥1,650(税抜¥1,500)
※MAXI
※特典:イベント参加券付き
【収録内容】
CD
1. ゲイシャフジヤマ
2. BPM180
3. ゲイシャフジヤマ off vocal ver.
4. BPM180 off vocal ver.

<ババババンビ ワンマンライブ at日本武道館>

2024年3月14日(木)東京・日本武道館
開場 17:15 / 開演 18:15

チケット先行受付
2023年10月14日(土)12:00 ~ 11月27日(月)23:59
FC二次先行先着
https://hashtagbox.jp/
一般二次先行先着
https://r-t.jp/budokan314

[問]DISK GARAGE https://info.diskgarage.com

全国ツアー<ゲイシャフジヤマ、BPM180、あのねのねと共に>

※すでに終了した公演は割愛
詳細:https://babababambi.com/announcements/announcements-896/

11/11(土)大阪ゴリラホール 
担当:小鳥遊るい 岸みゆ

11月26(日) 静岡 ROXY 
担当:宇咲 近藤沙瑛子

12/2、12/3(土)福岡スカラエスパシオ 
担当:水湊みお 近藤沙瑛子

12/10(日)北海道ペニーレーン
 担当:小鳥遊るい 宇咲

12/23(土)パシフィコ横浜 
担当:水湊みお 宇咲 岸みゆ

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