【インタビュー】パーカーズ、2nd EPは音楽のシェアハウス「ポップさと、可愛さと、たまにちょっと真面目さを」

あなたに笑顔を届けるために、日本のどこへでもハッピーをデリバリー。2023年に躍進したバンドのひとつ、パーカーズの2ndデジタルEP『心の中なら何度も言えるのにな』がいい。

◆パーカーズ 動画 / 画像

乗ってるバンドのポップでキュートな勢いを全開に、豊田賢一郎(Vo＆G)とねたろ(G)の二人の優れたソングライターが楽曲の幅を広げ、ナオキ(G)とフカツ(Dr)がアレンジと演奏に多彩なアイディアを持ち込む。シェアハウス住まいの4人の人格と音楽性ががっちりかみ合った充実の1作、聴くのは今だ。


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■シェアハウスしてる中で
■見えない部分が見えた

──新しい1年をスタートするにあたって、飛躍の年になった2023年を振り返るところから始めましょう。どうですか豊田くん。

豊田：本当にせわしない1年で、自分がバンドマンになってから2歳とかなんですけど、すごい経験をさせていただいてるなと思ってます。ライブのパフォーマンスだったり、アーティストとしてのあり方だったり、その核みたいなものを改めて感じられた年だったかなと思います。この1年で、“自分はこうやっていきたいんだ”というものを、強く感じるようになりましたね。足りない部分とかも、そういうのも全部含めて。

──まずは、真面目モードの豊田くん。このあとの人は、どっちでもいいですよ。真面目でも、ボケても。

ナオキ：じゃあ僕はボケます（笑）。もう頭の中で考えてたんで。2023年は遠征が増えて、仙台、名古屋、大阪とかいろんなところへ行ったんですけど、ファミチキしか食べてないんですよ。仙台行っても牛タン食べないし、ホットスナックみたいなのばっかり食べてて、全然ご当地グルメを食べてない。なので2024年は、ご当地グルメを制覇したいなと思います。音楽的な面で言うと、いろんなアーティストを聴く機会が増えてきて、いろんな方面から何かを引き出そうとしているので、自分のやりたい音楽とはまた別のアプローチを、ギターのフレーズで出せてるかな？と思います。2024年はもっといろんな音楽を、たとえばアイドルでも、演歌でも、いっぱい聴いて、そこから何か新しいものが溢れ出したらいいなと思ってます。

──頼もしい。ちなみに今、どんなものを聴いてますか。

ナオキ：ラウドばっかり聴いてるんですけど、そこから、たとえばアルバムの中の「NO BACK TO THE FUTURE」とか、けっこうインスピレーションを得て、それを反映させてます。パーカーズとは全然違う方面の曲を、うまく落とし込めたかなと思います。


──フカツくんはどうですか。

フカツ：2023年は明らかに、いろんな人に聴いていてもらえるようになった1年かなと思ってます。全然そこは変わったかなと思っていて、それをさらに僕たちなりに、曲でお客さんと一緒に楽しみたいというものを、いろいろ作れた1年かなと思うので。2024年は、それをさらに広げていける1年にしたいですね。

──ねたろくんは？

ねたろ：2023年は、初めての体験をすることが多かったなと思っていて、自分たちのフェス＜パカフェス＞もあって、遠征もあって、フレッシュな気持ちだったんですけど、 来年もこのフレッシュな気持ちを忘れないで、バンド活動を続けていけたらなと思ってます。メンバーのことに関しても、シェアハウスしてる中で、普段は見えない部分だったりとか、“こういうことで怒るんだ” “こういうことで喜ぶんだ”というものが見えた年になったと思います。

──シェアハウス、いつからでしたっけ。

ねたろ：2022年6月からなので、1年半になります。3部屋あって、1人リビングで、そこは彼(フカツ)なんですけど。

フカツ：リビングに住んでます。仕切りを立てて、奥にベッドを置いて、寝室みたいな感じにしてるけど、結局リビングという（笑）。僕にはプライバシーがないんです。

ねたろ：彼がYouTubeを見ながら寝落ちして、その音が隣の部屋のトヨダくんに届いて、「うるさくて寝れない！」って、次の朝怒ってた。

豊田：最近はMy耳栓を買って、耳栓して寝てます。

ねたろ：でも豊田くんは、トイレの電気をつけっぱなしという事例が何回もあります。言っても直らないんですよ。

豊田：最近は、5回に1回は気づいて、消すようになりました（笑）。いつも、消さないで出ちゃうんですよね。何でですかね。

──電気代も馬鹿にならないですからね。こまめに消さないと。

豊田：そうですよね。頑張ります、2024年は。


──そういう話、面白いです。それぞれの性格がよくわかるので。

フカツ：そういう話で言うと、彼(ねたろ)はいろんなところに飲みかけのものを置くんですよ。ちょっと残ってるコーラとか、至るところに置きっぱなし。あとさ、フレンチドレッシングは常温保存じゃないからね。使ったあとのフレンチドレッシングが普通に置いてあって、「いやいや、ダメでしょ！」って。

ねたろ：常温だと思ってた。

ナオキ：あれは冷蔵庫よ。

フカツ：けっこう、人の家の文化によって、調味料の保存の仕方が違うんですよ。開栓したあとのケチャップとかマヨネーズとか。

豊田：俺、ケチャップ常温OKです。ポン酢は？

フカツ：常温でしょ。

豊田：ポン酢は冷蔵庫。

ナオキ：俺はどっちでもいい。

──この話面白いけど、長くなりそうなので、話を戻して（笑）。そういう違いも乗り越えて、今も仲よくシェアハウスしていますよと。

フカツ：そうですね。どこで関わらないようにするかとか、時間の振り方も大事なんですよ。ちゃんと自分の時間を大切にしないといけない時もあるので。僕の場合、そんな時間ないんですけどね。そもそもリビングなんで（笑）。でも彼らは個々の部屋があるから、彼らが出てこない時はしゃべりかけないほうがいいだろうと思って、そっとしておくとか。

ねたろ：仲悪いわけじゃないけど。

フカツ：そうそう。

──その個室で、曲作りもやっている？

ねたろ：はい。基本的に、俺の部屋でやることが多いのかな。

豊田：ねたろの部屋で、ギターの録音をしてます。

フカツ：押し入れを改造して、ボーカルブースにしたんですよ。二段の押し入れの仕切りを外して、吸音材を貼って、マイクスタンドを立てたら、「いけるじゃん」ってなって。そこからパソコンに繋いで、ボーカルを録ってます。みんなに聴かせる、デモのための。

豊田：音楽番組『バズリズム』でも紹介してもらいました。でも退去費用がどうなるのか、それだけが心配です。この記事、大家さんが読んだらやばいな（笑）。

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