ムーディー・ブルース/ウイングスのデニー・レイン、死去

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ムーディー・ブルースのオリジナル・メンバーで、ポール・マッカートニーのウイングスでも活躍したデニー・レインが、12月5日、79歳で永眠した。間質性肺疾患を患っていたという。

◆ムーディー・ブルース画像

妻のエリザベスさんは、彼女が手を握り、お気に入りのクリスマス・ソングが流れる中、「今朝早く、私の最愛の夫が安らかに息を引き取りました」と、訃報を伝えた。良くなると信じていたが、間質性肺疾患は予測不能かつ侵攻性のもので、感染する度にレインの肺にダメージを与えていたという。エリザベスさんは、「デニーは、この数ヶ月、たくさんの愛と支援、温かい言葉を贈ってくださった皆様にとても感謝していました」「私からも、私たち二人に愛と支援を示してくれた皆様に感謝します」と、謝意を表している。

英国バーミンガムで育ったレインは、12歳のときに初ステージを踏み、若い時分からプロのミュージシャンとして活動し始め、1964年、19歳のときムーディー・ブルースを結成。フロントマンとして活躍し、全英1位に輝いた「Go Now」、「From the Bottom of My Heart (I Love You)」などのヒット曲を世に送り出したが、方向性の違いから1966年に脱退。その後、デニー・レイン・ストリング・バンド、ジンジャー・ベイカーズ・エアフォースで活動後、1971年にウイングスに加入した。

ポール・マッカートニーは、「僕の元バンド・メイト、デニー・レインが亡くなったと知り、とても悲しい。ザ・ビートルズがムーディー・ブルースとツアーをした初期の時代から、デニーとの楽しい思い出がいっぱいある」「デニーは鋭敏なユーモアのセンスを持つ偉大な才能の持ち主で、いつだって他の人たちを助ける用意ができていた。彼は、ファンたちからは惜しまれ、友人たちからは深い愛情と共に思い出されるだろう。彼の妻、エリザベスと家族へお悔やみを。ピース&ラヴ、デニー。君を知ることができ、良かった」と、追悼の言葉をあげている。

デニー・レインは2018年、ムーディー・ブルースの一員としてロックの殿堂入りした。

Ako Suzuki
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