【レポート】コミカライズ＆ボイスドラマも決定、UniteUp!の勢いを象徴した＜AGF2023＞＠サンシャインシティ噴水広場

ソニーミュージックが贈る多次元アイドルプロジェクト“UniteUp!”。彼らが11月4日、＜アニメイトガールズフェスティバル2023＞（通称：AGF2023）の池袋・サンシャインシティ アルパB1の噴水広場に設置された出展ステージに登場し、初の朗読劇をはじめ、楽曲歌唱やトークなど40分のパフォーマンスを披露した。

吹き抜けの広場は、4フロアすべてが多くのファンで賑わう。オープニングムービーが流れた後は、まずPROTOSTARの清瀬明良役・戸谷菊之介、直江万里役・山口諒太郎、五十鈴川千紘役・平井亜門が赤い表紙の台本を手にステージへと駆け込んできた。アニメのキャラクターがレッスンの後にサンシャインシティに遊びに来たという設定の朗読劇で、仲睦まじい会話が広がる。朗読劇とはいえど、静止してただ台詞を読むだけではなく、実際に身振りなどを交えて3人で会話をするように繰り広げられるため、その様子はアフレコにも、3人が役柄を演じているようにも、実際にキャラクターがサンシャインシティに赴いたようにも見える。冒頭から“多次元アイドルプロジェクト”の醍醐味を発揮した。

続いて登場したのは、LEGITの高尾大毅役・助川真蔵、二条瑛士郎役・森蔭晨之介、東郷楓雅役・坂田隆一郎の3人。“子猫ちゃん”というワードを元に、持ち前のコンビネーションで小気味よくストーリーを届ける。またJAXX/JAXXの春賀楽翔役・masa、桂ほまれ役・下前祐貴、香椎一澄役・馬越琢己、森ノ宮奏太役・高本学は、一軒家で共同生活をしているという設定のメンバーならではの会話劇を展開。この日は若桜 潤役・坪倉康晴が欠席だったのだが、それを巧みに物語に組み込むことで会場の興奮も誘っていた。

するとPROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXの面々がステージ、もといアイドルの登竜門とも言えるサンシャインシティ噴水広場にて一堂に会した。そしてPROTOSTARの3人が、「応援してくれるみんなを幸せにするアイドルになる」「みんなを笑顔にするアイドルになる」「観てくれる人たちの世界を広げるアイドルになる」と夢を語り、明良の「いつかこの噴水広場に集まるみんなをとびっきりの笑顔にするよ！」という台詞で朗読劇は締めくくられた。

その後は助川の進行によりトークコーナーへ。グループごとの自己紹介では、名乗る際に声が裏返った森蔭は“なんか緊張してるわ”と照れくさそうに笑い、坂田は“子猫ちゃん”という朗読劇中の台詞を引用して観客を沸かせる。JAXX/JAXXは楽翔の挨拶である“チャオッピー☆”を用いて会場と一体感を作った。UniteUp!で演技を直に観客に観てもらう機会は初めてであるという話題に、masaは“人前でお芝居をしたのが初めての経験だったから口がカラカラ”と語る。様々なキャリアと芸歴を持った人物が集まる、彼らならではの光景だ。

続いて全員で、YouTubeチャンネルの開設、TVアニメの放映、初ライブの開催、4週連続デジタルシングルリリースなど、これまでの活動の歩みを振り返る。時折“キャスト発表前からUniteUp!の音楽を聴いていた人？”と観客に問うなどしてファンとコミュニケーションを取り、あらためて全員で“皆さんのおかげでここまで来ることができた”と感謝を告げた。そして新情報として、キャラクター原案のひとりである、あおいれびんによるコミカライズ『ゆゆこみ ～UniteUp! the comic～』の連載と、UniteUp!のYouTubeチャンネルにてボイスドラマを配信することを発表。今後の活動への意欲を見せた。

トークを終えてメンバーが水分補給をするかたわら、馬越らが噴水の水を飲みに行こうとするなどし、和気あいあいとしたムードで観客を沸かすと、イベントの最後に最新デジタルシングル曲「ELEVEN」と、TVアニメオープニングテーマ「Unite up!」のライブパフォーマンスへ。「ELEVEN」では強い意志を感じさせる凛々しい歌声と立ち振る舞いで、「Unite up!」では柔らかい笑顔と晴れやかな包容力で観客を魅了した。振り付けにもUniteUp!のストーリーが反映されていることに加え、3組全員の歌唱曲はすべてのメンバーにスポットが当たるフォーメーションも特徴的だ。それは、どのメンバーもUniteUp!において掛け替えのない存在であることを言葉以上に表していた。

最後に戸谷が代表して“これからもUniteUp!は続いていくので応援よろしくお願いします！”と挨拶をし、全員で声とポーズを合わせて“UniteUp!でした！”と告げ、盛大なフィナーレを迎えた。今回の新規発表に加え、TVアニメの第2期の放送も決定している。楽曲、ライブ、アニメ、コミック、ボイスドラマ、朗読劇と表現の幅を広げ続けるUniteUp!の勢いを象徴するような熱量に満ちたイベントだった。

取材・文◎沖さやこ
©Project UniteUp!

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