【インタビュー】Bray me、「自分たちの音楽に本当に自信がある」
Bray meが、12月4日に新曲「アイオライト」をリリースした。
◆撮り下ろし写真
本作は、冬にふさわしいバラード。人として生きていく中で起こりうる全ての出会いと別れにはきっと意味がある、ということを改めて感じさせる切なく優しい歌だ。
LuckyFMでの初の冠ラジオ番組『Bray meのラジオ「ブレディオ」』も好調、2025年1月10日には、恵比寿LIQUIDROOMにて主催ライブ<Bray me pre.【Higher!】>も予定されている彼女たち。今回、その近況を聞かせてもらった。
◆ ◆ ◆
──10月からLuckyFMにて、初の冠ラジオ番組『Bray meのラジオ「ブレディオ」』がスタートしました。約2カ月放送してみて、感想はいかがですか。
こたに(Vo, G):初めての放送を4人で車の中で聴いたんですけど、まず思ったのは「うわ! すげぇ、ラジオだ!」(笑)。その後リスナーさんからメールをいただいたり、SNSで「#ブレディオ」をつけて感想を呟いてくれたりしているのを見て、「私たち、ラジオをやってるんだなぁ」と実感してきました。それと、2パターンのリスナーさんがいるというのもわかってきました。もともとBray meのファンで聴いてくれている人と、前からLuckyFMを聴いていて私たちが流した曲を気に入ってくれて『ブレディオ』を聴きに来てくれる人。このラジオで私たちを知ってくれる人が増えて、めちゃくちゃ嬉しいです。
SAKKO(B):そうそう。「この間ライブに行きました」とお便りをくれる方もいて、嬉しいよね。それに『ブレディオ』きっかけでBray meの曲を聴いてくれる方や、演奏している姿しか見たことがなかったけどメンバーの素を知ってくれた方など、ラジオを通して広がりが見えるのもありがたいなと思っています。
──番組が始まる前と始まった後で感じたギャップもありそうですね。
SAKKO(B):始まる前は台本がガッツリあって、それに沿ってきっちり進めていくと思っていたんですが、神の手(編集)が加わるので、のびのびやれています(笑)。
こたに:きっちり喋らなきゃいけないなと思っていましたが、好きなようにやっていいんだっていう。普段の自分たちを聴いてほしいと思っていたので、ありがたいです。
──この先番組内でやってみたいこともあるのでは?
イトウアンリ(G):やってみたいことというか、すでに番組内でやっていることなんですが、できないことを募集するコーナーがあって。自分ができないことを発表したり、リスナーさんにできないことを送ってもらったりしているんですね。それが番組の名物コーナーになったらいいなと思っています。
一同:「人間らしいよね〜」って言ってるやつ(笑)。
こたに:この間ライブに来てくれた方から、「『人間らしいよね〜』って言ってほしい」ってリクエストをいただきまして。ウケるなと思って、言ってやりました(笑)!
SAKKO:言ったんだ(笑)。
こたに:このコーナー、できないことを募集するっていうのがいいなと思っているんですよね。できることや得意なことじゃなくて、できないことをみんなで発表し合って、それすらも肯定していくというのがBray meらしいと思っています。根強くやっていきたいですね。
ありさ(Dr):自分たちだけが発信するのではなく、番組内でリスナーさんと交流したいなと思っていたので、私もこの企画はめちゃめちゃいいなって思っています。しかも、できないことを発表することによって共感者もたくさんいるだろうし、救われる思いもあるかもしれないですよね。私もできないことをラジオで言わせてもらったんですけど、共感してくれた方が結構いて。「自分だけじゃないんだ、頑張ろう」と思えました。参加していない人も参加している気持ちになれるこの企画は、ずっと続けていきたいですね。
こたに:共感することの方が多いもんね。
SAKKO:今のところほぼほぼ共感してる。
こたに:メールを読むと絶対どっちかが共感してるもん。しかも、共感できない時も「そういう気持ちになる人もいるんだ」って自分にはない気持ちを知る機会にもなっているし。これからも続けていきます!
──楽しみです。そんな皆さんは、これまでラジオは聴くタイプでしたか?
アンリ:私はあんまり聴いてなかったかなぁ。
ありさ:私も。
SAKKO:私、割と聴いていました。小さい頃から家族で出かける時は車でラジオが流れていましたし、学生の頃は好きだったバンドのラジオ番組を聴いていました。『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)をMDに録音していたこともありましたね。勉強のBGMっていう割には、ペンも持たずに夢中で聴いていました(笑)。
こたに:私は学生時代、『SCHOOL OF LOCK!』(Tokyo FM)で好きなバンドが新曲を初めて流すという時に聴いていましたね。
SAKKO:1番に聴けるからね。
──現在はラジオを聴く機会ってありますか?
アンリ:それこそ『ブレディオ』を聴いています。私とありさは出ていないので、どんなことを喋っているんだろうって気になって。普通に一リスナーとして楽しんでいます。
ありさ:でもさ、こたにもSAKKOもいつも会話している感じと同じだよね。
アンリ:うん。普段と全然変わらない。リスナーさんは、あれが2人の素だと思ってもらってOKです!
──そして、『ブレディオ』の放送開始日には茨城県東海村で行なわれた、<大空マルシェ>でライブをされていました。会場の雰囲気はいかがでしたか?
こたに:寺(笑)!
SAKKO:お寺の境内の階段にステージを組んでライブを演るので、参道に向かってライブをしている感じでした。
こたに:でも設備などもしっかりしてくれて、今年はステージも組んでいただいていて。当日は雨だったんですが屋根も作ってくださっていました。それにフリーライブなので初めて見てくれた方も多いんですよ。私たちを知らない方や子どもたちなど、たくさんの方にライブを見てもらえて、知ってもらえて嬉しかったですね。ぜひ、2025年も出たいです。寺をお客さんで埋めたい!
──<大空マルシェ>での裏話があったら教えていただきたいです。
こたに:野外ステージで、雨が降ってたんですよ。いつものライブハウスは雨の中で演奏すること自体ないので、その景色が新鮮でした。ビニールを一生懸命機材に被せました。
アンリ:濡れないように守ったね。
こたに:それに、傘を持ってるお客さんが多かったんですけど、ライブが始まったら畳んでくれて。
SAKKO:見えなくなっちゃうから、後ろに人に気を遣ってくれていたんだと思います。
こたに:それを見た時、マジで胸熱でしたね。
SAKKO:フランスの<ROCK EN BRAYE: JAPAN EDITION>も野外ステージでスコールがありましたが、その時とはまた違った景色でした。
こたに:あの時はお客さんがサーッていなくなったよね(笑)。
SAKKO:会場の横に木があって、そこにみんな避けていって(笑)。木の下でめちゃくちゃ盛り上がってくれていました。
ありさ:私、控室が印象に残っています。お寺の法事をやるようなスペースを貸してくださったんですけど、すごい広いんですよ。畳の匂いも感じたし、和みました。おかげで落ち着いて過ごすことができました。
SAKKO:あと、ちょうど七五三の時期だったので本堂の中で祈祷をしていて。サウンドチェックをする時に「祈祷中は音を出さないでください」っていう注意事項があったのもレアでした(笑)。
──ぜひ来年もお寺を盛り上げてほしいです! そして、12月4日には新曲「アイオライト」がリリースされました。12月のLuckyFM POWER PLAYに選曲されていますが、聴きどころや制作エピソードを教えてください。
アンリ:聴きどころは、最初から最後まで全部です! 余す所なく聴いてほしいです。
SAKKO:制作エピソードでいうと、いつもと違う場所でレコーディングをしました。2023年5月にリリースした「サイダー」という曲と同じタイミングでレコーディングをしたのですが、天井が高くて、広いスペースがある場所で録ったんですね。なので、音の広がり方がすごくて。それに、今まで使ったことがないオルガンっぽい音が出るアンプを使わせてもらったり、それぞれの楽器が色んな音を入れて演奏をしたりしました。今までとは少し違った感じでレコーディングをしたので楽しかったですね。あとは、いつもならレコーディングの途中経過を見るとなんとなく完成形が想像できたのですが、今回は「どうなるんだろう?」というワクワクが残っていて。完成形を聴いた時は「これはヤバイのできちゃった!」と思いました。レコーディングからリリースまで2年くらい空いているのですが、ラジオでオンエアした時に久々に聴いたんですね。一番最初、ボーカルのブレスから始まるんですけど、2年空いても「ヤバい!」という気持ちはそのままでしたね。
──リリースまでに時間が空いていて、その間も皆さんはドンドン進化されているわけですよね。改めて聴いた時に当時と違う感情になることはなかったですか?
こたに:それがですね、久々に「アイオライト」を聴いてもびっくりするぐらいいい曲だなと思いました。たしかに技術的なことはあるのかもしれないですけど、そこも含めてその時のベストだし、その曲のベストだなと思っています。この曲は、どうしても冬にリリースしたくて。今年の1月は1stフルアルバム『DUH』のリリースがあったので、じゃあ次の冬だねということで今のリリースになったんですね。そのリリースのタイミングも含め、音も含め、ベストだなと思います。
──なるほど。その「アイオライト」も披露されるであろう主催ライブ<Higher!>が、2025年1月10日に開催されます。意気込みはいかがですか?
ありさ:自分たちの音楽に本当に自信があるんですよ。この4人で鳴らす音楽にすごく自信があるから、もっともっとたくさんの人に届けたいという気持ちが常にあって。今回のタイトルの『Higher!』は、より高みへ挑戦するという思いでつけました。こんなに大々的に「私たち挑戦するんで」と打ち出したのは初めてのこと。そんな日をぜひ皆さんに目撃してほしいです。来ていただけたら、絶対に期待に応えます!
──『ブレディオ』を聴いて初めてライブに行く方もいるかもしれないですね。準備しておくことはありますか?
ありさ:元気で来てほしい!
SAKKO:健康第一!
アンリ:1月は寒いからね。
こたに:でもそれくらいだよね。そのまんま来てくれたらなんの問題もないんじゃないかな、と。
ありさ:初めてだと1人で行くのが不安だったりすると思うんですけど、そこにいる人たちは私たちの音楽を好きでいてくれる人だから安心してほしいです。1人じゃないし、私たちも1対1で音楽を届けているので、怖がらずに来てほしい。だから、健康だけ気をつけて!
アンリ:2025年、このライブで始めましょう! 直接「あけましておめでとう」って言いたいのでぜひ来てください!
取材・文◎高橋 梓
写真◎野村雄治
『Bray meのラジオ「ブレディオ」』
https://lucky-ibaraki.com/post_info/582524/
ラジオメールはこちら
brayme@lucky-ibaraki.com
「アイオライト」
HMKR-10038
発売元:Happinet Music / KURAMAE RECORDS
販売元:Happinet Media Marketing
配信URL:https://orcd.co /iolite
ライブ情報
恵比寿LIQUIDROOM
<Bray me pre.【Higher!】>
チケット:https://eplus.jp/brayme/
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