Ken Yokoyama、'90sパンクカバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』を10月発売+レコ初ツアー決定

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Ken Yokoyamaが10月16日、90'sパンクカバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』をリリースすることが発表となった。Ken Yokoyamaは、2024年1月リリースの8thフルアルバム『Indian Burn』に続き、8.5枚目のカバーアルバムとなる。

◆Ken Yokoyama 画像

“90'sパンクカバーアルバム”というコンセプトを思いついたのは2023年夏頃、前アルバムを録りながら横山は“次はこういうものを作ろう”と考えていたそうだ。それはなぜかといえば、'80年代にパンクバンドがリリースした初期パンクバンドのカバーアルバムを、10代の頃に入手して聴いていた横山にとって、パンクの代表曲を一気に知ることが可能な“存在としてわかりやすく”、かつ“教科書的な側面も持つ”意義深い作品だったからだという。そうした過去の音楽体験を自分が今作ったとしたらどうなるか、という発想から制作がスタートした。

また、現代は'90年代に比べて国内バンドが活況だが、情報過多や洋楽にリーチしにくい現状を踏まえると、“好きなバンドのルーツ”に触れるのが難しいのではないか、と横山は考えたという。であれば、今作がもっと知りたいと思っている人のガイドブック的な役割を果たせればという願いも込められた作品であり、長年にわたってシーンの先頭を突っ走ってきたKen Yokoyamaからパンクロックに対する恩返しでもある。

収録は全16曲。選曲は主に横山と南が担当した。90'sパンクカバーアルバムだが厳密に言うと80'sや70'sの楽曲も含まれる。さらに本作には、1万8千字におよぶ横山と南による書き下ろしのライナーノーツが付属。今作に対する思いや各楽曲の解説が書かれている。

そして、今作を引っ提げて行われるレコ初ツアー<The Golden Age Of Punk Rock Tour>は、10月21日の渋谷 CLUB QUATTROを皮切りに12月6日の渋谷 Spotify O-EASTまで全11公演のスケールで行われるものとなる。

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Ken Yokoyamaがカバーアルバムをリリースする。横山健が参加しているバンドとしては、過去にBBQ CHICKENSが『Fine Songs, Playing Sucks』というカバーアルバムを2003年に発表しているが、Ken Yokoyamaとしては今作が初めて。日本のミュージックシーンではカバーアルバムが流行った時期があったが、その流れとはまったく別と言わんばかりのタイミングでリリースするのが彼ららしい。元々、こういった作品を出したいという意志はあったはずだ。

そもそも、横山健はカバーの名手である。誰もが知るポップスの名曲に驚くようなアレンジを加えたり、ゲラゲラと笑いたくなるようなスパイスを加えたり、かつてない解釈を施すことで新たな魅力を引き出したり、過去数十年以上にわたって自身のオリジナル曲と同じぐらい高い評価を得てきた。

しかし、今作は少々方向性が異なる。タイトルは『The Golden Age Of Punk Rock』。パンクロックの黄金時代の楽曲をピックアップした、明確なコンセプトをもつカバーアルバムだ。若手ではなく、彼らのようなベテランバンドがこうしてパンクロックの名曲と真正面から向き合うことに、パンクロックへの最大限のリスペクトと愛情を感じずにはいられない。

彼らのようにキャリアのあるメンバーが集まったバンドによるカバーアルバムだからこそ、その選曲は大きな注目を集めるはず。メンバー4人がアイデアを出し合って決めたというラインナップはNOFX、Bad Religion、LAGWAGON、No Use For A Name、ALL、RANCIDといった、往年のパンクキッズなら誰もが知るバンドばかり。それでもまだ「なんであのバンドは入っていないんだろう」と気になってしまうのはKen Yokoyamaだからこそ。さらに、楽曲のチョイスも非常に興味深い。なぜその曲を選んだのかそれぞれ理由を聞いていきたいぐらい好奇心を掻き立てられる。

サウンドからもオリジナルに対するリスペクトと愛情を感じる。意表は突かない。笑いもない。実直さが際立つアプローチに好感が持てる。どの曲が一番とは言えない。聴く人によって熱くなる曲は異なるだろう。リード曲がNOFX「Stickin’ in My Eye」というのもいい。NOFXは今年10月に終了するツアーを最後に解散することが発表されている。彼らを敬愛する横山だからこそのチョイスだと言える。

今作をただのカバーアルバム、ただの企画盤だと受け止められないのは、そこにバンドの強い意志を感じるからだ。もちろん、こういう作品を出したかったという創作欲が一番だとは思う。しかし、これは長年にわたってシーンの先頭を突っ走ってきたKen Yokoyamaからのパンクロックに対する恩返しでもあるのだ。

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■8.5thアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』

2024年10月16日(水)発売
【通常盤】PZCA-108 ¥2,750 (税込)
▼収録曲
01. Soothing
 Originaled by「Satanic Surfers」
02. It’s A Fact
 Originaled by「Vandals」
03. Stickin’ In My Eye
 Originaled by「 NOFX」
04. Too Late
 Originaled by「Snuff」
05. International You Day
 Originaled by「No Use For A Name」
06. I’m The One
 Originaled by「Descendents」
07. All My Best Friends Are Metalheads
 Originaled by「Less Than Jake」
08. You’ve Done Nothing
 Originaled by「Face To Face」
09. Time To Grow Up
 Originaled by「Bodyjar」
10. Roots Radical
 Originaled by「Rancid」
11. Crazy
 Originaled by「ALL」
12. All The Small Things
 Originaled by「Blink-182」
13. Break The Glass
 Originaled by「Suicide Machine」
14. 21st Century Digital Boy
 Originaled by「Bad Religion」
15. Holiday
 Originaled by「The Get Up Kids」
16. May16
 Originaled by「Lagwagon」

■ツアー<The Golden Age Of Punk Rock Tour>

10月21日(月) 渋谷 CLUB QUATTRO
10月29日(火) 福岡 DRUM LOGOS
10月30日(水) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
11月01日(金) 松山 WStudioRED
11月07日(木) 新潟 LOTS
11月08日(金) 仙台 RENSA
11月15日(金) 川崎 CLUB CITTA'
11月19日(火) 大阪 GOLLIRA HALL
11月20日(水) 名古屋 DIAMOND HALL
12月01日(日) 江の島 OPPA-LA
12月06日(金) 渋谷 Spotify O-EAST
▼チケット
【SATANIC.ENT先行販売】
受付開始:8/22 19:00〜

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