坂口有望、47都道府県ツアー＜全国声波＞完走「これからも直接あなたへ歌いに行きます！」

12月23日(土)に大阪市立阿倍野区民センターにて、坂口有望の47都道府県ツアー＜全国声波 総会＞ファイナル公演が開催された。

自身初となる47都道府県ツアー＜全国声波＞は、初めてライブを行った思い出の地である大阪「三国ヶ丘FUZZ」からスタートし、地元で通い詰めていたゆかりのある会場、大阪市立阿倍野区民センターでファイナルを迎えた。OPのSEとともに坂口がステージへ登場。会場は大きな拍手で包まれながら、1曲目はこのツアーから使い始めたブルースハープとともに「radio」から始まった。2曲目は「３３４１」と、このツアーでは定番となっている楽曲を続けて披露。「全国制覇して大阪に帰ってきました」と言い、今回の47都道府県ツアーに対して「1本も飛ばさずに大阪に帰ってこれたのはみなさんのおかげです。今日は全力のライブをします！」とファイナルとなるこのライブの想いを語った。

デビュー5周年にリリースした「XL」、未発表ながらもライブの人気曲「絆創膏」、インディーズ時代から歌い続けている「14才の唄」とファンにはたまらない楽曲を披露し会場は盛り上がりを見せた。そして追加公演から新たに導入した機材、ギターエフェクターのルーパーを使った「ばかやろう」。坂口がオーディエンスを煽ると、観客が大きなハンドクラップで熱烈に応え、温かい雰囲気と、地元阿倍野の会場は一体感に包まれた。

続いてこのツアーで初めて行われた「即興CMソング」コーナー。各地の特産品、観光場所などで坂口が即興でCMソングを披露する企画で、本公演では、自身が手応えのあったと感じる4曲を演奏。また観客からリクエストを募り、予定にない楽曲を即披露するといった弾き語りライブならではの企画も行った。

ライブも後半にさしかかり、アコースティックギターからエレキギターに持ち替え「クリスマスエレジー」と「好-じょし-」をオリジナルメドレーとして、披露した。この季節感に寄り添ったクリスマスアレンジを奏で観客を魅了し、その余韻が残ったままキーボードでの弾き語り「WALK」、「サイレント」を続けて披露。更に会場をロマンチックなムードを作り上げていく。

「デビューしてから5年経ち、同世代と比べて引き目を感じることもあったけど、今回47都道府県ツアーをまわって、全国各地で待ってくれてる人がいることを改めて感じ、とても誇らしく思いました。チャートで1位になることを目指すよりも、あなたの『せかいいち』の味方でいます」と言い「せかいいち」を披露。このツアーで必ず歌ってきたこの楽曲のMCに繋がるメッセージ「世界一にはなれなくても 君の世界一になりたいんだ」と強く感情のこもった歌声と演奏で、更に会場のボルテージも上がっていく。

そしてライブのラストスパートとして、「musician」、デビュー曲「好-じょし-」と坂口の代表曲で会場は一番の盛り上がりをみせた。本編の最後は、坂口がこのツアーでもっとも大事にしてきた楽曲「URL」。リズミカルなクラップとともにMCで「今回のツアーでたくさんの人に出会えて、一生忘れられない思い出になりました。リンクで簡単に飛んでいけるようなそんな時代だからこそ、これからも私は直接あなたへ歌いに行きます！」と語り、「URL」で締め括った。

鳴りやまぬ拍手に呼び戻されてのアンコール。感慨深い表情と言葉で歌う新曲「kampai(仮)」、そしてオーディエンスと一体となって歌った「素晴らしい日」を届けた。アンコールを終えたあともファンからの声援はやまず、みたび坂口はステージに登場。「ダブルアンコールなんて人生で初めてです！」と言い、アコースティックギターとブルースハープで「地球-まる-」を披露。最後に「元気でね！」とまた会うことを約束し、47都道府県ツアー＜全国声波＞は幕を閉じた。