【インタビュー】michi.、再起と決意の1年を振り返りライヴ直前に語る「サーバントでいてほしい」

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■親愛なるサーバントたちへ
■誓いを立てる記念碑的ライヴに


──それとあの時に、「今回のワンマンライヴをきっかけにALICE IN MENSWEAR名義のライヴをお休みします」とおっしゃった心境についても教えてください。「活動休止ではない」ともおっしゃってましたよね。

michi.:そうですね。僕としてはこれまでに、2つ大きなバンドの活動休止を伝えるという経験を経てきたこともあって。自分のキャパシティ的にもALICE IN MENSWEARとmichi.ソロをフルパワーで同時進行させるのは難しく、これからはソロを優先せざるを得ない状況にはなるけれど、公に休止を宣言したくはなかったんですね。何と言われようが、僕たちを応援してくれる人のことを一番に考えて、いつでも戻ってこられる状況を作っておきたかった。今後、ALICE IN MENSWEARとしてのワンマンが実現できるか、今のところはまだわからないですけど。

──ええ。

michi.:バンドだったら方法があったのかもしれないですけど、ALICE IN MENSWEARは2人組のユニットですから。ALICE IN MENSWEAR名義でやったとしても、僕のソロという形になってしまう。ただ、僕自身としても、ファンの方にとっても、希望を残しておきたいんですよね。

──なるほど。4月のライヴは1つのピリオドではあったわけですよね。

michi.:区切りではありますが、これから先、何年も何十年も歌っていきたいと思ってる人生の中で、何が起こるかわからない。でも約束もできないので、“ひょっとしたら、ひょっとするかもよ”というか。たとえ1%であっても可能性を残しておきたいなって。


──では、先ほど「手応えを感じられた時間」と語っていただいた8月5日の赤羽ReNY alpha公演<カウントゼロ>には、どんな想いで臨みましたか?

michi.:“お待たせしました”っていう感じですかね。なぜかというとALICE IN MENSWEARのファンの方のみならず、昔から応援してくださってたファンの方も、おそらく僕のことをすごく心配してくださったと思うんですよ。結果、あの日はアグレッシヴでエネルギッシュなロックスタイルのライヴをやるポテンシャルがあることを証明できたと思うし、同時に“今まで、ご心配おかけしました、応援してくれてありがとうございます”って。その気持ちが大きかったですね。

──お客さんに対する気持ちですね。

michi.:michi.ソロはMASCHERAやS.Q.F、ALICE IN MENSWEARなど今までの楽曲を大切にしたいというコンセプトがあって始めたものなので、いろんな時期のファンの方が、“どうなるんだろうな”と見守ってくれていたと思うんです。なので、有言実行というか、“待たせてごめんね。ありがとう”みたいな気持ちで臨みましたね。

──笑顔が自然に溢れるような熱量のライヴだったと思うんですが、会場の熱気を肌で感じて、どうでしたか?

michi.:最初はコロナ禍がきっかけで新時代に突入して、ステージとオーディエンスの新たなコミュニケーションが生まれてくるのかな?って予測したり考えたり。何か新しいスタイルが生み出せないか試行錯誤した時期もあったんです。だけど、ライヴの場で熱の交換を感じて“普遍的なものにはかなわないな”って身に染みましたね。今まで自分が考えてきたことがちっぽけだったと感じたし、あの空間での触れ合いがどれだけ偉大で尊いコミュニケーションだったのか痛感しました。

──その体験はステージに立つボーカリストとして大きいですね。発散し合うあの空間は何ものにも代えがたいと。

michi.:僕が感じたのと同じようにオーディエンスも感じてくれてるんだろうなと思いました。瞳の煌めきからも伝わってきたし、これは自分だけが感じているものじゃないなって。会場が一体になるってよく使われる言葉ですけど、本当にその一言に集約されるなって。


──あのライヴで「ゼロから始まって一歩一歩。次は前を向いてテンカウントをゆっくり急がず数えていく人生にしたい」とおっしゃってましたが、そういう想いに至った心境についても教えてください。

michi.:その言葉には自分のメッセージというか強い想いを込めているんです。デビュー前後だったり若かりし頃は、スピード感を一番大事にしていて、若ければ若いほど頭の回転も速い分、前に進むことだけを考えがちだったんです。そこがいいところだったりもするんですが、今の自分の置かれてる立場や年齢とかいろんなことを受け入れた時に、急ぐだけが正解じゃない。自分の身の丈にあったスピード感を見失ったら、体を壊したり、 心を壊しかねないですよね。ファンの方も同じように年月を重ねているわけで、僕だけが空回りして急いでもファンが置いてきぼりになったり、いろいろな歪みが生じると思うんです。

──はい。

michi.:僕ぐらいの年齢になってもグイグイ前に行けるタイプの人もいるかもしれないけれど、僕はもう勝ち負けのプライドにこだわらず、自分の生き方、 スタイルをちゃんと把握して自分の歩幅を守ることが 大事だなと思っているんです。要は人生に遭難してしまわないように、身の丈にあった山の登り方だったりをしなくちゃいけないなと思っていて。みなさんが望んでいるスピード感とはちょっとずれるかもしれないけども、平たく言うと“アーティストだからと言って、無茶な生き方はしないから安心してね”みたいな。

──ちなみにいつ頃、身の丈にあったスタイルで生きようという境地に至ったんでしょうか?

michi.:KOJIが亡くなってから1周忌を迎えるまでの1年間ぐらいですかね。その間に自分の考えもいろいろ揺さぶられたし、自分の芯がぶれそうな時もあったし。でも、今年4月のライヴで“KOJI が褒めてくれるんじゃないかな”って思えるステージができたことで、区切りもついたし少し気持ちにゆとりができたところもあるんじゃないかなと思いますね。それまでは責任感もあったし、自分以外のところにこだわらなければならなかったり。同時に多くのことを考えなくちゃいけなかったんですが、あのライヴの達成感が僕を少し楽にさせてくれたのかもしれない。それまで頑張ってきたご褒美として、自分らしい歩幅で歩いていってもいいんじゃないかなって思えるようになったんだと思います。



──では、12月2日、赤羽ReNY alphaで開催される有観客&配信ワンマンライヴ<Dear beloved Servant>について、タイトルに込めた意味も含めて予告していただけますか?

michi.:このタイトルに関しては、バンドってよくファンに呼称があったりしますよね。ALICE IN MENSWEARだったらaliciesだったりとか。

──LUNA SEAだったらSLAVEとか。

michi.:はい。michi.に関しては前回のライヴが<カウントゼロ>だったので、今回が実質、<イチ>となるわけで。ファンと一緒にオンラインサロンなどで議論を交わす中、今後は“Servant(サーバント)”と呼ばせていただきたいなと思って、“親愛なるサーバントたちへ”というタイトルを付けたんです。誓いを立てる記念碑的なライヴにしたいですね。

──親愛なる召し使いたちへ、みたいな?

michi.:はい。勝手に自分の設定を魔王にしているので(笑)、従事する君達にはサーバントでいてほしいなと。

──ということはステージ衣装も変わるんでしょうか?

michi.:王族っぽいラグジュアリー感は出します。

──それもちょっと楽しみですね。セットリストで予告できることは?

michi.:もちろんMASCHERA、S.Q.F、ALICE IN MENSWEARを網羅しつつ、前回のセットリストにはなかった曲も登場します。楽曲の数は豊富なので、 <カウントゼロ>を見てくださった方にも全然、十分楽しんでいただける内容になると断言させていただきます。

──新曲への期待も高まっていると思います。

michi.:自分の気持ち的にはまだ、リハビリ期間をいただいている感じではあるんです。でも、新曲を期待されている実感もあるし、ずっと昔の曲だけで歌っていこうとは思ってないので。ただ今は、ソロ名義で活動を始めてから思った以上に名曲がたくさんあることに気づいたので、リハビリを兼ねてもうしばらく、このスタイルでの活動をさせていただきつつ。水面下で曲作りを進めていきたいと思っているところです。

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