KORG、ステージピアノ Grandstage の新たなモデル「Granstage X」新登場

ポスト

KORGから、ステージピアノ「Grandstage」の新たなモデル「Granstage X」が登場した(発売時期は未定)。

ステージでの演奏に必要な機能は全てパネル上に配置してあるので、曲に合わせた音色を選ぶだけで準備OK。存在感あるライト・アイボリー・ホワイトボディのキーボーディストだ。

Grandstage Xには、1つ1つが単体の製品としても成り立つほどの7つのサウンド・エンジンを搭載。ステージ・ピアノのトップ・モデルに相応しい音色のバリエーションと妥協のないクオリティが最大の特徴。

世界的に著名なピアノを大容量で収録したアコースティック・ピアノ音源「SGX-2」を搭載。SGX-2音源では、すべての鍵盤にノン・ループ・サンプルを収録し、また最大12段階のベロシティ・スイッチや、ペダル踏み込み時の響きを再現したダンパー・レゾナンス、さらにはメカニカル・ノイズまで、アコースティック・ピアノの繊細で力強い表現力を最上級のレベルで実現している。

Grandstage Xでは、ジャーマン、イタリアン、ジャパニーズなど選りすぐりの著名なグランド・ピアノ6種類を含む、13種類をメイン・ピアノとして搭載。新規搭載のGSX Piano と Nautilus Piano はクローズ・マイクとファー・マイクをミックスすることが可能で、GSX Far Piano、Nautilus Far Pianoとレイヤーすることで、好みのピアノ・アンビエンスを作ることができる。

その他のピアノ・サウンドとして、馴染み深いアップライト・ピアノやスモールグランド・ピアノ、バンドアンサンブルで好評のOASYS Piano、コルグ・ステージ・ピアノの名機SG1D、80’s、90’s POPSでは必須のM1 Piano、さらにはピリオド楽器のフォルテピアノなど、あらゆるシチュエーションに対応したピアノ・サウンドを得ることができる。


加えて、多数のプロフェッショナル・プレイヤーからの要望に応え、モノラル・ピアノ3 種類と中域にフォーカスした音色バリエーションを用意。専用モノラル録音ソースからボイシングされたこのモノラル・ピアノ音色と、バンドアンサンブルで他の楽器の帯域を邪魔しないピアノ音色は、バンド内において圧倒的な音抜けの良さと調和を提供する。

エレクトリック・ピアノ音源「EP-1」には、金属棒(タイン)を叩く方式の代表的なモデルにTine I Earlyを追加。土くさい歪みを感じる音色は、当時のレコードなどで聴くことのできるあのサウンドを再現できる。

その他、Tine I Late、Tine II、Tine V、DMPと、振動板(リード)を叩く方式の200、200A、計7つのビンテージ・エレクトリック・ピアノ・サウンドを収録。ベロシティ・スイッチの発想を進化させたMDS(Multi-Dimensional Synthesis)テクノロジーは、繊細な鍵盤タッチにも滑らかに反応。リアルに再現されたアンプやキャビネット、ビンテージ・エフェクトまでを完璧にシミュレートして施されたサウンド・デザインで、マニア垂涎のGerman EP、Tablet EP を取り揃えている。

トーンホイール・オルガン音源「CX-3」は1980年に発売されたコルグのコンボ・オルガンの名器を完全に再現。またトランジスター・オルガン音源「VOX」は、1960 年代に発売され欧米のポピュラー音楽に大きな影響を与えたVOXオルガン・サウンドを再現。そしてもうひとつのトランジスター・オルガン音源「FC-1」は、VOXオルガンとともにこの時代を彩って一斉を風靡した小型オルガンを再現。音源に内蔵されたロータリー・スピーカー・エフェクトや、ビブラート・エフェクトと組み合わせることにより、オルガンをプレイする醍醐味を存分に味わうことができる。

合計700種類ものサウンド・プログラムを誇るGrandstage Xは、上記5種類のサウンド・エンジンに加え、音抜けの良いリードや分厚いブラス・サウンドを実現するアナログ・モデリング音源「AL-1」、そして様々な音色を幅広くカバーするPCM音源「HD-1」も内蔵。なかでもHD-1には、8段階マルチ・サンプルのクラビD、クラビEや、6段階マルチ・サンプルのエレクトリック・グランド・ピアノ、独特で金属的な響きを持つFMエレクトリック・ピアノ、ハープシコードやパイプ・オルガンなど、特徴的な鍵盤楽器のサウンドを多数収録している。



Grandstage X は一目でそれとわかる特徴的なデザインを採用。塗装された堅牢なアルミ製のボディは滑らかな曲線で構成されたデザインとなっており、ボトムからサイドにかけて立ち上がる曲線部分にはパンチング・メタルを採用。このビンテージ感と未来感を融合させたライト・アイボリー・ホワイトのトップ・パネルをまとったデザインは存在感を示す。

キータッチ・スライダーは、鍵盤の打鍵の強弱による、音量や音色の変化具合を即座にコントロールでき、個々の演奏スタイルや楽曲に合わせて、鍵盤の演奏フィールをリアルタイムにカスタマイズすることが可能。同じ音色なのにこのスライダーを動かすだけで、また違った音色を弾いているような感覚を得られるので、自分の演奏スタイルに合った適切な位置を見つけることで、Grandstage Xの持つ潜在的な可能性をさらに引き出す

。3つのボタンとスライダーが整然と並んだパート・コントロール・セクション。オン/オフ・ボタンを押すだけでレイヤーやスプリットが使用でき、スライダーを動かせば音量のバランス調整も思いのまま。各パートのプログラム名はディスプレイに一覧で表示され、簡単に変更できる。レイヤーとスプリットは同時に使用できるので、例えば右手はピアノとストリングスのレイヤー、左手はベースといったセットアップも可能になった。


アナログ・トーン機能によって、Nutubeによる真空管ならではのアナログ・サウンド効果が得られる。程良いコンプ感と歪みの両方が得られるので、EP-1やオルガン音源などに最適。ON/OFFボタンで効果の有無を、ノブでかかり具合を調整できる。

情感のこもった鍵盤演奏には欠かせない、リバーブとディレイをマスター・エフェクトとして搭載。シマーリバーブも新たに追加された。もちろんエフェクト・タイプの切り替えやデプスの調整はパネル上で瞬時にコントロール可能。ライブ会場の音響特性に合わせ、サウンド全体のキャラクターを調整できる3バンド・イコライザーも装備している。

アナログ・シンセではお馴染み、ステージ・ピアノとしてはユニークなユニゾン機能を装備。シンセ・サウンドやFMピアノに加えることで、コーラスのような広がりのある抜群の効果が得られる。さらにユニゾン・スライダーによって重ねる音数を調整することも可能。

Grandstage Xには、シンセサイザーに搭載されたドラム・トラック機能を進化させたリズム&コード進行機能を搭載。ドラムとベースで構成される本格的なリズム・トラックを演奏したコードに合わせたり、あらかじめ設定したコード進行に合わせて演奏することもでき、Grandstage X 単体での演奏や、個人練習にも使用できる。

Grandstage Xの鍵盤は、リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤を採用。こだわりの日本製で、熟練した少数精鋭の技術者によるプレミアム・ジャパン・クオリティ。グランド・ピアノと同様、低音部では重く、高音部では軽くなるように4段階で重さを分けた鍵盤で、指先の繊細なタッチやニュアンスまでも表現し、リアルな弾き心地を体感できる。

関連リンク

◆製品ページ
この記事をポスト

この記事の関連情報