【インタビュー】UniteUp!、メンバーで交換する刺激と挑戦が結晶したEP『ELEVEN』「ずっとこの11人で揃っていたい」

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2023年1月よりTVアニメが放送された多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』。そこで登場するユニットPROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXの新曲と、UniteUp!の11人が歌う新曲「ELEVEN」が収録されているUniteUp!初のEP『ELEVEN』が2月14日にリリースされた。その楽曲についてと、これまでのコンテンツの歩みについて、PROTOSTAR 清瀬明良役の戸谷菊之介と、LEGIT 高尾大毅役の助川真蔵、JAXX/JAXX 春賀楽翔役のmasaにたっぷりと語ってもらった。

  ◆  ◆  ◆

■嫉妬とかじゃなく、愛に変わっている

──『UniteUp!』という多次元アイドルプロジェクトには、声優・俳優、シンガーソングライターなど、色々なジャンルで活躍する方々が参加されていますが、これまでの活動の中で、仲間からどんな刺激を受けましたか?


助川真蔵:ある程度の年齢になると、新しいことに挑戦する機会が減ってきたりするので、ライブやアフレコなど、新しいものに挑戦する機会をいただけたことが嬉しかったし、まずはそこに刺激を受けていました。一歩踏み出すのって勇気がいるけど、一歩踏み出したおかげで、この現状があるので、みんなも刺激をもらっていたと思います。で、僕の中では森蔭晨之介(二条瑛士郎役)の人間性には、結構刺激を受けました。言葉の節々に厚みがあるのは、彼の人生経験からくるものだと思うんですけど、芝居をするときも、そういう解釈でお芝居するんだ!って驚くんです。僕は、芝居のレッスンをしてきたから、こういう台本にはこういう芝居をする、みたいな固定観念に囚われちゃうことがあるけど、彼は全然違う視点でアプローチをしてくるんです。こういう考え方もあるんだなって思いますね。

▲助川真蔵


戸谷菊之介:それで言うと、僕は平井亜門くんのお芝居が刺激になりましたね。普段は俳優として活躍しているんですけど、アニメの第7話は、彼が演じる五十鈴川千紘の当番回だったんです。そのときの演技が光っていて、これは声優の誰にもできない芝居だと思ったんです。千紘の言葉がダイレクトに伝わってきて、すごく良かったです。

──そこは声優として取り入れていけそうなのですか?

戸谷:どうなんだろうなぁ。でも、僕が声優として目指す方向は、正直そっちなんです。声優がやるお芝居より、役者がリアルにやるお芝居を、声で表現していきたいので、これもそのひとつになるかもしれないなって思いながらアフレコをしていました。

▲戸谷菊之介


masa:僕はシンガーソングライターだけをやってきたので、全部が刺激的でした。そもそも自分が男性グループの活動をするなんて思ってもいなかったので(笑)。そこで感じたのは、それぞれが、俺にはこれがあるんだ!っていうプライドを持っているんですよね。自分の軸がある。僕は、この中では一番年下なんですけど、シンガーソングライターをやっていることに、皆さんが僕に対してリスペクトの気持ちを持ってくれていて、「音楽やってるなんてすごいね!」みたいな感じで接してくれるんです。僕からしたら、皆さん、「俳優やっててすげぇ!」なんですけど(笑)、そういう関係が成り立っていることがすごいことなんですよね。嫉妬とかじゃなく、愛に変わっている。広い心を持っている人しかいないんです。

▲masa


──では、活動を経て、上達したと自分で思うところを教えてください。

助川:MCはうまくなりました(笑)。結構UniteUp!ではMCをすることが多くて、毎回問題点が見つかるし、それを意識しながらやっていたので、成長したのかなって思います。

戸谷:僕は歌が一番成長したと思います。プロジェクトが始まったとき、このコンテンツで、人生で初めてレコーディングブースに入って歌ったんです。その後、ライブで歌うのも初めてだったので、そこから比べると、経験が積み重なって、ちょっとずつ良くなっているんじゃないかなと思います。

masa:僕は自信や落ち着きですかね。自分の中のパワーのバランスみたいなところなんですけど、心が一番成長したと思います。それこそ前は、いろんな刺激に対して、常にボコボコにされている状態だったけど、強くなったと思うし、人の話を聞くようにもなりました。

助川:聞いてなかったの?

masa:表面的には聞いてたけど、もっと本質のところを知りたいと思うようになったんです。これまでも興味はあったけど、どこか広く浅くだったのが、人に対して、もっと深く知りたいと思うようになったのは大きな変化かなって思います。それはUniteUp!のメンバーが、それぞれ自分を持っていて、ちゃんと自分の考えがあるからなんだと思います。個性があるから、「この人、面白い」と思うようになったので。

──2月14日にリリースされるEP『ELEVEN』ですが、楽曲のことを伺う前に、タイトル曲にも繋がることなので、昨年7月に東京ガーデンシアターで行われた<sMiLea LIVE -Unite with You->について聞きたいと思います。どんなライブでしたか?


助川:きく(戸谷菊之介)がいなかったライブなんですけど(体調不良により公演出演を見送った)、きくがいないことで、僕のやるタスクが増えて、逆にきくは毎回これをやっていたんだ!とわかったんです。すごく頼っていた部分があったんだなと感じたから、僕らが内側から支えてあげたいなというか、勝手に支える!という気持ちになりました。なので、これからはさらに一丸になって進んでいけたらと思います。ただ、あんな大きなステージに立たせていただける経験はなかったので純粋にライブ自体が楽しかったし、お客さんが喜んでくれたのが嬉しかったです。

戸谷:僕はまだ映像も、YouTubeで上がっているものしか見れていないんですけど、ライブの感想で「PROTOSTARが2人で踊っているときに、戸谷くんが見えた」と言ってくれている人が多かったんです。2人が、そういう風に踊ってくれたことにすごく感謝しているし、MCで僕の名前を呼んでくれたり、僕がいないけど僕がいるようにしてくれたのは、心の救いになりました。僕の寂しい気持ちを救ってくれたので、今は何より、お客さんに会いたいです。

masa:助川くんが言ってくれたように、次はみんなで一丸となって!という気持ちが強いです。あと個人的に、JAXX/JAXXのパフォーマンスで、僕はフロントマンだから勝手にバンドを背負っているという気持ちになっていて、自分が120%のパフォーマンスをすればみんなは150%を出してくれると思って挑んでいたんですね。でも、逆だったなと気付かされたライブでした。いつかひとりで大きなステージに立ちたいという思いもあるから、「ここが勝負だ! ここで自分の思うようなパフォーマンスができなければ、自分はそこまでの人間だ」って、勝手に勝負しちゃっていたんですね。でもライブ中、後ろを見たら、みんなが俺を見ながら演奏してくれていて、絆をすごく感じました。みんなと目を合わせることで、めっちゃパワーもらってるじゃんと、自分でも思いました。観に来てくれているお客さんも含めてみんなでJAXX/JAXXの曲を完成させたとき、感動しすぎて歌えなくなったんです(笑)。後ろからのメンバーの音と、みなさんからの歓声を浴びちゃって。あの瞬間はマジで忘れられないので、また大きな会場でそれを体感したいです。

──今回は、その映像も入っているんですよね。

masa:入ってます! 2023年7月30日公演の模様が、初回生産限定盤特典Blu-rayに入ってます。

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