【インタビュー】THE FRANK VOX「近くにいる人に届かなきゃ、遠くにいる人になんて届くわけがない」

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THE FRANK VOXが、初のフルアルバム『VOX LETTER』をリリースした。

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“自分たちの声(VOX)を手紙(LETTER)のように想いを込めて綴り、届ける”というテーマで制作した贈り物シリーズの集大成となる本作には、日常に寄り添う温かみやほろ苦さが薫るリード曲「なんかいいこと」をはじめ、ベリーグッドマンのHiDEXをプロデューサーに迎えた壮大かつドラマティックな「ムツラボシ」(CSスポーツチャンネル「スカイA」2024年度テーマソング)、ライブ定番曲で待望の音源化となった「開幕宣言」「アワパリ」、ロック×ハイパーポップなサウンドが光る「ありのまんま」など、フラボらしい等身大のナンバーが並ぶ。

今回はそんな新作『VOX LETTER』を中心に、収録曲の聴きどころやレコーディングのエピソードなど、メンバー全員にたっぷりと話を聞いた。彼らの実直な人間性も伝われば嬉しい。

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◾️ホンマにいい作品ができました

──1st EP『VOX GIFT』のリリースタイミング以来のインタビューになりますけど、この半年はTHE FRANK VOXにとってどんな期間でしたか?(前回記事:【インタビュー】THE FRANK VOX、「4人で最高の一日を積み重ねていければ」)。

RYO(Vo):えー、もうそんなに経ちましたか!? 早っ!

RYO-TA(MC):ホンマやな。ライブや制作を夢中でやっていたから、一瞬だったようにも感じるけど。

YASU(Vo):振り返ってみると、何かと密度の濃い半年やったなと思いますね。

SNG(MC):SNSがついにちょいバズりしたんですよ。「車で歌ってみた動画」を定期的にアップしているんですけど、大塚愛さんの「プラネタリウム」のカバーがよかったみたいで、朝起きたらInstagramのフォロワー数がえらいことになっていたっていう。



RYO:そのときはスマホの画面をスワイプして更新するたびに、フォロワーが千単位で増える感じでびっくりしたよな。

SNG:ジャスティン・ビーバーの気持ちがわかりました(笑)。

RYO-TA:それは言いすぎやろ!

──(笑)。嬉しい反響があったんですね。

SNG:動画で僕らを知ってくれた方がライブに来てくれるようにもなって、すごく輪が広がった感覚です。

RYO-TA:過去のライブ写真と見比べてみても、お客さんの数が明らかに違うんですよ。ありがたいことにグッと増えたんやなって。

──ライブを各地でたくさんしてきたのも、動員に繋がっているんじゃないかなと思います。

YASU:そうですね。2023年はトータル100本くらいやったんちゃう?

RYO-TA:2ステージやる日もあるし、そう数えると100本はやってるかもな。

RYO:THE FRANK VOXが始動したのが2022年の10月なんですけど、合間に曲作りもやりながら、かなりいいペースでライブができている気がしますね。

──では、新作『VOX LETTER』の話も聞かせてください。THE FRANK VOXとして初のフルアルバム、出来上がってみていかがですか?

RYO-TA:(大声で)めっちゃええやーん!と思ってます。プライベートな時間は他のアーティストの曲を聴きたくなりそうなものなんですけど、普段も自然とこのアルバムをかけてまうんですよね。こんなに自分たちの曲が好きなことに驚くというか(笑)。

SNG:いやー、わかるわかる。

YASU:(大声で)めっちゃええやーん!って感じのアルバムです。

RYO-TA:被せんでええねん(笑)!

YASU:このアルバムを聴いたらTHE FRANK VOXのことがわかってもらえるような、素晴らしい曲たちが揃ったんじゃないかなと。

RYO:ホンマにいい作品ができました。ものすごくがんばったので、制作からやっと解放されたっていう気持ちも強いです(笑)。今回のアルバムは楽曲のストックがほぼない状態からのスタートだったりしたのもあって。



──そうだったんですね。

RYO:僕らは基本的にストックをあまり作らないんです。なんでかって言うと、自分たちの中で曲の鮮度が落ちてしまう感じがするから。

RYO-TA:ストックを引っぱり出してきても、なんかテンション上がらないことが多いんです。“あれ? 前ほど良くは聴こえへんな”となりがち。

RYO:「開幕宣言」「アワパリ」のようなライブでやっていた曲もアルバムには入ってるけど、アレンジを新しく変えたりしていて、生み出す作業が多かったなって思います。

SNG:なんか今回の制作を通して、壁をひとつ越えられた感じもしてるんですよ。

──壁というのはどんな?

SNG:THE FRANK VOXは2028年までに大阪城ホールでのワンマンライブを実現させることが目標やし、止まっている暇なんてないんですけど、そんな中でアルバムに向けてのインプットの期間がわりと短かったりもして、正直どうなるかなと思ってたんです。自分たちは決して器用なほうじゃないので。でも、日々の生活にちゃんと目を向けてみたら、曲のテーマが意外とめっちゃ転がってたんですよね。メンバーのリリックも“そこ見てたんや!”と感じる部分が多かった。

RYO:気づきはあったよな。

SNG:そこに気づけたのが大きいと思う。あとはアルバムを作る前なんですけど、先輩のベリーグッドマンさんの阪神甲子園球場ライブ(2023年11月18日)をメンバーで観に行けたのもよかったです。終わってすぐ4人でお好み焼き屋に行って、ちょっと言い合いをしまして(笑)。

──ライブを観た直後にメンバーで言い合い?

RYO:そうなんです。3万人規模のライブに圧倒されて、焦りが湧いたというか。「自分たちもこのスケールでやりたい!」「ジッとしてる場合やないぞ!」みたいな。お店でめっちゃ真剣な話をしましたね。

SNG:曲作りで言えば、「メンバー個々が持ってきたアイデアを基に進めていくスタイルが多かったけど、もっと4人で密に向き合いながらやりたいよな」とか。そういう話をしてから、制作が以前より楽しくなった感じもあるんです。

──SNGさんから日々の生活に目を向けたという話もありましたけど、より身近に感じられる曲が多くなった印象で、THE FRANK VOXらしさが過去イチ表現できた作品でもあると思います。等身大の姿が伝わってくる、4人のフランクな人間性が全面に出ているアルバムだなって。

SNG:嬉しい感想です。THE FRANK VOXというグループ名に表れているとおり、僕らカッコいい音楽をやりたいわけでもなくなってきてるんですよね。うーん……なんて言えばいいんかな?

RYO:自分たちの人間性から乖離しない音楽でありたいってことですね。THE FRANK VOXが始まって以降、そこをどんどん詰めていってる感覚があります。

RYO-TA:これまでミニアルバムやEPのリリースを積み重ねてきた結果、“いつもの僕たちやで〜!”みたいな取っつきやすさが無理なくスッと出せました。ありのまんまです。

SNG:演じてないよな。RYOはRYO、YASUはYASU、RYO-TAはRYO-TA、SNGはSNGの人間性そのままでステージに立つし、それが楽曲にも投影されているイメージ。

RYO:レコード会社の方も僕らがやりたいこと、等身大の自分たちを届けたいという姿勢を尊重してくれて、舵取りを基本的に任せてくれるので、責任は大きいんですけど、すごくありがたいなと思ってます。

YASU:今回の曲作りもレコーディングも、全員が納得いくまでやれましたから。

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