【ライブレポート】由薫、二度目の＜SXSW＞出演＋海外初ワンマンライブをLAで開催「繋がっていてください」

由薫が2023年に引き続き、2024年も＜SXSW＞に出演。その翌々日にはLAにて海外初ワンマンライブを開催した。

◆由薫 画像 / 動画

由薫は3月14日、米国テキサス州オースティンで開催されたミュージックフィルムインタラクティブのフェスティバル＜SXSW2024＞のステージでパフォーマンスを披露した。

由薫が出演したCentral Presbyterian Churchは、2017年の同フェスでビリー・アイリッシュがパフォーマンスを行った場所でもある。ステンドグラスが印象的な同会場で1stアルバム『Brighte』収録楽曲を中心に、アコースティックサウンドを奏でた。


その翌々日3月16日には、ロサンゼルスのダウンダウンにあるThe Love Song Barにて、海外では自身初となるワンマンライブが開催された。こちらは1stアルバム『Brighte』収録曲に加え、由薫のルーツでもある沖縄の民謡「てぃんさぐぬ花」など全9曲が弾き語りで届けられた。

ジョン・レノンの名曲「Imagine」を導入に、「Crystals -English ver.-」でライブをスタートさせた由薫。「これは小さな…私は背が高くて大きいのですが（笑）、これは小さなラブソングです」との曲紹介から、チルでスムースなポップソング「Blueberry Pie」が場内を柔らかい雰囲気に。


MCを挟んでアニメ『メタリックルージュ』オープニングテーマ「Rouge」へ。さらに、「たとえ星がなくても、自分たちの心の中の光こそが世界を照らせるのだというメッセージを込めた楽曲です」と語って、コロナ禍に制作された「No Stars」を披露。続けて、自身最大のヒット曲「星月夜」の熱唱が客席を盛り上げた。

再びのMCでは、自身が沖縄生まれということもあり、祖母が歌う沖縄の子守唄の思い出を観客と共有して、沖縄の民謡曲「てぃんさぐぬ花」へ。そしてアルバム表題曲の「Brighter」はこの日のハイライトのひとつとなった。


「今日のライブを楽しく終わりたいと思うので、明るい曲をやります。また必ず大きくなって帰ってくるので、それまで繋がっていてくださいね！」──由薫

ラストナンバーは「Sugar」。客席の手拍子で盛り上がるなど、温かい空間に包まれた会場で、約60分のセットリストを締め括った。

由薫は6月から、全国6ヵ所を巡る＜Tour 2024「Brighter」＞を開催予定だ。＜SXSW2024＞、ロサンゼルスのワンマンライブといった海外公演を経てアーティストとして成長を遂げ、「音楽でみなさんと繋がりたい」と望む由薫が日本全国にサウンドを届ける。