【インタビュー】こはならむ、新曲は育まれた表現力光る希望の歌「“みんな”ではなく、“あなた”に歌を届けています」

■喜怒哀楽いろいろな、こはならむの曲を聴いてもらえたら嬉しいです

──2023年12月に開催されたライブイベント＜TVアニメ「僕の心のヤバイやつ」FAN FESTA 2023～karte12.5 僕らは渋谷に集まった～＞で初披露した際の感想を聞かせてください。「恋してる自分すら愛せるんだ」と「数センチメンタル」を2曲連続で歌ったんですよね。

こはならむ：そもそもライブの経験がほぼないし、2曲連続で歌うことも初めてだったので、めちゃくちゃ緊張しました。舞台袖でずっとブルブル震えいたので、声優さんたちからも「頑張れ頑張れ」って応援してもらって、「行ってきます」とステージに出ていって。昼の部では「緊張感が伝わってしまったと思うんですけど、でも、自分なりに頑張ることができました。夜の部でも緊張はしたけど、自分がやりたい表現……「ここはふんわり歌いたい」とか「ここはあえて声を裏返らせながら歌いたい」といったニュアンスをちゃんと伝えられたんじゃないかなと思ってます。自分の中では満足した歌を歌えました。

──「恋してる自分すら愛せるんだ」「数センチメンタル」をきっかけに、新しくこはならむさんの音楽を聴き始めたリスナーもいると思います。そういう方に対して、伝えたいことはありますか？

こはならむ：「恋してる自分すら愛せるんだ」も「数センチメンタル」も『僕ヤバ』に寄り添った曲で、内気ながらも前向きな曲だと思うんですけど、こはならむにはいろいろなジャンルの曲があります。例えば「主人公」は「頑張るぞ！」って走っているような曲だし、「ごめんなんか聞きたくなかった」は「泣きながら歌ってみた」に通ずるような感情のこもった歌です。嬉しい気持ちになりたい時はこの曲、悲しい気持ちでいる時はこの曲、というふうに、いろいろな曲の中から選べると思うので、喜怒哀楽いろいろな、こはならむの曲を聴いてもらえたら嬉しいです。



──最後に、今後の活動について聞かせてください。まず、3月20日に初のワンマンライブ＜こはならむ1stワンマンライブ ～あなたに 届けたかった～ ＞が開催されます。

こはならむ：「ワンマンライブやりたいな」「直接歌を届けたい」と2～3年くらい前からずっと思っていたんですよ。コロナもあって、なかなか実現できなかったんですけど、やりたすぎて、週1回の生配信のたびに「もしもライブするってなったら何する？　どんなグッズ出す？」とリスナーさんと話していたくらいで。だから「ここまで待ってくれてありがとう」って、まずは（リスナーに）伝えたいですね。「ここまで待ってくれたからこそ、こはならむにしかできない舞台を見せるから！」って今、自分の中でめちゃくちゃハードルが上がってます（笑）。スタッフさんもいろいろ考えてくださっているので、準備頑張ります！

──今後の活動で挑戦してみたいことや、叶えたい夢はありますか？

こはならむ：今、ギターの練習をしていて。いつか弾き語りをライブで直接届けられたらな、と思っています。3月のワンマンライブでは、ギターやキーボードやドラムの方と一緒に歌う予定です。リアルタイムで音を一緒に奏でるのも初めてのことなので、すごく楽しみで。体で音を感じながら歌うなんてどんな感じなんだろう……リハすら楽しみです（笑）。叶えたい夢に関しては、「全国ツアーをしてみたい」とか「武道館に立ってみたい」とか「音楽番組で歌いたい」とか、たくさんあります。今まで目標は言葉にしながら全部叶えてきたんです。例えば「チャンネル登録者数1万人、今年中に行きたいです」とか。これからも有言実行していけたらと思います。

──夢を叶えるための秘訣があるんでしょうか？

こはならむ：秘訣というか、ファンの方と目標を共有することが大事だと思っていて。ファンの方から「今、らむちゃんは何のために頑張っているんだろう？」って思われないために、「応援したい」と思ってもらうために、目標をちゃんと伝えることは意識しています。私一人が頑張っているというよりかは、ファンの方と一緒に頑張っているような感覚なんですよね。だからこそ、夢が叶った時は、「 おめでとう」って言ってもらいたいんじゃなくて、「やったね！」って一緒に喜んでもらえると嬉しいです。


──音楽はもちろん、こはならむというアーティストのストーリーも楽しんでほしいと。

こはならむ：そうですね。自分に合ったペースで大丈夫なんですけど、今後も 一緒に音楽やっていけたらいいなと思ってます。ファンの方とは今までもいろいろな夢を叶えてきたので、「一緒に叶えてきてくれてありがとう」といつも思っています。これからどんどん目標が大きくなっていった時に、私が遠く離れていっちゃったような感覚になる人もいるかもしれないけど、私からは「心は全然離れていかないよ」って伝えたいです。こはならむは“みんな”ではなく、“あなた”に歌を届けています。

取材・文◎蜂須賀ちなみ
撮影◎野村雄治





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