【ライブレポート】miwa、<39 live>に盛りだくさんの見どころ「みんなと一緒に未来を作っていけたら」

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miwaが3月9日、東京・Zepp Hanedaにて<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆miwa 動画 / 画像

2024年3月3日からデビュー15年目に突入し、3月6日には日本テレビ系日曜ドラマ『厨房のありす』主題歌のニューシングル「それでもただ」をリリースしたばかりのmiwa。<39 live>という冠のついたライブ<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>は2017年以来となるものだ。

2023年のmiwaは、EPやシングルのリリース、全国12都市をまわる弾き語りライブツアー<miwa acoustic live tour 2023 “acoguissimo 5”>、ビルボードライブツアー<miwa Billboard Live Tour 2023 “miwa CLASSIC III”>ほか、フェスやイベント出演など精力的にリリースとライブを重ねてきた。その勢いのままドラマ『厨房のありす』主題歌の担当、<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>開催、Zeppツアーの発表など、2024年も全方位で活動を継続している。


そして開催された<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>は、ダンスメドレーあり、映像あり、チャレンジ企画あり、miwaにとって久しぶりのバンド編成でのワンマンライブという盛りだくさんの公演となった。本編最後にはドラマ『厨房のありす』主題歌である最新曲「それでもただ」も披露するなど、最初から最後まで一貫して“ファンを楽しませる”というmiwaの気持ちがひしひしと伝わってくる渾身のライブ。15年目のmiwaにも期待せずにはいられない、そんな一夜になった。

<39 live>開催にはうってつけの日である3月9日は、miwaの晴れ女パワーがいかんなく発揮されたのか、朝から快晴だ。久しぶりの開催となった<39 live>は今回、<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>と銘打たれ、公演タイトルの通り、とても楽しい1日になることを予感させる1日のスタートに心が躍る。前述したように、miwaはコロナ禍を経て、弾き語りライブツアーやビルボードツアー、大型フェスや各イベント出演など数多くのライブをこなしてきたが、バンドセットでのワンマンライブは2年前の<Sparkle>ツアー以来となる。


開演前、会場に足を運ぶファンの顔からは“ライブを楽しみにしてきたんだ”という表情が見て取れる。各々の好きなグッズを身にまとい、今か今かと開演を待つ時間もライブの特別感を演出する時間に感じられる。

ステージが暗転し、バンドメンバーに続いてmiwaが堂々とオンステージ。ファンの期待を裏切らず、「ありえない!!」「あなたがいないと世界はこんなにつまらない」という<39 live>お馴染みの2曲から幕が開けた。ハイクオリティな演奏でmiwaを支えるのは、eji(Key / バンマス)、オバタコウジ(G)、宮本將行(B)、白根佳尚(Dr)といった鉄壁のバンドメンバーだ。これら2曲から“この日1日、ファンを楽しませたい、喜ばせたい”という思いで準備してきたであろうmiwaの気持ちを肌で感じ、間違いなく良いライブになると確信した。


観客を盛り上げるMCを挟み「321」へ。「<39 live>が初めての方もいると思います! 自分なりに、で大丈夫なので、最後までみんなで楽しんでいきましょう!」というMC。さらにはmiwaらしいコール&レスポンスで会場のボルテージが上がったところで、「いくつになっても」となかなかライブで披露されることのない楽曲も飛び出した。このセットリストこそが<39 live>である。ファンクラブ限定ライブとして過去開催されてきたが、今回はより多くのファンに観てもらうためか、一般チケットも販売されていた。もちろんチケットは即完売。久しぶりのバンドセットでのライブといえど、<39 live>を楽しみに来たファンの期待に応える心意気に胸を打たれた。

そして、踊れるメドレーをスタートする前に、「みんなが楽しめるように」とダンスレクチャー動画をVTRとして会場のモニターに映し出す。観客の予習、人によっては復習ができたところで、踊れるメドレーをスタート。「miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”」という公演タイトルにはっきりと書かれてある“dance“。miwaと言えばギターを持って歌うイメージがやはり根強いかと思うが、ダンスもできてしまうのだ。<39 live>に先駆けてYouTubeにもダンス動画が公開されており、踊っているmiwaを見ることができるが、キレのあるダンスと10分以上踊り続ける体力には感服させられる。シンガーソングライターという確固たるアーティスト性を持っていながら、アーティストとしての幅が広いというのもmiwaの魅力のひとつになっているのだろう。メドレーでは会場から有志のファンをステージにあげて、ファンと一緒に「FRiDAY-MA-MAGiC」「fighting-φ-girls」「Princess」「360°」「ストレスフリー」「DAITAN!」「ミラクル」と7曲をノンストップで踊り切る。事前にダンス動画をみて練習してきたファンとともに会場一体となって、楽しそうに目いっぱい踊る姿が印象的だった。



そして、会場モニターに再びVTRが映し出された。InstagramやTikTokでも事前に、ドラムチャレンジに向けた練習動画がアップされていたが、その映像が改めて会場でも映像が流される。VTRが終わり、ドラムセットがセンターに登場すると、もちろんmiwaがスティックを握った。何の曲をするのかは事前に明かされていなかったが、なんと披露されたのは「サザエさん」だ。実は、miwaバージョンの「サザエさん」は『筒美京平SONG BOOK』に収録されているが、それにしても2週間弱という短い練習期間とは思えないドラムのプレイに観客が歓声を上げた。ドラム&ボーカルという今までに見たことがないmiwaの姿はとても新鮮。その後のMCでは、本番で成功したドラムソロのパートを再現しようと試みるも失敗してしまい、本番の勝負強さがわかる一幕も。

ドラムセットがステージから降ろされると、ハンドマイクを持ち「Aye」、さらにギターを携えて「super heroine」とライブではレアな曲が続く。特に「super heroine」はオリアンティが来日した際に収録したギブソンでのコラボ映像も記憶に新しい。この映像はギブソンのオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているので、チェックすることが可能だ。


「この3月でデビュー14周年になりました。皆さんのおかげです、ありがとう! これからもみんなと一緒に未来を作っていけたらいいなという思いを込めて、次の曲をお届けします」と話し、ライブの終盤に持ってきたのは、miwaを語るうえで欠かせない楽曲となった“光”にまつわる楽曲で「Delight」「ヒカリヘ」「We are the light」の3曲。miwa自身も気持ちの入ったパフォーマンスで歌い上げた。

「人それぞれに違いがあって、そんな違いを分かろうとする気持ちって大事だと思います。“君はそのままでいいんだよ”というメッセージを込めて描いた曲です。ここにいる一人ひとりに、皆さんを全肯定できるように歌いたいと思います」と思いを語り、本編ラストに披露したのは、日曜ドラマ『厨房のありす』主題歌の「それでもただ」。ライブ初披露とは思えない完成度のパフォーマンスで本編を締めくくった。


アンコールの手拍子に誘われて再度ステージに姿を現したmiwa。メンバー紹介を挟んで、miwa自身の口からサプライズ発表があった。それは「5月にニューアルバムをリリースします!」というもの。アルバムには本公演が特典映像で収録予定のほか、詳細は後日発表されるとのことだ。そして、3月8日の“miwaの日”に入籍したmiwaファンがいたことをSNSで知り、2023年11月リリースのmiwaにとって初めての結婚式ソング「Wedding Wish」がアカペラで届けられる場面も。

アンコールに戻って披露されたのは「リトルガール」。そして、最後の楽曲は「春になったら」だった。まもなく春を迎えるこの日のラストナンバーにふさわしい楽曲でライブが締めくくられた。これ以上ない満足感と素晴らしいライブの余韻、そしてmiwaの底知れない凄さを感じた<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>だった。5月から始まるZeppツアーにますます期待が高まる。


撮影◎あき

■<miwa -39 live- 2024 “sing dance enjoy!”>3月9日(土)@東京・Zepp Hanedaセットリスト

01. ありえない!!
02. あなたがいないと世界はこんなにつまらない
03. 321
04. いくつになっても
05. 踊れるメドレー (FRiDAY-MA-MAGiC、fighting-φ-girls、Princess、360°、ストレスフリー、DAITAN!、ミラクル)
06. サザエさん
07. Aye
08. super heroine
09. Delight
10. ヒカリヘ
11. We are the light
12. それでもただ
encore
en1. Wedding Wish
en2. リトルガール
en3. 春になったら

■Zeppツアー<miwa Live Tour 2024 (仮)>

5月17日(金) 東京・Zepp Divercity
open18:00 / start19:00
(問)キョードー東京 0570-550-799
5月29日(水) 福岡・Zepp Fukuoka
open18:00 / start19:00
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
5月31日(金) 大阪・Zepp Namba
open18:00 / start19:00
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
6月02日(日)  愛知・Zepp Nagoya
open16:30 / start17:30
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
▼チケット
・プレミアム 11,000円(税込) ※ファンクラブ限定
・1階全自由 7,700円(税込)
・2階指定席 7,700円(税込)
※“プレミアム”は全席指定。前方良席・記念グッズ・終演後お見送り会付き
※4才以上チケット必要
※別途ドリンク代必要
※枚数制限:お一人さま4枚まで

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