【インタビュー】SUPER★DRAGON松村和哉のソロプロジェクト・Cuegeeとは何か。「自分 1人でどこまでできるのかを試してみたかった」

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SUPER★DRAGONの松村和哉が、ソロプロジェクト「Cuegee(読み:きゅーじー)」を始動した。

3月にメジャーデビューしたSUPER★DRAGONから、初めてのソロプロジェクトを始動させた松村。配信シングル「Straight up」は、赤裸々な楽曲に仕上がっていた。もともとグループでもラップを担当していた松村だが、ここまで“自身のこと”をリリックで語るのは初めてのこと。それだけに、Cuegeeではこれまでの松村とは一味も二味も違う姿が見られるのだろうと、期待が高まる。

今回のインタビューでは、Cuegeeを始動させた経緯から楽曲に込めた想いを語ってもらった。単なるソロデビューではない、松村の気概を感じてもらえるはずだ。

   ◆   ◆   ◆

◼︎SUPER★DRAGONではやれないけれど
◼︎自分はやりたいことをできる場が欲しくなった


──Cuegeeとしてソロ活動を始められることは、たしか4月15日の20歳の誕生日を機に発表されましたよね。それと同時に「Straight up」の配信もスタートして。

Cuegee:正確には誕生日の前日ですね。前々日の13日の夜にインスタライブをやって、前日の14日になったと同時にソロ活動を発表しました。

──インスタライブのときは何も言わず、突然発表するのが和哉さんらしいなと思ったのですが、なぜ誕生日当日ではなく前日に始動することにしたんでしょう?

Cuegee:これに関しては……なんて言うんだろうな。グループでの音楽活動って、言ってしまえば“永遠”はないわけじゃないですか。

──ええ。複数人でやっている以上、何らかの原因で“終わる”ときは来るでしょうね。

Cuegee:ただ、ソロで音楽をやるとなると、どこでやめるかは自分のさじ加減ひとつなので、いつまででも続けることができますよね。なので30歳、40歳になって「いつから音楽やられてるんですか?」って言われたときに「10代からやってます」って言いたいがために、ギリギリ20歳になる前にリリースしました(笑)。ちょっとカッコつけたかったんです、将来的に。

──なるほど! そんな理由があったとは(笑)。ちなみにソロ活動自体は、いつ頃から考えていたんでしょうか?

Cuegee:“できたらいいな”ぐらいのボンヤリとした希望としては前からあって、ちゃんと形にしていったのは1年前くらいですかね。SUPER★DRAGONではやれないけれど自分はやりたいことをできる場が欲しくなったのと、誰も助けてくれない状況で自分 1人でどこまでできるのかを試してみたかったんです。

──SUPER★DRAGONはかなりの割合でメンバー主導ですが、それでもやれないことってあるんですね。

Cuegee:自分が音楽として伝えたいメッセージが、SUPER★DRAGONの音楽で9人の言葉として綴ろうとすると、辻褄が合わない部分が出てくることはあります。だからって別にSUPER★DRAGONに対して不満があるというわけではないんですよ。アイドルというものは目から入る情報と耳から聞こえる情報をバランス良くしないといけないので、後者の方を重たくすると違う気がするんですね。

──つまり、耳から入る情報を遠慮なく重くできる活動をしたかった?

Cuegee:そういうことです。だからCuegee でやっている音楽自体はSUPER★DRAGONで出会ったHIP HOPではあるけれど、SUPER★DRAGONの宣伝のためにソロをやるわけでもないので、Cuegee はSUPER★DRAGONの和哉とは別人みたいな感覚ですね。


──確かに、和哉さんがSUPER★DRAGONで書かれているラップ詞って社会に対して物申している部分が強いのに、今回の「Straight up」は完全に首尾一貫して“自分”のことを書かれていたので、“別人”というのは納得です。

Cuegee:もちろん、ソロで発信する音楽でも誰かに向けて書きたい気持ちはあるんですけど、今回は1曲目なので“自分という人間は何なのか?”というところに焦点を当てたかったんです。もう人生の半分、芸能界に身を置いてきたので、そこで見てきたものや感じたことを、この1曲目で一度清算しておかないといけないなと。

──小学5年生でSUPER★DRAGONのメンバーとしてデビューして以来、普通の学生では絶対に見られない景色を見てきて、普通なら経験することができなかった半生を清算したかったんでしょうか? 特に“選べたからこそ選ばなかった”というリリックは、個人的にも非常に印象的だったんですが。

Cuegee:単純に、手放したぶん得たというだけで、ネガティブな意味は一切ないですよ。確かに高校生のときとか、周りを見て“自分はバイトもしたことない!”って焦ったりもしたけれど、だったらそこで引き返してもよかったんですよね。例えば受験だったり、人生の岐路に当たるタイミングで、船を降りたければ降りることはいくらでもできた。要は“選べた”と思うんです。でも“じゃあ、他に何をやりたいの?”と問われたときに答えられるもの──SUPER★DRAGON以上に“俺はこれがやりたいんだ!”と言えるものがなかった。選ぶ余地はあったけれど、選ぶまでもなかったんです。

──小学生や中学生で始めた活動なら、途中で違う目標ができて“船を降りる”という選択をしても、それは決して悪いことではない。でも、誰も降りなかったというのがSUPER★DRAGONの奇跡的なところなわけですが、和哉さんからすると音楽活動以上に魅力的な船はなかったということですね。

Cuegee:そうですね。これ以外に生きる術を知らないからこそ、この道で生きていく覚悟を決められたところはあります。

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