milet、自身最多のホールツアー大盛況で完走

milet自身最多となる全19公演のホールツアー＜milet live tour”5AM” 2023＞が、11月23日(木)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruにて大盛況のうちに幕を閉じた。

アルバム『5am』を引っ提げた同ツアーは合計約40,000人を動員し、完走。そんな今回のライブは、アルバムタイトル・ツアータイトルにふさわしく白い幕に時計が映し出された映像からスタート。時計の針が5時を指すとともに登場するmiletに会場は溢れんばかりの歓声が巻き起こった。今回のmiletの衣装は、グリーンの中にワインレッドのアクセントが効いたパンツルックのセットアップ。そんな登場から1曲目に披露されたのは夜明けを思わせる「Before the Dawn」だ。そして、まさしく夜が明けていくように「Wake Me Up」「Walkin’ In My Lane」と披露されていき、「Walkin’ In My Lane」では会場全体が手をウェーブする等、早くも会場は一体感に溢れた。

続けて披露されたのは「Parachute」。サビ頭、アーチ状のセットに設置されたLED照明がmiletの手の動きに呼応するかの様に光っていくのがとても綺麗で印象的であった。そしてデビュー曲「inside you」から徐々にmiletの持ち味であるクールでダークなパートに突入。そんなパートで最も盛り上がりを見せたのが最新アルバム『5am』に収録されている曲「HELL CLUB」であった。冒頭時計が映し出されていた幕が振り落とされると、そこに現れたのは球体のモニュメント。その中にmiletが入っていくと、クラブダンスミュージック調のリズムに合わせて光る球体とレーザー照明に、会場の人々は手を挙げジャンプし、大盛り上がり状態。新たなmiletの魅力の一面を感じ取れた場面でもあった。

そんな大盛り上がり状態から一転、次に披露されたのは最新アルバム「5am」収録曲の中でも“思わず涙してしまう”と話題になっていた曲「December」が披露された。母を想って書いたという楽曲の披露に思わずmiiletも涙を堪える場面もあった。そしてその球体を蹴り開け、再び舞台前方に登場し「Clan」が披露。ここからはmiletの持ち味の一つでもあるロックなサウンドで畳みかけるように4曲が立て続けに披露された。

「Clan」「b r o k e n」で大いに盛り上がった後、「絆ノ奇跡」「コイコガレ」と今年話題の2曲が連続ノンストップで披露された。まさか2曲連続披露されると予想だにしていなかった会場のファン達は「コイコガレ」のイントロが流れるやいなや大歓声をあげていた。そして「コイコガレ」の曲中でもmiletがロングトーンで歌い上げるシーンには大歓声があがり、この日一番の盛り上がりをみせていた。

次にいよいよ披露されたのが新曲「Anytime Anywhere」。「みなさんの様な大切な人と生まれ変わってもどんな形でもまた出逢いたいという想いも込めて書きました」と添えられ披露された新曲に、集まったファン達は染み渡るように聞き惚れ、じっくりとその瞬間を噛みしめている様子であった。そして後半戦は「Flare」では会場全体が指を高く挙げ、「Hey Song」ではmiletとの掛け合いで大きな声で共に歌い、まるでmiletとファン達が交流するかのようなハートフルな場面であった。

ラストスパートを盛り上げる「Time Is On Our Side」ではステージを縦横無尽にmiletが走り回り、「Final Call」ではヘッドバンキングをする等ロックに攻め立て会場も最高潮に。そして本編最後はステージに降り注ぐ雪とともにアルバム収録曲「Noël In July」が披露され、その美しい光景に幸福感溢れるまま締めくくられた。

そして鳴りやまぬアンコールを受け再登場したmilet。アンコールで登場したmiletは一人、ギタースタンドに立てかけられているエレキギターを手に取り、球体前の階段に歩いていく。その姿に会場では期待のざわめきが。そしてその期待は裏切られる事なく弾き語りでアルバム収録曲の「You made it」が披露され会場全体がmiletのその歌声に酔いしれていた。そしてアンコール2曲目では、その場で披露曲を決めるというサプライズもあり「You & I」が披露された。最後は「みなさんが苦しい時でも、どんな時でも、歌で支えらるよう音楽で寄り添っていたいなと願っています」というMCとともにドラマ「転職の魔王様」主題歌にもなっていた「Living My Life」が披露された。

また来週11月29日(水)30日(木)には、初の海外単独公演をZepp New Taipeiで開催。そして来年3月にデビュー5周年を迎えるmiletはアリーナ公演4daysとして3月15日(金)16日(土)大阪城ホールで、3月19日(火)20日(祝・水)横浜アリーナでの開催も決定している。