【インタビュー】ファンキー加藤、いつも近くで⾒守ってくれる母への感謝「10周年というタイミングがベストかなと思ったんです」

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■10周年という1つのゴールであり
■新たなスタートラインであるというライブにしたい


──ソロの曲でいきたいという意向にスタッフの皆さんは“ええっ?”と思ったかもしれませんが、加藤さんがそういう方ですのでもっと力を貸したい、応援したいという気持ちになられたと思います。

ファンキー加藤:そう思ってくれてたらありがたいですね。あとは、FUNKY MONKEY BABYSというものの思い出や輝きがあまりにも強過ぎて、何年経ってもファンの人に「FUNKY MONKEY BABYSは、もうやらないんですか?」と言われたり、何年経っても“元FUNKY MONKEY BABYS”という言葉がつきまとったりしたんです。まぁ、それは矛盾しているんですけどね。「FUNKY MONKEY BABYSの魂を引き継ぐぜ」と言ったり、ライブではFUNKY MONKEY BABYSの曲をやっていながら、ずっと独り立ちできないもどかしさを感じていたわけだから。ちょっとその辺りの自分の心の中のバランスが上手く取れなくて、すごく頑なになっていた時期もありました。スタッフに、「絶対に元FUNKY MONKEY BABYSと言わせるな」みたいな。ラジオとかでそれが先方に伝わっていなくて、パーソナリティーさんが「元FUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤さんです!」と言ってしまった日には、もう一気に不機嫌になっちゃう…みたいな(笑)。今思えばよくなかったなと思うけど、当時はどうにか1人で立ち上がっていかないといけないと思っていたから、すごくその辺りにピリピリしていたんです。

──その気持ちは、よくわかります。“元○○”と言われると、ソロで活動している現在を否定されているように感じてしまうんですよね。その後FUNKY MONKEY BABYSの呪縛のようなものは解けたのでしょうか?

ファンキー加藤:いや、解けなかったです。だから、苦しかった。FUNKY MONKEY BABYSは2021年にTBSの『音楽の日』で一夜限りの再結成をしたんですけど、最初のオファーが来たのが早かったんですよ。番組の1年半前とかの段階だった。そのときは、もう食い気味で“ノー!”でした(笑)。「TBSさんがFUNKY MONKEY BABYSの再結…」くらいで、「嫌です」と返したという(笑)。1人で何も成し遂げられていないのに、そこでまたFUNKY MONKEY BABYSかよと思って、またピリピリしてしまって。でも、その後も3~4回くらいオファーがあって、最終的には事務所の社長とマンツーでご飯にいきました。社長に、「お前はずっと成し遂げていないとか、ずっとダメだったと言い続けているけど、コンスタントに曲をリリースして、ツアーも何回もやって、お前についてきてくれるファンが沢山いるじゃないか。それなのに成し遂げていないというのは、逆にみんなに失礼じゃないか」と言われて。それに、「お前がソロで踏ん張り続けてきたから、こういう再結成というオファーもあるんだぞ」みたいなことも言われて、自分がやってきたことは全く無駄でもなかったんだと思えたんです。そこが、1番デカかったですね。

──社長さんの言葉は、その通りだと思います。そして、『音楽の日』に出演された時は1回限りのつもりだったわけですが、その後心持ちが変わって本格的な再始動につながっていったんですね?

ファンキー加藤:そう。その後というか、テレビに向けたリハーサルとかもそうだけど、特に本番かな。歌っていて、すごくしっくりきたんです。僕とモン吉の声が重なった瞬間に生まれるパワーというのを、あらためて自分自身で感じた。モン吉とはFUNKY MONKEY BABYSが解散してから本当に数年間話していなかったけど、リハーサルの時とかにじっくり話す機会もあったんです。そこで、お互い思っていることを話し合って、ぶつけ合って。そうこうしているうちに本番をやって、「ケミカルはもう住職になっているから無理だけど、もうちょっと2人で続けてみる?」という話になって。1度は解散してしまったけど、再始動してみるか……という気持ちになりました。


──商業的なことや大人達の思惑などではなく、純粋にお二人がもう1度FUNKY MONKEY BABYSをやりたいと思われたんですね。

ファンキー加藤:そうですね。本番で歌ってやっぱりしっくりこないなと感じたら、その後はなかったと思います。僕もモン吉も全く同じことを感じたみたいです。本番で歌って、“すげぇ!”って。

──ミュージシャンというものはそれを感じてしまうと、この感覚をもっと味わいたいと思うものですよね。

ファンキー加藤:まさに、そう。解散に至った頃は忙し過ぎて、歌い過ぎていて、感覚が麻痺していた。とにかく忙しくて、フルスピードで駆け抜けてきた8~9年だったから。その後ソロで動くようになってFUNKY MONKEY BABYSの強さをもう嫌というほど味わって、一夜限りの再結成でその強さをまた味わって。お互いに話せることも増えてきたので、ここで終わらせるのはもったいないなと思ったんです。ただ、1度解散していてもう次はないから、やるのであればちゃんとしっかりと……という話はしましたけどね。

──純粋に音楽の面で再び行動を共にするようになったというのは美しいです。そして、今日お話を伺って、加藤さんがアーティストとしてすごく良いところに入ってこられていることを感じました。

ファンキー加藤:自分でも、そう思います。ソロはソロで、またワクワクするところがあるんですよ。いろいろフットワーク軽くいけるし、なんて言うんだろう……FUNKY MONKEY BΛBY'Sが目指すべきものは大きい会場だったりするけど、ソロに関しては自分の心の中に答えや目標があるので。だから、ソロもすごく楽しみにしています。

──ファンの方にとってもFUNKY MONKEY BΛBY'Sとソロの両方を見れるのは嬉しい状況であることは間違いないです。そして、ソロデビュー10周年を記念したライブ<I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂>が4月28日に開催されます。

ファンキー加藤:野音はまず10周年という部分で、いろいろ頼りない部分もあったファンキー加藤というミュージシャンを支えてくれたファンの皆さんへの感謝の思いというのが強くあって。あとは、この10年間の活動は一体どういうものだったのか、そして今後はどう歩んでいけばいいのかということを、みんなで歌いながら答えを見つけられるライブになるんじゃないかなと思います。多分そこで見える景色から進むべき道がわかると思うので、10周年という1つのゴールであり、新たなスタートラインであるというライブにしたいですね。なので、ぜひ皆さんに集まっていただきたいです。

取材・文◎村上孝之
撮影◎三上信


リリース情報

デジタルシングル「優しい光」
▲「優しい光」ジャケット

2024年2月14日(水)リリース
作詞:ファンキー加藤
作曲:ファンキー加藤/サトシ/田中隼人
編曲:田中隼人


ライブ情報

<ファンキー加藤ソロデビュー10周年記念ライブ「I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂」>

2024年4月28日(日)東京・日比谷野外大音楽堂
OPEN 16:00 / START 17:00

・チケット料金
指定席 ¥7,800 (税込)

<I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂>特設サイト
https://funkykato.com/iliveyou_2024/


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