【速レポ】<REDLINE>ROTTENGRAFFTY、フロア衝き上げる超火力「終わりまで完全燃焼よろしく!」

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鳴り響くSEと放射される光。巻き起こる大歓声と高まる熱量。11時20分、REDLINEステージに現われたのはROTTENGRAFFTY。彼らにとって2024年は結成25周年のアニバーサリー・イヤーで、全42公演に及ぶ全国ツアー、そして10月6日には地元の京都で<響都グラフティー>」も成功させてきた。しかし25周年や様々な企画は、彼らにとってあくまでも通過点。常に挑戦的であり獰猛なのがROTTENGRAFFTYだ。

◆ライブ写真


「<REDLINE>! 全部、解放していってくれ、燃え盛れ!」──N∀OKI

ストロボのごとく点滅する照明のなか、彼らが1曲目に用意したのは「STAY REAL」。コーラスを歌いまくり、歓声をあげつづけ、のっけから全オーディエンス参加型のライブだ。フロアからのエネルギーを全身で浴びながら、ROTTENGRAFFTYのメンバー自身も燃え盛る。N∀OKIとNOBUYAという格好も衣装の色も対照的な二人は、それぞれの強味を活かした歌で交互に攻め立てる。バンド・サウンドはラウド極まりないが、二人のフックあるメロディや感情的な歌は、オーディエンスの心を鷲掴みにしていく。

曲が続くなか、ラウドばかりでなく、スラッシュ・メタルやらスカなど、いろんな要素がかくれんぼしては現われ、変幻自在のスタイルも見せつけるROTTENGRAFFTY。しかも、そのどれもがエグいほどの火力で、オーディエンスの興奮を煽り続ける。25年間に及ぶライブに次ぐライブで鍛え上げたバンドの底力と実力がそういったところにも現われていた。


「おとなしいのはここまでにして、ロットンのライブハウスの“ライブ”やっていいですか? オイッ、クソガキ! 殺す気で掛かって来いや、オマエら!」──NOBUYA

ライブが中盤あたりを迎えたころ、NOBUYAの言葉で一気にギアを上げたROTTENGRAFFTY。「THIS WORLD」では歌いながらも、中指を立ててオーディエンスを挑発するNOBUYA。中腰で挑みかかるようなポーズで歌を浴びせ掛けるN∀OKI。ヘヴィにして強靭なリズムを生むHIROSHI(Dr)と侑威地(Ba)、殺戮リフを繰り出すMASAHIKO(G)。フロアではどでかいサークルを作って、肩組んでヘドバンしたと思えば、今度は激しくぶつかりあうオーディエンスが広がる。ウォール・オブ・デスならぬサークル・オブ・デスだ。

「レコード会社もねえ、事務所もなかった2010年のあのころ、やっとのことでディールできたJMSから『THIS WORLD』発売。そこからの<REDLINE>。俺らにとってなくてはならない力強いイベントでした。<REDLINE>、ほんまにありがとう! 湿っぽいのいらんから、終わりまで完全燃焼よろしく!」──N∀OKI

続くのは、REDLINEのボスであるKTR(鈴木氏)も大好きなナンバーのひとつ「マンダーラ」。困難で険しかったここまでの道のり、<REDLINE>やライブへの想いを即興でライムするN∀OKI。感情たっぷりに歌い上げるNOBUYA。激しかったオーディエンスも、彼らの想いやストーリーに気持ちを重ねていく。

そしてエンディングで自分たちにも改めて刻み付けるようにN∀OKIは力強く歌った。「常にこれから毎度毎度、自分を信じろ!」

そのメッセージをしっかり受け取ったオーディエンスから大歓声があがった。直後、まさに完全燃焼のごとくライブはエンディングへと突っ走っていく。ラストナンバー「金色グラフティー」のイントロを歌い上げた直後、「さすが<REDLINE>、ダイバーの数が…、少なすぎるやろ、オマエら。飛びたいヤツ、全員、こっちに飛んで来い!」と煽ったのはNOBUYA。全身全霊で音を言葉を放ち続けるROTTENGRAFFTYと暴れまわるオーディエンス。無秩序状態のライブハウスを彼らはここに作り上げた。


文◎長谷川幸信
写真◎RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER]

セットリスト

[REDLINE STAGE]
1.STAY REAL
2.銀色スターリー
3.かくれんぼ
4.THIS WORLD
5.マンダーラ
6.D.A.N.C.E.
7.金色グラフティー

■JMS主催<REDLINE ALL THE FINAL>

12月7日(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
12月8日(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
open9:00 / start10:30 / 終演予定22:00

▼12月7日(土)出演アーティスト
ACIDMAN、Age Factory、ALI、ASP、Awich、bacho、FAT PROP、FOMARE、go!go!vanillas、HERO COMPLEX、KOTORI、MONGOL800、MY FIRST STORY、PEDRO、RIZE、SATOH、SIX LOUNGE、THE FOREVER YOUNG、TETORA、tricot、w.o.d.、WurtS、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、サンボマスター、ハルカミライ、東京スカパラダイスオーケストラ、優里
▼12月8日(日)出演アーティスト
AFJB、BLUE ENCOUNT、coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、CVLTE、Dragon Ash、dustbox、EGG BRAIN、ENTH、FACT、Fear,and Loathing in LasVegas、FOR A REASON、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSION、MONOEYES、MY FIRST STORY、NOISEMAKER、Northern19、Paledusk、ROTTENGRAFFTY、SHADOWS、SHANK、SiM、The BONEZ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、TOTALFAT、WORSTRASH、マキシマム ザ ホルモン

■REDLINE ALL THE FINAL PROJECT “REDLINE DREAM BAND”

2024年12月6日(金)配信開始
※デジタルシングル
▼Vocal
Adam Graham (FACT)
AG (NOISEMAKER)
GEN (04 Limited Sazabys)
Hiro (SHADOWS / FACT)
細美武士 (MONOEYES)
庵原将平 (SHANK)
Jean-ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
Jesse (The BONEZ / RIZE)
JOEY (EGG BRAIN)
Jose (TOTALFAT)
Kaito (Paledusk)
笠原健太郎 (Northern19)
Kenta Koie (Crossfaith)
Kj (Dragon Ash / The Ravens)
MAH (SiM)
Masato (coldrain)
N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
Suga (dustbox)
▼Guitar
Kazuki (SHADOWS / FACT)
YD (Crystal Lake)
Daidai (Paledusk)
▼Bass
チヨ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
▼Drums
Tatsuya (Crossfaith)
▼Special Thanks
169 イチロー, タクマ, タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)



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