BMSG、BE:FIRST「Masterplan」CD製造段階のプラスチック使用量を約10トン削減。特典制度廃止でも総売上約2倍に

SKY-HIが代表取締役CEOを務める株式会社BMSGが、音楽業界の持続可能なビジネスモデル構築に向けた具体的アクションを行っている。

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BMSGは、日本の音楽業界のCDに依存したビジネスモデルに対する課題意識から、以下の取り組みを実施。

・プラスチックから紙のCDジャケットへ刷新
・販売店/販売サイトごとに異なる購入者特典（＝法人別特典）やランダム封入のCD特典の廃止

結果、2024年4月24日リリースのBE:FIRSTコンセプトシングル「Masterplan」において、5月22日までの販売期間で「CD製造段階のプラスチック使用量を約10トン削減」「CDとグッズを含む作品全体にかかる総売上が約2倍に拡大（前作比）」という成果を出した。


従来はプラスチックを使用していたCDジャケットを紙のジャケットへ刷新することでCD製造段階のプラスチック使用量を約10トン削減。これは、59トン分のCO2排出量削減に相当する。

また、CDの複数枚購入の要因の一つとなり得る、販売店/販売サイトごとに異なる購入者特典（＝法人別特典）を廃止し、ランダムで7種類中の1種類を封入していたCD特典は、7種類すべてを封入したグッズとしての販売へ変更。従来の特典制度の廃止によりCDの出荷枚数自体は約7万枚減少した一方で、特典に代わって販売したグッズの売上が拡大、作品全体にかかる総売上が前作比で約2倍となった。特典付きCD販売から、よりアーティストへの還元率が高いグッズ販売へ転換したことにより、アーティスト個人にも、より多くの還元ができるようになったという。

BMSGは、インターネットによるビジネスモデルのチェンジに順応することで拡大した世界の音楽市場と比較し、日本の音楽市場の売上構成比率が数十年間大きく変わらずCDビジネスに依存し続けていることに対する危機感を抱き、「音楽業界を持続不可能にしないための提言」を発表（https://bmsg.tokyo/topic/240213/）。今後も日本の音楽業界の持続可能なあり方を追及し、具体的なアクションを続けていくとのことだ。