ギブソン、ブライアン・メイのシグネチャー「SJ-200 12-String」をリリース

ギブソンが、ブライアン・メイの初となるギブソン・アコースティックのシグネチャー・モデル『Brian May SJ-200 12-String (ブライアン・メイ SJ-200 12-String)』を発売した。最新『ブライアン・メイ SJ-200 12-String』は米国モンタナ州のギブソン・アコースティックとブライアン・メイ本人との綿密なコラボレーションによって製作され、全世界100本限定でリリースされる。

●ブライアン・メイ　コメント
「このギターを思いついたのは、ツアーで12弦が必要になった際に、それまで使っていたものがしっくりこなくて、他を探していた時でした。その時に、ギブソンのチームが親切にも『ツアーで使えるスペシャルなギターを作ってあげます。』と言ってくれたのです。
私がお願いしたことの1つは、オクターブの高い音を聴きながら曲を弾くのが好きなので、各弦を通常の12弦とは逆の順番で配置してほしいという事でした。（ダウン・ストロークした際、太い弦の次に1オクターブ高い弦が鳴るようにセット）
是非皆さんにも、このギターの美しさ、サウンドの美しさ、そしてこのギターに込められたサイエンス、技術と職人技を感じてほしいと思います。ギブソンは、比喩的にこのギターに “宇宙” を表現することに成功し、“惑星マーキュリー（彗星）” がここにあるかのように感じられます。私にとってこのギターは、いつも一緒にいる友人へのちょっとしたプレゼントみたいなものです。」

●ギブソンのCEOのセザール・グイキアン　コメント
「サウンドの先駆者であり、トレンドセッターであり、音楽史上最も影響力のあるミュージシャンの一人であるブライアン・メイとコラボレーションできることを光栄に思います。ブライアンが音楽とカルチャーに与えた影響は他の追随を許さないものであり、私のパーソナルな音楽体験にも多大な影響を与えてくれました。ブライアンがギブソンを信頼して、このSJ-200 12弦ギターの制作を託してくれたことを光栄に思います。ありがとう、ブライアン」



「ブライアン・メイ SJ-200 12-String」は、ブライアン・メイのロック・ミュージックへの多大な貢献と彼の天文学への深い情熱に敬意を表して製作されたモデル。12弦仕様のギブソンSJ-200は歴史的にも生産数が僅かなレアなモデルだが、このモデルはその中でもさらに特別な特徴を備えている。

サイド＆バック材にはAAAグレードのローズウッドを使用し、同じくAAAグレードのシトカ・スプルース・トップはヴィンテージ・サンバースト色に彩られている。さらにネック材にもAAAグレードのメイプルが採用され、ウォルナットを間に挟む2ピース・メイプル仕様。ネックシェイプはラウンデッド・プロファイルが採用され、ローズウッド指板にはアコヤ貝を使用した八芒星のインレイが施されている。

ヘッドストック上においても同じくアコヤ貝の八芒星のインレイとマザー・オブ・パールのギブソン・ロゴを擁し、ゴールド仕様のGrover Mini Rotomaticチューナーを搭載。SJ-200のMoustacheブリッジには単板削り出しのローズウッドを使用し、アコヤ貝を使用した60年代スタイルの4つのインレイ。

惑星をテーマにしたピックガードはブライアン・メイ本人によってデザインされ、本モデルの天文学をベースとした製品性をさらに高めている。


各弦は通常の12弦とは逆の順番で張られており、ダウン・ストロークした際、太い弦の次に1オクターブ高い弦が鳴るようにセット。これにより他のギブソン12弦モデルとは異なる個性溢れるサウンドが生み出される。さらにはピックアップ＆プリアンプ・システムとしてFishman Matrixが搭載され、付属のハードシェル・ケースから取り出した瞬間からステージやスタジオで活躍。

本モデルは100本のみの限定生産となっており、米国モンタナ州ボーズマンに拠点を置くギブソン・カスタムショップの熟練したルシアーによって精巧に製作。星（スター）としてギタリストとして大成功しただけではなく、一貫して星へ憧憬を抱き研究を惜しまないギタリスト、サー・ブライアン・メイに相応しいシグネチャー・モデルになっている。