Ken Yokoyama、8thフルアルバム『Indian Burn』を2024年1月リリース

Ken Yokoyamaが2024年1月31日、8thフルアルバム『Indian Burn』をリリースすることが明らかとなった。これは1月28日深夜に放送された『横山健のオールナイトニッポン』でサプライズ発表されたものだ。

◆Ken Yokoyama 画像 / 動画

2023年、Ken Yokoyamaはシングルシリーズ三部作をリリースした。まず5月に「Better Left Unsaid」、9月に「My One Wish」、11月に「These Magic Words」といった2～3曲入りのシングルシリーズは、自らを「アルバムアーティストだと思っている」と語るKen Yokoyamaにとっては異例のもの。加えて、5月に自身初の日比谷野外大音楽堂公演、9月から自身初の東名阪ホールツアーも敢行。2024年はKen Yokoyamaの活動20周年となるが、2023年の展開は冒険であり、挑戦であり、イレギュラーであり、真新しいものだった。そしてそれらはアルバムへの布石でもあることが伝えられていた。

シングルシリーズの最終地点と言えるフルアルバム『Indian Burn』には全12曲を収録。シングルは表題曲のみを再収録したアルバムは、シングル盤を手にしたファンに対するバンドからの敬意の現れだろう。そしてタイトルに冠された『Indian Burn』とは“人の腕を雑巾のように絞ること”を意味する言葉だ。今作は腕を絞り出すようになんとか生み出された楽曲で構成されていることを示しているという。

“たとえ自分たちが死んだとしても誰かの寄生虫として魂は生き残る”と歌うオープニングナンバーの「Parasites」は今作を代表する強烈なステートメント。「The Show Must Go On」は“ズタズタに心が引き裂かれていても ガタガタになった体を引きずって たった数人しか 目の前にいなくても あいつのハートも連れて”(日本語訳)というメッセージが乾いた8ビートに乗せて届けられる。今年54歳になった横山健の強い覚悟が表れた楽曲だといっていいだろう。

また、中盤にはミドルテンポの「A Little Bit Of Your Love」を収録。“今夜は詞を書かなきゃいけないんだ 明日の朝までに書かなきゃ 間に合わないんだ”(日本語訳)と綴られた歌詞に産みの苦しみが感じ取れることに加え、今作には同曲で聴けるミドルテンポほか、スカ、軽快なロックロールなど振り幅を広げたアプローチも聴きどころのひとつ。サウンドの質感としては必ずしもヘヴィさや疾走感を重視したものではない。一方で、シングルシリーズで証明したように、これまで以上に現在の横山の本質がむき出しになった楽曲たちひとつひとつが、ズシリと重いとのことだ。

リリース形態は初回盤と通常盤の2仕様。シングルシリーズ3部作同様、アルバムパッケージ盤にも初回盤が用意された。初回盤付属DVDには、現メンバーのインタビューを中心に、彼らの近年を追ったドキュメンタリーを収録。2024年でバンド結成20周年、改めてKen Yokoyamaというバンドとは何なのか？を紐解く映像作品に仕上がっているとのことだ。