ODDLORE、「ODDLORE CYPHER」をひっさげた凱旋公演にグループとしての成長

ODDLOREが12月10日(日)に池袋Club Mixaにて、11月10日(金)に配信リリースされたODDLORE初のセルフプロデュース作品「ODDLORE CYPHER」をひっさげた公演＜ODDLORE CYPHER RELEASE LIVE＞を開催した。

会場は、ODDLOREが昨年9月に初めてライブステージに立ったゆかりの地でもある池袋Club Mixa。ODDLOREにとって本公演は、今年8月のメジャー1stアルバム『ONE BY ONE』のリリースを経ての凱旋公演であり、そのステージはODDLORE史上最もアグレッシブな約60分間に。ODDLOREのパフォーマーとして、そしてグループとしての成長を大きく感じさせ、オーディエンスを沸かせた。

昼公演と夜公演の2部制で開催された本公演は、ODDLOREメンバー自らが公演テーマとセットリスト、この公演のためだけのスペシャルパフォーマンスを考案。昼公演のテーマは“この地から、また先を目指していく”という想いを込め「From The Ground」、夜公演のテーマは“さらなる光を求め、自分自身が輝く存在となる”という想いを込めた「To The Starlight」とした。また、昼公演ではRION・YUI・RIKITOが、夜公演ではKOYA・RYUICHIRO・JOSHがそれぞれの葛藤や孤独を表現した私小説的楽曲となるフォーカス曲を披露し、ダンスアレンジやアカペラ、ポエトリーディングなど、メンバー各々がプロデュースしたスペシャルパフォーマンスをまじえたパフォームとなった。6者6様の個性表現が詰め込まれたスペシャルパフォーマンスにオーディエンスは歓声をあげると共に、彼らの音楽表現やパフォーマンスに込める想いに応じようと、息をのむ姿も見られた。

そして今回の公演で会場のボルテージが最高潮となったのは、やはり「ODDLORE CYPHER」。ODDLORE6人が初のコレオ制作に挑んだダンスサイファーと、こちらも初の作詞に挑戦したラップサイファーを立て続けに披露。9月に開催されたワンマンライブ＜ODDLORE Original Live “ONE BY ONE” at WWW X＞ぶりとなるサイファーアクトは、“コンプレックスのある自分だからこそ最高”というODDLOREからのメッセージがより強固に、オーディエンスにぶつけられる瞬間となった。

尚、昼公演でRIKITOが足を負傷し、夜公演はRIKITOを除く5人でのステージパフォーマンスで公演を実施するというアクシデントも。夜公演ではRIKITOのパフォーマンスパートを5人のメンバーが全力で会場を煽りながら盛り上げていく気迫あふれる姿も垣間見え、ODDLORE6人の絆や一体感が一層感じられたことも、ODDLOREのグループとしての成長を体感できる公演となった所以だ。また、夜公演のラストのMCではメンバーに支えられながらRIKITOも登場し、6人が揃ったステージにオーディエンスはあたたかな歓声を送りながら、公演は大団円で幕を閉じた。

来春にはEP作品がリリース、多数のライブイベントへの出演も決定しているODDLOREの今後の活動展開を楽しみに待とう。

Photo by YOSHIHITO KOBA