【インタビュー】BREAKERZのAKIHIDE、ソロ10周年10thアルバム完成「集大成と現在と未来を感じてもらえる」

■これからも生命ある限り
■音楽を作っていきたいですね

──では、アルバム『Three Stars』を掲げて11月4日からスタートするツアー＜AKIHIDE LIVE TOUR 2023 -Three Stars-＞について教えてください。

AKIHIDE：冒頭でお話したように、最初はループペダルを使って曲を作るつもりだったので、札幌と福岡、追加になった大阪ではループペダルを使ったギター1本のソロスタイルでやる予定です。アルバム収録曲をギター1本で表現するとどうなるかっていう。その場のお客さんの雰囲気や空気感でテンポやフレーズも変わるだろうし、予定調和がないのがライブの面白いところですよね。

──場所によってソロスタイルとバンドスタイルが楽しめるんですね？

AKIHIDE：はい。バンドメンバーは信頼しているミュージシャンたちばかりで、みんな上手いし、個性的でアドリブもできるのでアルバムを再現するというよりも、いかに曲を膨らませてメンバーと遊ぶかというスタイルです。その日限りの進化が見られるライブになると思います。

──両方ともアルバムの再現ではないということになりますか？

AKIHIDE：そもそもがアルバムは打ち込みなので。やはりライブでは刺激が欲しいですよね。ただ、アルバムの核、物語の核は伝えられると思います。



──AKIHIDEさんは音源のみならず、コンセプトストーリーや切り抜きアートの絵も自分で手がけ、今回は「君を描いて」MVの編集やプロデュースまでしています。

AKIHIDE：これだけ “CDが売れない時代”と言われている世の中で、BREAKERZとしての活動もある中、ソロアルバムを10枚も作れて、自分がやりたいことをやってこられたのは支えてくれるファンのおかげなんです。楽しく生きていられるのは作品づくりをサポートしてくれる方たちがいて、みんなが聴いてくれるからこそだと本当に感じているので、全身全霊で報いないといけない。

──最後に10周年の手応えと未来の展望を教えてください。

AKIHIDE：僕自身、好きなアニメや漫画、小説に、次の作品があると思っただけで楽しく生きていけるタイプなので、そういう存在でありたい。応援して好きでいてくれる方たちの想いに応えるためにも、三部作と宣言した以上は、何としてもすべてを形にしたい。これからも生命ある限り、音楽を作っていきたいですね。

取材・文◎山本弘子




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